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鉄道関連書籍

2025年3月 4日 (火)

時刻表2025年3月号発売

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時刻表の2025年3月ダイヤ改正号が発売になりました。見どころはのぞみの自由席が2両になること、中央線快速電車にグリーン車が導入されること、大阪万博用にエキスポライナーが運行されることといったところでしょうか。昨年のような北陸新幹線延伸もなく地味なダイヤ改正号と言えそうです。

宮脇俊三さんは時刻表2万キロで「新しい時刻表が発売になるとその晩は何時間も読みふける」といっており私も昔はそうでしたが、最近は小さな数字が読みづらくなってきたこともあり読みふけることもなくなりました。

それでも時刻表のページをめくっていると乗りたくなる列車や珍しい運用が目に止まり、私を旅へといざなってくれます。

JTB時刻表は次号で創刊100周年を迎えるということで、私もおよそその半分の期間をJTB時刻表とともに過ごしたわけで、古参の部類に入るかもしれません。今回時刻表ファン倶楽部という組織も発足したので、会員になってさらに時刻表との付き合いを深めていきたいと思います。

2025年2月13日 (木)

鉄道が街にやって来た

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昨年パルテノン多摩で開催された企画展「鉄道が街にやって来た」の図録です。1974年に京王と小田急が多摩センター駅まで延伸されてから50年を記念しての企画展でした。多摩ニュータウンへの鉄道建設の歴史やその後の発展について記されています。多摩ニュータウンの入居が始まったのは1971年3月で当時はまだ鉄道が開通しておらず、居住者は京王線の聖蹟桜ヶ丘までバスで出なければならず、渋滞や混雑の様子がテレビでよく取り上げられていたことをよく覚えています。その後1974年に多摩センターまで延伸され、入居が本格化しました。

多摩ニュータウンへの鉄道事業者は京王、小田急以外に西武も多摩川線を延伸することで乗り入れを検討していたようですが、中央線の負担が大きくなるため見送られました。建設ルートも複数案あり、小田急は喜多見から分岐する案もありました。2000年には多摩都市モノレールも乗り入れるようになり、南北方向のアクセスも改善しました。

また沿線の宅地開発は日本住宅公団が行い、私鉄は沿線開発ができない取り決めのため、私鉄の採算悪化を回避するため鉄道公団が建設費を負担し、私鉄が25年かけて債務を返済し、その後に私鉄のものになる公団民鉄線方式(P線方式)が初めて取り入れられました。

新旧の街並みや鉄道車両の写真も掲載され、コンパクトで見ごたえのある図録です。企画展に行かなくてもその内容が理解できるものです。皆様も一度お読みになってはいかがでしょうか。通信販売でも取り寄せ可能です。

2025年2月10日 (月)

炭鉱と、港と

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釧路市立博物館から「炭鉱と、港と」というブックレットが刊行されています。2023年に開催された同名の企画展を書籍化したものです。1925年に開業し2019年に廃止された釧路臨海鉄道→太平洋石炭販売輸送の歴史を取り上げています。写真はもちろんのこと、当時の機関士へのインタビュー、車両や駅舎の図面、社内報など資料満載のブックレットです。

釧路臨海鉄道において特筆されるべきは石炭輸送において、電気式DL、連節式貨車、プッシュプル方式による運行、貨車の自動解結システム、貯炭場での運転台操作による石炭放出などの最先端の技術が導入されていたことで、私は2017年に春採駅を訪問し実際にそういったシステムを見学しました。それらの内容についても資料や解説があります。

もっとも興味を引いた記事が、1986年11月に1日だけ運行された臨時旅客列車です。同社の旅客営業は1963年には終了していたのですが、国鉄から50系客車3両を借り受け釧路駅から東釧路を経由し臨港駅まで1往復だけ運行されたようです。当時はそういった地域ローカルの情報を手に入れるすべがなく、もし知っていたらなんとしてでも乗っておきたかった列車です。

本誌は釧路市立博物館の通信販売で手に入れるか神田神保町の書泉グランデで買うことができます。ぜひ一度お読みいただくことをおすすめします。

2024年5月23日 (木)

