昨日10月1日がオール2階建て新幹線E4系MAXの定期運行が最終日となり、出勤前に東京駅で最後の姿を見て来ました。台風が接近しているにもかかわらず多くの人が見送りに来ていました。
2階建て車両は鉄道車両の中でも花形で迫力や存在感が桁違いです。この大きな車体が最高時速240kmで走行するのですから大人気となるのも当然ですが、最高時速が240kmは今の時代では少し物足りないスピードで引退となった訳です。
ただ16両編成で1634人という収容力は他の形式の車両では太刀打ちできないので、通勤輸送時に対応できるか心配です。
今回のE4MAXの引退で100系、E1MAXから続いた2階建て新幹線の歴史も終わり、乗ること自体にワクワクする新幹線が無くなってしまったのは残念です。
札沼線は札幌の隣駅桑園を起点に新戸津川までの76.5kmの路線ですが、今年の5月6日を最終営業日として北海道医療大学・新戸津川間47.6㎞が廃止されます。特に末端の浦臼・新十津川間は1日1往復しか運行されない区間で、終列車が日本一早い区間として知られています。かつては新十津川から先、留萌本線の石狩沼田まで通じていて、その名の通り、札幌と沼田を結ぶ札沼線でしたが、その区間はすでに1972年に廃止されています。
この写真は私が1983年2月に札沼線に初乗りした時の写真で、新十津川駅舎の後ろには国鉄色のキハ40形が見えています。
こちらは2008年6月に再び乗車した時の新十津川駅舎です。後ろにはJR北海道色に塗られたキハ40形が停車しています。いずれの時も新十津川で下車し、バスで滝川駅に向かいました。最初は時は国鉄バス、2度目は北海道中央バスでした。両駅は石狩川をはさんでバスで10分ほどの距離にあります。
この5月で廃止になることからお別れ乗車をしようと、航空券やホテルの手配もしたのですが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言発出に伴い乗車をあきらめました。私にとっては重要なイベントですが、外出自粛を求められているこのご時世、首都圏から北海道への廃止線旅行は不要不急の旅行に当たるのは明らかです。今回は残念ながら行かないことにしました。鉄道は廃止になっても廃線跡を巡る楽しみもあるので、その楽しみを次回にとっておくことにしました。札沼線、お疲れさまでした!
久留里線で使用されているタブレットが3月16日で終了になったので、その前に見に行ってきました。3月3日、朝一番の列車に乗りました。早朝にもかかわらず、15人くらい同業者がいました。
久留里駅でのタブレットの受け渡し風景です。助役の肩にしっかりと抱えられています。かつては全国のローカル線のほとんどで見られた光景ですが、自動化の進展で活躍の場がどんどんなくなってきました。
運転士のタブレットと交換します。きわめて原始的な方法ですが、単線区間の衝突事故を防ぐ信頼の手段です。
タブレットとともに、このキハ30も引退します。ドアが外売吊りなのが特長です。この車両もかつては川越線などでも見られたものですが、今はここだけになっています。冷房装置は非搭載でした。
また鉄道の風物詩がひとつなくなり、寂しくなりました。
3月3日新宿発12時10分のはこね21号に乗りました。3月16日で引退する10000型です。運転席が2階にあり、展望室が特長です。いかにもロマンスカーらしい車両です。
引退の記念エンブレムが付いています。25年間活躍したようです。ちょど私が新宿で働いていた頃にデビューしたようです。それを思うとなおさら親近感が沸いてきます。
HiSEという別名があるように座席の床面が通常の車両より高くなっていて、眺めがよいのがウリです。
そのため、室内に入るには階段を上がるようになっています。
座席はワインレッドの落ち着いた色合いです。ただしシートはリクライニングしません。
車内は箱根に向かうグループ客が中心で、私の隣の席の人も通路を隔てた仲間と生ビールで乾杯しています。車内販売で生ビールが注文できるようです。私も一杯やりたくなりました。
床面が高いですが、特に揺れも大きくなく、安定した走りです。まだまだ元気に活躍できそうな気がします。小田原まで最後の旅を楽しみました。
京王電鉄で活躍していた6000系電車がもう少しで引退することになりました。2月27日に多摩動物公園駅で「ありがとう6000系」というイベントがあり、それに行ってきました。
6000系は京王電鉄初の20m4扉車両で昭和47年のデビューです。その当時私は京王線沿線に住んでいたので、この6000系のデビューに胸をわくわくさせた記憶があります。それまでの5000系が丸っこい車両だったのとは対照的に、直線でまとまられたその車体は、スマートな美しさがありました。
デビューから40年も経つのであれば引退もやむを得ないのですが、今でも十分通用する美しさを備えています。時代の流れですが、子供の頃から慣れ親しんだ車両が、このところ次々を引退し、自分の歳に思いをはせるようになりました。
残りわずかですが、最後までがんばってもらいたいです。
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