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『ミスターKの乗り鉄日記』の過去の記事はここから調べられます

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廃線跡

2023年6月16日 (金)

草軽電気鉄道草津温泉駅跡

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先日草津温泉に行った時に見かけた旧草津温泉駅跡の記念碑です。草津温泉駅は軽井沢と草津を結んでいた草軽電気鉄道の終点で大正15年に開業しましたが、残念ながら昭和37年に廃線になりました。現役時代はカブトムシのような電気機関車が小さな客車を引いてのんびり走り高原列車のような趣きがありました。

軽井沢駅前には当時の電気機関車が保存されています。http://mktabi.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-0d9d05.html

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跡地は児童公園になっていますが、廃止から60年以上経つので遺構らしきものも全くありません。周囲にも廃線らしい雰囲気がないのも時代の推移で仕方ないでしょう。

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跡地は草津の湯畑から歩いて10分ほどのところなのでお近くにお立ち寄りの際は是非訪問されることをおすすめします。

2023年6月 1日 (木)

わたらせ渓谷鉄道鉄印収集(仙石河岸線廃線跡)

神戸駅での廃線跡やレストラン車両の見学を終えて、神戸駅発12時55分の列車で相老経由で東武線の太田駅に着いた。ここから14時16分発の熊谷駅行きバスに乗車し、20分ほど乗って古戸川岸バス停で下車する。

これからかつて存在した仙石川岸線の廃線跡をたどろうと思う。仙石川岸線は東武小泉線の西小泉駅から仙石川岸駅まで3.0kmの貨物線で、1939年に開業したが、1976年に廃止になった。戦時中には仙石川岸駅から利根川を渡って東武熊谷線の妻沼駅までを結ぶ計画があり、一部区間で工事も始まったが、終戦とともに計画も頓挫した。

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バス停を降りで、利根川の堤防上を歩く。天気が良すぎて非常に暑い。

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10分ほどで橋台が見えてきた。これが利根川を渡るために建設された未成線の橋台だ。今から80年も前に建設されたものがいまだに残っている。以前は何台も残っていたらしいが今はこのひとつだけだ。

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橋台のすぐそばまで近くまで近づけるようになっている。老朽化は感じられないしっかりとした造りだ。

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かつての仙石川岸駅はこの橋台近くの運動場付近にあったようだが跡形はない。

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廃線跡が緑道になっていて、そのカーブの加減が廃線跡らしい雰囲気を伝えている。

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緑道の先は一般道路に飲み込まれ、廃線の面影はまったくなくなり西小泉駅に着いた。

西小泉駅から館林経由で特急りょうもうに乗車。行きはガラガラだったが帰りは満席だった。今回は日帰りだったが、ミニ鉄道の乗ったり、廃線跡をふたつも巡ったりするなど中身の濃い旅だった。これで「わたらせ渓谷鉄道鉄印収集」を終わります。

2023年5月30日 (火)

わたらせ渓谷鉄道鉄印収集(草木ダム旧線)

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あしおトロッコ館でのトロッコ乗車を終えて、通洞発11時06分発の上りに乗り、11時29分に神戸駅に着いた。ここから国鉄足尾線の廃線跡に向かう。国鉄足尾線の神戸から沢入(そうり)までの区間は草木ダム建設に伴い、1973年にダム湖に沈んでしまったのだが、一部区間が遊歩道になって歩けるようになっている。駅から3分ほど歩いたところにある踏み切りでトロッコわっしー号が追い越していった。わたらせ渓谷鐵道の人気列車だ。

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駅から10分ほど歩くと新線と旧線の分岐点に来る。新線は線路が左に緩くカーブしている。

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旧線は樹木が茂っている。

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さらに5分ほど歩くとトンネルが見えた。ここから先が遊歩道になっていて旧線跡を歩ける。

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トンネル上部はレンガ造りになっている。レールは撤去されている。

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トンネルを抜けると古いレールを再利用した落石防止シェルターが設置されている。銘板も残っていて、東鉄工業高崎支店が昭和36年に施工したことが分かる。

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遊歩道は10分ほどあるが、旧線廃止から50年ほど経つのでトンネルとシェルター以外は遺構らしきものはほとんどなく、緩やかなカーブだけがかつて線路があったことを偲ばせる。

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旧線はこのあたりで渡良瀬川を渡っていたと思われるが、橋台なども見えなかった。