貨物時刻表

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貨物時刻表を購入しました。今までも数年に1回程度購入しています。貨物列車の時刻がわかることはもちろんですが、機関車や貨車の種類や特徴、貨物ターミナルの配線などのページも充実しています。単なる時刻表ではなく、貨物列車ガイドの性格も兼ね備えています。貨物列車には詳しくない私ですが、これ1冊をしっかり読み込めば貨物列車に対してかなり理解を深めることができると思いました。

2023年12月29日 (金)

鉄道ピクトリアル特集「短絡線・連絡線」

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鉄道ピクトリアル2024年2月号で「短絡線・連絡線」の特集が組まれています。短絡線、連絡線の分類やその機能、歴史などを考察するものです。短絡線、連絡線は私の趣味とするところと一致し、興味深く読みました。特に地下鉄の連絡線は地図などで見ることができないことが多く、配線の様子などとても参考になりました。短絡線、連絡線は意外と数多く存在していることを知り、すでに乗車済みの区間もありますが、まだ乗ったことのない線もあり、そういった区間に乗れるイベントの開催を期待しています。

2023年12月14日 (木)

図説鉄道配線探求読本

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井上孝司さんの「図説鉄道配線探求読本」を購入しました。鉄道の配線と列車の運行について、実際の配線図を示しながら、その意味や長所短所を解き明かしています。

鉄道の配線は、その場所の地形、利用者の多寡、予算の制約などさまざまな要因で必ずしも理想の配線になっていないことが多いです。この配線がこうなっていればもっと便利なのにとか、逆にこうなっているからスムーズな運行ができているとか、そういうことを配線図を用いて解説しているのが本書です。

本書で取り上げられている配線の大半はすでに私の頭に入っていますが、その中で目を引いたのが地下鉄の連絡線の配線図です。地下鉄では車両の検修や入出庫の関係で営業列車が走らない連絡線があります。地下にあるので認識しづらい連絡線を本書でいくつか示してくれていてとても参考になります。札幌、大阪、名古屋、東京メトロなどが具体的に示されています。

マニア向けの著作ではありますが、それぞれの配線について分かりやすくかつ奥深く考察しており、おすすめいたします。

なお本書は神保町の書泉グランデで購入しましたが、以前は鉄道フロアが6階と5階の一部でしたが、5階のみに縮小されていました。

2023年3月 3日 (金)

時刻表2023年3月号

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時刻表の3月18日ダイヤ改正号を購入しました。今回の目玉は相鉄・東急の新横浜線だと思いますが、私鉄のトピックなので時刻表での取り上げはわずかです。同じく3月27日に延伸開業の福岡市営地下鉄七隈線は全く取り上げられていません。

JR関連では大阪駅のうめきた新線に関するものが私にとっては最大です。従来の梅田貨物線が地下化され大阪駅にホームができるので早く乗りたいと思っています。

続いて上越新幹線がE7系に統一され最高速度が275キロに引き上げられることも見逃せません。東北新幹線に比べて最高速度が見劣りしていたのでうれしい話題です。

また東海道新幹線の新横浜始発6時ちょうどのひかりが小田原で後続の週末運行ののぞみを待避することになったのも見逃せません。今までは新大阪まで追い付かれることがなかった韋駄天ひかりですが、新設された新横浜始発6時03分ののぞみに抜かれるようです。小田原で追い越すくらいならば新横浜の発車順を変更すればいいと思いますがそうもいかない事情があるのでしょう。

それとこれは今まで気が付かなかったことですが、黄色いページの特集欄に一部私鉄の全駅時刻表が表示されていて、今回は上田電鉄と江ノ電なのですが、そこに配線図も表示されていました。乗り鉄の中には配線図を調べて乗ったことのない待避線や側線に乗りたいと思う人もいるのでそういった人にはうってつけです。

宮脇俊三さんの時刻表2万キロでも「新しい時刻表が発売になるとその晩は何時間も読みふける」とありますが私も同じです。いろいろ興味尽きないダイヤ改正号ですが、もっと読み込んでいきたいと思います。

2022年4月 7日 (木)

宮脇俊三の紀行文学を読む

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 小牟田哲彦さんという方の「宮脇俊三の紀行文学を読む」という著作が中央公論新社から発売されました。

