関西貨物線ツアー(阪急プライベース)
京都河原町2号線発の列車の乗り終えて再び京都河原町駅に戻ってきた。ここから8時35分発の準特急大阪梅田行きに乗車する。準特急はかつては京王にもあった種別だが今は阪急のみとなっている。阪急では7月から特急、準特急の一部編成にプライベースと呼ばれる有料の特別車両を連結していて、これから乗る列車にもプライベースが連結されている。車両の中央部にドアが設けられ、客室がその両側に広がっている。かつてのJR九州の特急ハイパーサルーン783系と同様の構造だ。
車内は1人掛けと2人掛けの席が並んでいる。濃いグリーンのモケットが阪急らしい。シートはどっしりとして重厚感がある。
シートには大きなヘッドレストがあり、二人掛けのシートの間にはさらにパーテーションが設置され、プライベート感が増している。プライベースはプライベートとスペースを掛け合わせた造語だ。
シートテーブルはひじ掛け部分に収納されているタイプで、広げても半分に折った状態でも使用できる。車内の装備はシンプルだが質実剛健さが感じられる。
プライベースにはアテンダントが乗車している。乗車には予約サイトであらかじめ500円の指定券を予約しておく必要があるが、予約せず車内でアテンダントから購入している人も多い。まだすべての編成にプライベースが連結されているわけではないので、来た編成に連結されていれば利用しようとする人も多いのだろう。アテンダントはタブレット端末を持っていて無札の客が乗ってくると空席を確認し、すぐに客を誘導していた。
基本的には充実した設備だが実際の走り出してみると気になる点もある。窓割りと座席の位置が不適切で、要は目の前に幅広な窓枠があって、窓外がシームレスに眺められないのだ。観光客の利用も多い車両だから、これはかなりのマイナスポイントだ。
途中駅から乗って来る客も多く、最大7割程度の乗車になり人気のあることがよく分かった。終点の梅田駅はプライベースの広告のオンパレードで阪急の力の入れようが分かる。ホームで写真を撮っている人も多かった。
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