先日塩原温泉の蓮月というホテルに宿泊しました。このホテルは入り口からホテルまでスロープカーに乗って移動します。線路はかなりの勾配があり、歩いて下りるには少しきついのでスロープカーがあると便利です。
距離や高低差は不明ですが、所要時間は1分半ほどです。単線並列になっていて2台のスロープカーが独立して行き来しています。せっかくなので行きと帰りで別の線に乗りました。
車両内部は向かい合わせになった座席が4人ずつあり、詰め込めば10人くらいは乗れそうですが、基本的にグループごとの乗車になっています。周辺は紅葉の名所なので、別の季節にも来てみたいと思いました。
通洞で下車し、駅から5分ほど歩いたところにある足尾歴史館に向かう。ここにはあしおトロッコ館が併設され、月1回程度ガソリンカーの運転が行われているのだ。かつて足尾の街中では併用軌道による馬車軌道の運行が行われていたが、1925年にT型フォード乗用車のエンジンを流用した機関車が製作され、それが馬車軌道に取って代わった。古河鉱業の従業員や家族はそれに無料で乗れたらしい。ここで運転されているのは当時の車両を復元したものだが、エンジンは今から100年くらい前のA型フォードの3200ccエンジンを探し出して使用している。
足尾歴史館に入ると入り口脇にトロッコ乗り場がある。担当者が待機しており、トロッコに乗りにきた旨を告げると足尾歴史館の入場券400円を買うと無料で乗れるとのこと。
さっそく乗車させていただく。客は私ひとりである。機関車だけでなく客車も復元されたもので軌間が2フィート610ミリなのでロングシートにもかかわらず、前の座席との間隔が狭くてボックスシートのようだ。天井も頭がつくほどの低さだ。1周174mの円形レイアウトを2周してくれる。スピードは歩くのと変わらないゆっくりさだが、それでも鉄のレールを進む感覚はとても楽しい。乗車を終えると担当者の方がトロッコについてとてもていねいに教えてくれて、ボンネットまで開けて中のエンジンまで見せてくれた。
構内には各地で使われていたトロッコなどが展示されている。こちらは通称ナベトロと呼ばれる鉱石運搬用トロッコ。
立山砂防工事軌道の機関車もあった。
足尾歴史館の2階にはトロッコの資料館もある。
時間をかけてじっくり見学する価値のある歴史館でありトロッコであるが、次の予定もあるので退出しようとするとトロッコの運転手の方から声がかかり、バッテリーカーを運転させてもらえることになった。以前足尾銅山観光で使用されていたバッテリーカーだ。運転席にスイッチがあり、力行3段、制動2段となっていて、力行2ノッチに入れて走行させてもらった。
距離は30m程度と短いが思わぬサービスでありがたい。
与那原駅舎を見学した後に向かったのは名護市にある「ネオパークオキナワ」だ。ここは沖縄本島中部にある体験型動物園なのだが、その施設の一つにかつて沖縄を走っていた軽便鉄道を模した列車が運行されている。遊園地などにある遊戯鐡道の一種で正式な鉄道ではないので私の乗りつぶしの対象にはならないが、せっかく沖縄に来たのだから乗っておきたい。与那原から沖縄自動車道経由で1時間半ほどのところにあり、ちょうど12時ころに到着した。平日のせいか利用客は少なく、駐車場はガラ空きだった。入園料と軽便鉄道乗車料金込みで1,560円を支払って入場した。
軽便鉄道の運転は平日は1時間間隔になっていて、私は12時30分の便に乗車した。先頭は蒸気機関車風だが、実際は第3軌条から集電する電気機関車だ。その後ろに客車5両をつないでいる。機関車は実際に沖縄を走っていた軽便鉄道を75%のスケールで再現したようだ。乗客は私のほかには小さな子どもをつれた家族が一組だけだった。
軽便鉄道はところどころで停車しながら園内の動物を観察しながら1周する。進行中に動物や軽便鉄道を紹介するアナウンスが適宜入る。コースは鉄橋あり、トンネルあり、踏切ありで変化に富んでいる。
