ありがとう青春18きっぷ
2024年冬季発売分から青春18きっぷの商品内容が大幅に改定されました。青春18きっぷ始まって以来の大変更と言っていいでしょう。5日間有効、複数人使用が可能だったのが、連続5日間、単独使用に変わりました。合わせて連続3日用のきっぷが販売されること、自動改札が利用できるようになることなどの変更もあります。自動改札が利用可能になるのは大きなメリットですが、それ以外はデメリットのほうが大きいです。
特に連続5日間もしくは3日間使用を余儀なくされるのはこのきっぷの利便性を大きく損なうもので、週末毎に利用するといった使い方ができなくなります。誰もが連続して休みを取れるわけでもないので批判が大きいようです。それを救済するため3日間用を発売するのでしょうが、1日あたりの単価が3,333円となっていて、5日間用の2,410円より大幅にアップしています。今までが安すぎたということはあるかもしれませんし、区間によっては利用者が集中しすぎの状況もあり、そのあたりを緩和する必要性もあるのかもしれませんが、利用者の納得は得がたいでしょう。
私は青春18のびのびきっぷと呼ばれていた1982年発売開始時からの利用者で、当時は5日間8,000円でした。初めて利用した時の記事はこちらです。普通列車の夜行が多数運行されていた時代で、このきっぷで全国を乗り回り国鉄全線完乗を果たしました。あれから40年以上経ち、同じく国鉄時代からの周遊券やフルムーンパスがなくなり、このきっぷが残っていること自体が不思議なことかもしれません。
発売当初19歳でまさに青春だった私も今や還暦を過ぎました。青春18きっぷを利用して最後に旅行したのはもう10年以上も前で、これからも使う予定は無さそうです。普通列車でのんびり旅に出る体力も無くなりました。大人の休日倶楽部パスは連続5日間、18,800円で新幹線、特急の指定席が利用できるので、どちらが使い勝手が良いかは明らかです。
青春18きっぷの改定反対のネット署名なども始まっているようですが、私としては今回の改定を冷静に受け止めたいと思います。
「ありがとう青春18きっぷ!」
« 北九州モノレール車両基地見学(帰り) | トップページ | 輝き続ける栄光の列車名缶ビール »
「鉄道雑感」カテゴリの記事
- キリン一番搾りCM(2024.11.04)
- ありがとう青春18きっぷ(2024.10.29)
- 鉄ちゃん石破茂、首相に就任(2024.10.02)
- 旧新橋停車場鉄道博物館収蔵展(2024.09.11)
コメント