 宮脇俊三さんは「時刻表2万キロ」などの著作で知られ、鉄道旅行記を紀行文学のレベルにまで高めた作家としてこのブログでもたびたび取り上げています。私も宮脇俊三さんに触発され、国鉄全線完乗を目指し、また旅行記を書くようになりました。宮脇俊三さんは2003年にお亡くなりになりましたが、没後も人気は衰えず、作品の復刻や特集が組まれたりしています。

この「宮脇俊三の紀行文学を読む」は宮脇俊三の作品を読み込みその魅力を改めて伝えるものです。取り上げている作品は時刻表2万キロ、最長片道切符の旅、台湾鉄路千公里など10作品です。

それぞれの作品の魅力は実際に読んでいただくのがいちばんですが、共通して言えるのは、写真なしでも伝わる風景や情景描写の妙と淡々とした抑制された文体です。デビュー作からすでに40年以上を経過してなお読み継がれる作品は時代を超えた普遍性を持ち、鉄道紀行文学において、氏を上回る人物が出てこないのも無理からぬことです。

 宮脇俊三さんの著作を読みながら、小牟田哲彦さんの本著を読めば、宮脇作品の魅力がより伝わると思います。皆さまもぜひ「宮脇俊三の紀行文学を読む」をお読みいただければと思います。

 

2022年3月 5日 (土)

時刻表2022年3月号

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時刻表の2022年3月ダイヤ改正号が発売されました。今回は新線の開業もなく変化の少ない改正ですが、それでも細部には変化が生じています。

私はその中でJR北海道に注目しています。札幌・釧路を結ぶ特急おおぞらで使用されているキハ283系が引退します。振り子式特急で最高時速130km、札幌・釧路間を4時間を切って走行していました。その後車両の整備不良などで火災を起こすなど走行安全性に懸念が出たことなどから最高時速を110kmに落として運行していましたが、車体を傾けてカーブをダイナミックに走行する姿はで印象的でした。また先頭車両の貫通ドアにはガラス張りの「展望スペース」があり、前面展望が楽しめるのも魅力でした。最近は後継のキハ261系への置き換えが進んでいましたが、今回のダイヤ改正により全車両引退となりました。

また道東地区でキハ40系が引退するになりました。私が乗り歩きを始めた1980年代に投入が進んだ車両で、かつてはローカル線に乗ると必ず朱色のこれがやってきたものです。鋼製車両でどっしりと安定感がありました。特に北海道のは空気バネ台車で乗り心地も良かったです。空いているとボックスシートの前の席に足を投げ出して座るのが私にとって最高のぜいたくでした。今後は新型の電気式ディーゼルカーH100形に置き換わる予定でそれはそれでうれしいことですが、若い頃から慣れ親しんだ車両も淘汰が進み寂しいものがあります。

うれしい話題では学園都市線に開業する新駅ロイズタウン駅です。近くに工場を有するチョコレートのロイズが当別町とともに費用を負担してできた駅で、観光スポットとして発展が期待されています。

古い車両が一掃され、新駅が開業する今後のJR北海道に期待したいと思います。

2021年4月15日 (木)

大相撲と鉄道

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大相撲で行司を勤める木村銀治郎さんが書かれた「大相撲と鉄道」という本が交通新聞社から出版されています。木村さん自身も鉄道好きで、駅弁の掛け紙収集が得意分野のようです。

大相撲の行司は、日本相撲協会内では行司以外に様々な役割りを分担していて、木村さん自身は「輸送係」として、移動手段の選定、手配を取り仕切っています。

大相撲は年6回の本場所以外にも地方巡業が年4回あり、数百人単位になる力士、親方、協会関係者の移動を一手に担っています。

列車の選定や座席の割り振り、駅弁の手配など多岐に渡ります。新幹線を利用する場合は定期列車のひかり号を利用することになっていて、大相撲の力士といえども、1人1席となるので新幹線のB席には小柄な力士や行司などが入るように席割りを決めるようです。

臨時列車を仕立てることもあり、弘前から名寄まで24系寝台車と14系客車10両で青函トンネルを抜けたこともあるようです。

いろいろなエピソードが詰まっていて、大相撲と鉄道のつながりはもちろん大相撲の世界を知ることもでき、興味ある本でした。皆様もぜひご一読ください。

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