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鉄道関連書籍

2022年4月 7日 (木)

宮脇俊三の紀行文学を読む

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 小牟田哲彦さんという方の「宮脇俊三の紀行文学を読む」という著作が中央公論新社から発売されました。

 宮脇俊三さんは「時刻表2万キロ」などの著作で知られ、鉄道旅行記を紀行文学のレベルにまで高めた作家としてこのブログでもたびたび取り上げています。私も宮脇俊三さんに触発され、国鉄全線完乗を目指し、また旅行記を書くようになりました。宮脇俊三さんは2003年にお亡くなりになりましたが、没後も人気は衰えず、作品の復刻や特集が組まれたりしています。

この「宮脇俊三の紀行文学を読む」は宮脇俊三の作品を読み込みその魅力を改めて伝えるものです。取り上げている作品は時刻表2万キロ、最長片道切符の旅、台湾鉄路千公里など10作品です。

それぞれの作品の魅力は実際に読んでいただくのがいちばんですが、共通して言えるのは、写真なしでも伝わる風景や情景描写の妙と淡々とした抑制された文体です。デビュー作からすでに40年以上を経過してなお読み継がれる作品は時代を超えた普遍性を持ち、鉄道紀行文学において、氏を上回る人物が出てこないのも無理からぬことです。

 宮脇俊三さんの著作を読みながら、小牟田哲彦さんの本著を読めば、宮脇作品の魅力がより伝わると思います。皆さまもぜひ「宮脇俊三の紀行文学を読む」をお読みいただければと思います。

 

2022年3月 5日 (土)

時刻表2022年3月号

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時刻表の2022年3月ダイヤ改正号が発売されました。今回は新線の開業もなく変化の少ない改正ですが、それでも細部には変化が生じています。

私はその中でJR北海道に注目しています。札幌・釧路を結ぶ特急おおぞらで使用されているキハ283系が引退します。振り子式特急で最高時速130km、札幌・釧路間を4時間を切って走行していました。その後車両の整備不良などで火災を起こすなど走行安全性に懸念が出たことなどから最高時速を110kmに落として運行していましたが、車体を傾けてカーブをダイナミックに走行する姿はで印象的でした。また先頭車両の貫通ドアにはガラス張りの「展望スペース」があり、前面展望が楽しめるのも魅力でした。最近は後継のキハ261系への置き換えが進んでいましたが、今回のダイヤ改正により全車両引退となりました。

また道東地区でキハ40系が引退するになりました。私が乗り歩きを始めた1980年代に投入が進んだ車両で、かつてはローカル線に乗ると必ず朱色のこれがやってきたものです。鋼製車両でどっしりと安定感がありました。特に北海道のは空気バネ台車で乗り心地も良かったです。空いているとボックスシートの前の席に足を投げ出して座るのが私にとって最高のぜいたくでした。今後は新型の電気式ディーゼルカーH100形に置き換わる予定でそれはそれでうれしいことですが、若い頃から慣れ親しんだ車両も淘汰が進み寂しいものがあります。

うれしい話題では学園都市線に開業する新駅ロイズタウン駅です。近くに工場を有するチョコレートのロイズが当別町とともに費用を負担してできた駅で、観光スポットとして発展が期待されています。

古い車両が一掃され、新駅が開業する今後のJR北海道に期待したいと思います。

2021年4月15日 (木)

大相撲と鉄道

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大相撲で行司を勤める木村銀治郎さんが書かれた「大相撲と鉄道」という本が交通新聞社から出版されています。木村さん自身も鉄道好きで、駅弁の掛け紙収集が得意分野のようです。

大相撲の行司は、日本相撲協会内では行司以外に様々な役割りを分担していて、木村さん自身は「輸送係」として、移動手段の選定、手配を取り仕切っています。

大相撲は年6回の本場所以外にも地方巡業が年4回あり、数百人単位になる力士、親方、協会関係者の移動を一手に担っています。

列車の選定や座席の割り振り、駅弁の手配など多岐に渡ります。新幹線を利用する場合は定期列車のひかり号を利用することになっていて、大相撲の力士といえども、1人1席となるので新幹線のB席には小柄な力士や行司などが入るように席割りを決めるようです。

臨時列車を仕立てることもあり、弘前から名寄まで24系寝台車と14系客車10両で青函トンネルを抜けたこともあるようです。

いろいろなエピソードが詰まっていて、大相撲と鉄道のつながりはもちろん大相撲の世界を知ることもでき、興味ある本でした。皆様もぜひご一読ください。

2021年3月 1日 (月)

