2022年秋大人の休日倶楽部パスの旅(留萌本線)
深川に到着し、4番線の留萌行きホームに行くとすでに乗車目的の客が20人ほど待っている。
キハ54の単行で集団見合い型非転換クロスシートの座席配置である。座席の半分以上が埋まったが、幸い私の隣には誰も乗ってこなかった。ほとんどが乗り鉄系の人で明らかに地元客と思われる人は1名だけのようだ。他人のことは言えないが廃止になると急に客が増えるのはどうかと思う。しかしこれを逆手に取って客を増やしローカル線の活性化につなげる方法はないのだろうか。
普段の何十倍もの客を乗せて7時59分、深川を出発した。左手に無料の高規格道路留萌深川道が並走し、これが留萌本線廃止の一つの要因になっているだろう。
最初のうちは晴れていたが、次第に雪景色となってきた。かつては札沼線の終点でもあった石狩沼田駅までの区間は来春には廃線されないが、その後3年程度で廃止されることが見込みである。恵比島駅は朝の連続ドラマ「すずらん」で明日萌駅として登場するので駅名票も明日萌になっていた。この駅では撮り鉄風の人が1名下車していった。
ここから峠越えの区間となる。雪もかなり降りしきってきた。峠を越えるとその名も峠下という駅がある。
8時54分、留萌着。ここで10分で折り返しとなるが帰りの切符を持っている客も含めて全員いったん改札を出る扱いになっていた。すでに改札口には30名ほどが行列している。廃線人気の高さがすごい。すでに改札に並んでいるということは留萌に泊まるか1本前の列車で来た人たちということだ。
待合室にある駅そば屋も盛況だ。
私は急いで駅舎の写真を撮って改札に並んだ。
折り返しは空席がほとんどない状態だが私は辛うじて通路側の席を確保した。
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