2023年4月16日 (日)

美唄鉄道常盤台駅

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古いテレビドラマを見ていると今では廃止になった鉄道路線や駅が出てくることがときどきあります。このシーンは地元ののど自慢で優勝し歌手になるため上京する美唄出身の女性が、付き合っていた男性の見送りを受けるシーンです。駅名票には「常」という漢字と「びばいたん」という平仮名しか見えませんが、このワンカットだけでここが1972年に廃止になった三菱鉱業美唄鉄道の終点常盤台駅であることが分かります。隣は美唄炭山駅です。ドラマは1976年放送の「大都会」で、撮影時には美唄鉄道はすでに廃線になっていました。鉄道的にも貴重な映像が隠れている昭和のテレビドラマを見る時には気合いが入ります。なお映っている女性は高橋洋子さんでNHKの朝の連続テレビ小説「北の家族」でヒロインを演じていた人です。「北の家族」の次のシリーズが斉藤こず恵さんの「鳩子の海」でした。

2019年の旅行で美唄鉄道晴明駅跡を見学したときの記事もご参照ください。

http://mktabi.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-cfff79.html

2023年3月19日 (日)

東京都港湾局専用線(晴海線)

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こちらは春海橋に隣接する晴海線橋梁です。道路橋は春の字を、鉄道橋は晴の字を使うようです。橋台だけでなく線路も残っています。

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この橋は現在改修工事中で将来は遊歩道に生まれかわるようです。廃線後に遊歩道に転用されるのは珍しく、完成したあかつきには是非歩いてみたいです。東京都港湾局専用線の廃線跡は各所にひっそりと残っていて探検気分で散策できるので、皆さまもぜひ歩いてみることをおすすめします。所要時間は1時間半くらいで可能です。

2023年3月18日 (土)

東京都港湾局専用線(深川線)

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こちらは昨日の場所から500mくらい離れたところにある深川線跡です。フェンスの中に10mくらいの線路があり、その脇には踏切の制御装置のような金属製ボックスも残されています。案内板など特にないので、何のためにここに廃線があるのか一般の人には分からないでしょう。

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さらに500mくらい歩いたホームセンター近くの路上です。鉄道のレールのようなものが歩道に埋め込まれています。線路の幅は1067mmよりかなり広そうです。かつて線路があったことを示すモニュメントのようです。

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こちらは豊洲運河に残る橋台です。鉄橋部分は撤去されています。それほど遠くない過去にここを貨物列車が渡っていたことを思うと、旅客線ばかり乗り歩かずに、こういった貨物線も巡っていれば貴重な記録が残せたかもしれないと今になって悔やまれます。

2023年3月17日 (金)

東京都港湾局専用線(越中島貨物駅付近)

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かつて越中島貨物駅と晴海周辺を結ぶ東京都港湾局専用線という貨物線がありました。1953年から順次路線を延ばし、最盛期には24kmほどの路線網を有していましたが、鉄道貨物の衰退などで1989年までには全線が廃止されました。廃線跡は基本的には倉庫やマンションなどの用地になりましたが、今でも一部で遺構が残っています。こちらは江東区塩浜2丁目の廃線です。線路は1本しか残っていませんが、側線が何本も存在したと思われる用地が残っています。廃線の距離は目測で150mくらいはあります。

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跡地は東京都の所有で、こんな恵まれた立地ならばいろいろな利用方法がありそうですが、特に再利用される雰囲気はなさそうです。何か建設するとなると隣のマンションの住人の反対も予想されますが、かえってそれが廃線を今まで存続させてきたのかもしれません。

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この廃線跡の反対側は越中島貨物駅で、こちらは現役です。主に鉄道用レールの輸送を行なっています。大きな車止めが設置されているので、機関車が機回してここまで来ることがあるのでしょう。

2022年12月 2日 (金)

2022年秋大人の休日倶楽部パスの旅(戸井線遊歩道)

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戸井線アーチ橋を観察した後に向かったのが、函館市内市電湯の川電停近くにある戸井線遺構の遊歩道である。築堤が残っていて道路との交差部分には橋が架けてある。橋自体は鉄道橋ではなく、後年設置されたもののようだ。

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こちらは一般道路がオーバークロスしているところ。道路橋がアーチ橋になっているが、これは見た目にもかなり古くて、橋の下に崩落防止ガードが設置されている。これは当初からある橋なのだろうか。