鉄道史学

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 神田書泉グランデで購入した「鉄道史学」という論文誌です。1冊1,650円となっています。執筆者は大学の先生方が中心で本誌では10本ほどの投稿、講演会記録や、昨年他界された青木栄一先生、小山徹先生の追悼文などが寄せられています。

本誌を購入したのは、北海道の植民軌道・簡易軌道に関する報告が出ていたからです。2019年度の大会が釧路で行われた関係のようです。その報告自体は特に目新しいところは無かったのですが、併せて収録されているJR九州初代社長の石井幸孝さんの基調講演が興味深いものでした。『北海道の鉄道の「危機」と未来ー国鉄改革の評価と課題ー』と題するもので、JR北海道の経営改革に関して持論を展開されています。鉄道会社の収益はその地域の人口密度によって決まり、1㎢350人を超えると黒字になり、それを下回ると赤字になるというものです。JR九州はそれをわずかに下回るので鉄道部門は赤字だが、多角化で会社全体では黒字になりました。

一方JR北海道は人口密度が68人なので、いくら頑張っても黒字になり得ないのです。札幌圏での不動産業務などの経営多角化、北海道新幹線での物流輸送などを提言されるとともに、経営安定基金の見込み運用益相当の財政支援、国防上の理由による根室、釧網、石北、宗谷本線への財政支援を要請されています。北海道の特殊性、重要性を踏まえて国として支援していく必要性があるというものです。そもそも自助努力ではどうにもならないというが結論です。

JR北海道の再建案の数字的な裏付けは乏しいのですが、主張の全体的な方向性はその通りで、長大なネットワークを維持する必要があると国民が望むならば、財政支援は不可欠だと感じました。

2021年2月28日 (日)

時刻表2021年3月号

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 2021年3月13日改正予定の時刻表を購入しました。ダイヤ改正号の魅力は増発やスピードアップ、新線開業、新車投入ですが、そういったものがなく、特急湘南やN700Sで運転される新幹線が増えること程度が大きなトピックで、コロナの影響を反映して、減便や集電繰り上げなど寂しいダイヤ改正号となっています。

 そんな中、唯一ダイヤ改正号らしい話題は、東北・上越新幹線の上野・大宮間のスピードアップです。周辺の騒音問題に配慮し、1985年の開業以来時速110km運転だった同区間が時速130kmに引き上げられ、所要時間が1分短縮されます。1分くらいでは大したことはないと思われるでしょうが、並走する埼京線通勤快速とのバトルでは、今までは抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じることもあったのですが、今後は速度差が30kmもあるので横綱の貫録を見せてあっという間に抜き去る感じになると思います。たかが1分、されど1分です。ダイヤ改正の日が楽しみです。

 

2021年2月23日 (火)

夢の山岳鉄道

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先日の日経新聞に「富士山登山鉄道」の記事が出ていました。富士スバルラインに路面電車を走らせ、登山客の便を図ろうというものです。世界遺産に登録以降、富士山を訪れる観光客が増えているので、それを打開しようというものです。実現へのハードルは高そうですが、うれしい構想です。

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ところで今から30年近く前の宮脇俊三さんの著作で「夢の山岳鉄道」というのがあり、その文庫版が1月にヤマケイ文庫から刊行されました。今から30年も前の著作が今だに文庫化されるとは宮脇人気は衰えを知りません。

山岳観光地への足を鉄道にシフトし、環境負担を軽減しようとする空想の鉄道計画です。本書では日本のみならず外国も含めた16の事例について、宮脇さんの計画が展開されています。路線のルートやダイヤ、車両の編成、運賃設定など具体的な計画が示されています。

その中で富士山への鉄道についても触れられています。宮脇さんの計画では、富士スバルラインを鉄道専用として単線の線路を敷き、余分なスペースは樹木を植えて自然に返すというものです。急勾配区間はラックレール方式で登ります。もちろん「夢の山岳鉄道」ですから、細かいところを付けば計画の甘さはありますが十分に楽しめる著作です。

本書で示された16の計画案はいずれも実現していませんが、それでもこの富士山登山鉄道のように動き出している構想もあるので今後が楽しみです。

2020年9月16日 (水)

尺別駅と直別駅

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 書泉グランデで「尺別駅と直別駅」という小冊子を手に入れました。昨年春のダイヤ改正で廃止された根室本線の尺別駅と直別駅についてまとめられた40ページほど図録で、釧路市立博物館で開催されたミニ展示をもとにしています。それぞれの駅の歴史や当時の写真、地元の人のインタビューなどがまとめられています。

