さんふらわあで往復する九州鉄道遺産巡りの旅(肥後小国駅跡)
田楽の里での昼食を終えて1時間ほど走って着いたのが道の駅小国だ。ここはかつて国鉄宮原(みやのはる)線の終点肥後小国駅があったところである。宮原線は久大本線の恵良駅から分岐し肥後小国駅に至る26.6kmの線で、私は1984年10月に乗車したが、その乗車している車中で車掌からその年の12月に廃線になることを知らされた。秋の夕暮れをのんびり走る列車が印象的だった。
道の駅には線路と駅名票が残されている。
こちらが私が乗車した時の肥後小国駅。遺構とは雰囲気も違うので当時とは場所が少し違うかもしれない。駅前にタクシーが停車しており、ここから黒川温泉などに向かう客もいたのだろう。黒川温泉は今でこそ熊本を代表する人気温泉だが、当時はひなびた温泉地だったようだ。
肥後小国駅跡から車を進めると幸野川(こうのがわ)橋梁が見えてきた。シンプルなデザインの6連アーチ橋で、戦時中に建造されたため鉄筋ではなく竹筋が使用されているらしい。しかし廃線から40年ほど経つのに意外としっかり残っている。
橋梁部分も含めて廃線跡を歩ける区間もあるが、歩行は自己責任で行うようにとの看板があり万が一に備えて写真を撮るだけにとどめておく。
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