新型クラウンで行く初夏の北海道ドライブ(雄別鉄道)
北海道5日目をスタートする。いよいよ北海道も今夜が最後となる。まず最初に向かったのが雄別鉄道の廃線跡だ。雄別鉄道は釧路駅と雄別炭山間44.1kmを結ぶ鉄道して1923年に開業し、石炭輸送と旅客輸送を行っていたが、雄別炭鉱の閉山に伴い、1970年に廃線となった。
その廃線跡がサイクリングロードになっていて阿寒町まで続いている。全線を歩くのは無理だから旧鶴野駅周辺を歩いてみた。駅のホーム跡と思しき構造物も残っていた。
さらに歩いていくと、かつて雄別鉄道と鶴居村営軌道が立体交差していた場所に来た。鶴居村営軌道は1926年に開業し、その後雪裡線と幌呂線の2線を有するに至ったが、1970年に廃止になった簡易軌道である。両線とも運行本数が多いわけではなかったから平面交差で処理する方法もあったと思うが、わざわざ立体交差を設けていた。しかも簡易軌道のほうが開業が遅いから、簡易軌道が雄別鉄道の上をまたぐように設置されたわけで相当大がかりな工事だったのだろう。その甲斐もあってか当時の橋台がまだ残っているのである。右側にあるコンクリートの塊がそれである。釧路市の原野の中でローカル鉄道同士が立体交差していたわけで信じがたい光景である。左側の橋台は樹木に埋もれて見えないがどうもすでに存在しないようだ。
廃線から50年以上、開業から100年近く経つにもかかわらず、風雪に耐え、よくぞ今まで残ってくれていたものである。
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