上田電鉄別所線開業100周年の旅(上田発)
ツアー列車は2両編成で17時40分に入線してきた。ツアー特製のヘッドマーク付きだ。先頭車両の種別幕には「急行」の表示がされていた。車両は元東急の1000系で当時使われていた行き先や種別も表示できるようだ。
18時05分に上田駅を発車。すぐに千曲川鉄橋を渡る。この鉄橋は2019年の台風による水害で崩落し上田・城下間が不通となったが、復旧工事により翌年には運転が再開された。千曲川の水量はわずかで、ここが増水して鉄橋を押し流すほどになったとは想像がつかない。2019年の水害時には北陸新幹線の長野車両基地も水没し、新幹線車両の多数が廃車になった。
担当者のあいさつが終わると、続いてハーモニカ駅長の登場となった。上田電鉄では貸切電車の運行時などにハーモニカ駅長が同乗し、車内でハーモニカの演奏をしてくれる。その始まりは2006年のことで、上田電鉄の活性化のため何かできることはないかと知恵を絞った中で、当時の上田駅長の発案で、電車内でハーモニカを演奏してみんなで歌を歌ってはどうかということになり始まったものらしい。
今のハーモニカ駅長は3代目の方で、実際の駅長ではないが、父親が上田電鉄の運転士、母親が西丸子駅で切符の委託販売をしていた方で、西丸子駅の職員宿舎で生まれたとのこと。
演奏してくれた曲目は鉄道唱歌、汽車、汽車ぽっぽ、線路は続くよどこまでもなどで、夕暮れ時の車内に響くハーモニカのメロディーはノスタルジックで、子どもの頃が自然と想い起こされる。小学校の頃は音楽の授業でハーモニカを吹いたことも懐かしい思い出だ。あれ以来ハーモニカを吹いたことはない。今回のような鉄道ファン中心の列車ではなく一般の観光客が乗っている時は鉄道モノ以外に千曲川、青い山脈なども演奏するとのこと。
ハーモニカメロディーの楽しい車中を過ごしながら、18時35分終点の別所温泉駅に到着した。
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