鳥が放し飼いにされたところもあり、野趣あふれたところを進んでいく。
車庫もあり、中では予備機が待機していた。1周1.2km、所要時間20分のショートトリップだが乗り鉄でも楽しめる内容だった。
日本の鉄道の最高所を走るのは小海線で、一番標高の高い駅は野辺山駅ですが、それよりさらに高いところを走る鉄道があります。野辺山駅から15分ほど歩いたところにある「野辺山SLランド」の鉄道です。正規の鉄道ではなく、遊園地などで走るいわゆる遊戯鉄道です。
私は2007年に乗りに行きました。軌間762㎜のナローゲージで1周350mほどの円周軌道をゆっくりと走ります。ところが残念なことに今月いっぱいで営業を終了することとなりました。残りわずかですが、機会があれば皆様も訪問されてはいかかでしょうか。
武蔵五日市駅からつるつる温泉まで、西東京バスによりトレーラーバスが運行されています。その外見から機関車バスとも呼ばれています。先頭車に動力が付いていて、後ろの車両を引っ張って走ります。トラックのトレーラーはよく見かけますが、バスのトレーラーは珍しいです。幕張新都心で走っている連節バスも、この仲間に入るのでしょうか。
そのトレーラーバスに先日乗ってきました。1日7往復程度運行されています。私は11時35分発のバスに乗りました。
先頭車両は運転席しかないので乗客は乗れません。客は後部車両に乗ります。車掌も乗務しています。
車両の前側は二人がけ座席が6つ、後部はロングシートです。
行きは車両最前部に座りましたが乗り心地は最悪です。上下に激しくピッチングします。
エンジンの馬力が弱いのか上り坂ではかなりスピードを落として走ります。カーブや交差点では慎重に曲がります。
つるつる温泉に停車中の車両です。帰りは最後部に座りましたが、今度は乗り心地が先ほどほどは悪くなかったです。
相鉄には海老名駅の手前の相模国分信号所からJR厚木駅までの厚木線があります。かつて相鉄とJR相模線は神中鉄道という同一の会社だった経緯からでしょう。
その線は通常は一般客は乗れないのですが、8月21日に1日だけ特別に一般客が乗れる列車が運行されました。こういう特別な列車に乗る場合、他の私鉄ではツアーに参加する方式だったり、抽選で乗る方式だったりするのですが、今回は相鉄の1日乗車券を購入した人は誰でもの乗れるという大変良心的な方式になっています。
私はこの厚木線に2002年2月に乗ったことがあります。10000系電車の試乗会に当選した時に、その列車がいずみ野駅から厚木線を往復し、かしわ台駅まで運行されたのです。その時の写真がなぜか残っておらず、復習のため乗ることにしました。
かしわ台発13時15分の便に乗りました。各車両に1ヶ所だけドアが開き、そこから乗車します。この時、1日乗車券にスタンプが押されます。
私は7号車に乗りましたが、この車両は20名くらいの乗車でした。つり革が楕円なのが変わっています。
かしわ台駅2番線を発車。この画像は別の電車の後部運転台から撮った相模国分信号所付近の画像。雰囲気を感じてください。
小田急線をオーバークロスします。道路上には大勢の撮り鉄がいます。
小田急の海老名車両基地。MSE、EXEなどが待機しています。
右手にはJR海老名駅。ここから厚木駅まで相模線と並行します。
終点の厚木操車場。停留している車両はまったくありません。今は利用されていないのでしょうか。かつては燃料輸送列車がJRから乗り入れてきて、ここを経由し、相模大塚付近からから米軍厚木基地内へ乗り入れていました。
ここで折り返し作業に15分ほど要し、その間を利用して各車両でじゃんけん大会が開かれ、1位の人に相鉄グッズがプレゼントされました。
乗車証明書と1日乗車券。往復で30分弱のミニトリップでしたが、厚木線を十分堪能できました。
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