 尺別駅は1920年の開業で当初は貨物のみの営業で、同駅に隣接した尺別鉄道からの石炭輸送が中心でしたが、便宜的に旅客列車を停車させ、旅客輸送も行っていました。1930年には正式に旅客駅となり、1959年には年間乗降客数10万人、貨物発着トン数21万トンを記録しましたが、炭鉱の閉山で旅客、貨物とも取り扱いが減少し、1963年には貨物取扱廃止、旅客も平成20年代後半は1日あたり0.6人となりました。

 直別駅は根室本線全通の1907年の開業で、旅客営業が中心でしたが、一部貨物の取り扱いもあり、1959年には年間乗降客数約3万人、貨物発着トン数1万トンを記録。しかし直前では1日あたり1人以下という状況が続きました。

 両駅とも利用者の激減で廃止されることとなりましたが、この冊子を読むと当時の状況が手に取るように分かります。釧路市立博物館では道東の鉄道に関して積極的に取り上げていて、私も何度か訪れたことがありますが、これもその中の一つの作品でとても参考になる内容です。私が買った冊子は第3刷となっていましたので、評判もいいのではないかと思います。

 

2020年4月13日 (月)

「時刻表2万キロ」と「ドクトルまんぼう航海記」

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 先日の土曜日の日経プラス1に「読めば家でも旅気分」と題して、不要不急の旅行が自粛される中、家で旅行気分に浸れる紀行文学のランキングが掲載されていました。その中で4位として登場するのが宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」です。この本はブログの中でもたびたび取り上げていますが、中央公論社の編集者であった著者が会社員時代に達成した国鉄全線完乗記です。旅行の内容は今から40年以上前のものですが、今読んでも旅の楽しさは色あせることはありません。この記事の中で鉄道に「興味がない人でも楽しく読める」とありますが、まさにその通りです。まだ読んだことのない人はぜひ購入されることをお勧めします。

 またこのランキングの中で第8位にランクされているのが北杜夫さんの「ドクトルまんぼう航海記」です。水産庁の漁業調査船の船医として乗り込んだ北さんの旅行エッセイで、ユーモアあふれる文章でこちらも楽しめます。この本の執筆を依頼したのが編集者だった宮脇俊三さんで、それが縁で宮脇さんは北さんの隣に引っ越して来ることになりました。

 外出が自粛される中、このランキングの本を読んでみるのもいいかもしれません。

 

2020年3月28日 (土)

時刻表復刻版1978年10月号

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 今年3月のダイヤ改正時刻表の案内ページの中に、JTB出版の書籍が割引価格でダウンロードできるお知らせが出ていました。会員登録をすると1,500円分の無料クーポンが付いてくるのです。私もさっそく登録してみました。

 ダウンロードしたのは1978年10月のダイヤ改正号です。いわゆるゴーサントーと呼ばれる昭和53年10月のダイヤ改正です。私が高校1年の時でちょうど時刻表に興味を持ち始めた時のダイヤ改正号です。まだ東北・上越新幹線もない時代で、特急、急行、快速列車がひしめきあい、数多くの夜行列車が運行されていました。

 当時のダイヤ改正号には日本一周早回りのクイズが出ていました。いつくかの制約をクリアして鉄道だけで日本一周する時間を競うものです。その号では東京駅をスタートし全ての県庁所在地を回って東京駅に戻ってくる所要時間を競うものでした。時刻表と格闘し、これが最短時間と思われる案を作り応募しましたが残念ながら外れました。その時、1位で当選したのはなんと高校で私の隣の席に座っていたTさんでした。彼は旅行券をゲットしたようです。

 そんな思い出のあるダイヤ改正号が復刻される時代になるとは私も歳を取った証拠でしょう。

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2020年3月 6日 (金)

時刻表2020年3月ダイヤ改正号

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 3月14日の4ダイヤ改正に備えての時刻表が発売されています。私はJTBの時刻表を40年以上に渡って愛読しており、今回もそれを買いました。

 今回の目玉は、のぞみ1時間12本運行やサフィール踊り子号の運行、高輪ゲートウェイ駅開業、常磐線全線復旧などです。いずれそれぞれ試してみたいと思っています。

 鉄道のダイヤ改正はかつては3年に1度程度の頻度でしたが、今はほぼ毎年で、改正の見どころも少なくなってきましたが、新しい時刻表を手にすると旅に出たくなり、ページをめくっては机上旅行を楽しんでいます。

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