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約2時間半ほどで戸井線の跡を巡ったが、80年以上前の遺構が今も数多く残っており、歴史的価値は高いと思われる。現地に案内板などを設置し、ガイド付き見学バスツアーなどを開催すれば茂木の未成線長倉線のような人気が出るに違いない。

レンタカーを返却し、函館駅に向かう。駅に向かう途中、ハセガワストアでやきとり弁当を購入。地元の人気弁当業者だ。注文を受けるとその場でやきとりを焼き始め、ホカホカを渡される。

2022年12月 1日 (木)

2022年秋大人の休日倶楽部パスの旅(戸井線アーチ橋)

函館に11時35分に到着。ここから未成線の戸井線の跡を見学に行く。戸井線は五稜郭から戸井までの約30kmを結ぶべく1937年に着工されたが、太平洋戦争の戦局悪化に伴い1943年に工事が中断され、戦後は工事が再開されることがなかった未成線である。ただ工事は9割方終わっていて、その遺構が各所に残っているので、それを見て回ろうというのが今回の目的だ。駅近くでレンタカーを借りて沿線を回る予定で3時間だけ予約してある。

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レンタカー営業所で手続きをして、11時50分出発。市内を抜けて汐泊川河口近くに橋台が残っている。かなりしっかりした橋台が3本あり、建設から80年も野ざらしになっていたものとは思えない。

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続いて戸井線最大の見どころアーチ橋に行く。斜面にコンクリートのアーチ橋が見えている。先ほどの橋台と同様見た目は意外としっかりしてる。ただ橋の下には人家があり、崩落の危険はないのだろうか。

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こちらは先ほどの地点から少し先にあるアーチ橋。

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その先にはトンネルも見えている。

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斜面の上が津波の避難所になっている。橋と同じ高さまで避難階段で上れるようなので上ってみると橋の部分は草が生い茂っていて通行不能だった。

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避難階段を上ったところから眺め。もしこの鉄道が完成していたら、高台から津軽海峡を望める絶景区間になっていただろう。

2022年9月26日 (月)

2022年夏大人の休日俱楽部パスの旅(ひたちBRT)

 品川発7時15分の特急ときわ51号に乗車し9時10分常陸多賀で下車し、これから茨城交通ひたちBRTに乗車する。かつてこの地にあった日立電鉄は2005年に廃止されたがその廃線跡を利用して茨城交通により2013年からBRT(バス高速輸送システム)が運行されている。日立電鉄線は鮎川駅から大甕駅を経由して常北太田までの18.1kmの路線を有していて、私は1983年に乗車した。その廃線跡を利用して運行されているひたちBRTは現在は2期工事が終了した段階で、最終的に日立駅まで乗り入れることになっている。廃線跡がバス路線に転用されているのは河原子から大甕駅を経由して南部図書館までの区間で、安定輸送に貢献しているようだ。

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 常陸多賀駅前から9時15分発のおさかなセンター行きに乗車する。バス自体は普通のバスだがオートマチック車だ。始発からは私ともうひとり乗った。

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 河原子バス停から専用道に入る。一般車が進入しないようバーが設置されていてバスが来ると開く仕組みである。一般道路との交差が多いので頻繁にゲートが現れる。しかもバス側にゲートがあるためその都度バスが一時停止する必要があり、オートマチック車とはいえ運転手は大変そうだ。

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バス停は屋根付きで一般のバス停よりこぎれいなものが設置されている。

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途中から一般道路と並行する区間も現れるが、道路自体は完全に分離されている。

 常磐線をまたいで大甕駅西口に到着。ここで2分ほど時間調整をして、再び常磐線をまたいで専用道を進む。

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 対向のバスがやってきてすれ違いスペースで交換をする。信号システムによりすれ違いスペースでないところですれ違わないよう制御されている。南部図書館で専用道は終わり、9時45分終点のおさかなセンターに到着した。

 一般にバスの整理券は紙のことが多いがこちらはプラスチック製ICカードだった。カード自体には整理券番号が記されていないので、利用者は乗ったバス停の整理券番号を覚えておく必要がある。そのため「◯◯バス停でご乗車の方の整理券番号は◯番です」というアナウンスが頻繁に流れる。ICカードを運賃箱に投入すると運賃が表示され、運転士はそれで支払い金額の適否を確認している。ICカードは何度も使い回すので角が取れてすり減っていた。

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