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ローソントラベルから「ニューシャトル開業40周年記念イベント ニューシャトル彩発見ツアー 第2弾 見る・撮る・体感する 「急行 いな」の旅(大宮駅発着)」と題するツアーが発売された。埼玉新都市交通ニューシャトルは1983年12月に開業し、今年が40周年にあたるので、それを記念してのイベントになる。このツアーの中で丸山車両基地に入線する列車が運転される。となると車庫線好きにはこれは見逃せない。予約開始と同時に申し込み、無事参加できることになった。開催は11月19日、集合は12時15分ニューシャトル大宮駅前となっている。
ところで大宮駅界隈では大宮ガチャがはやっている。大宮周辺の人気スポットのキーホルダーが出るガチャガチャで、そのスポットの選択がディープで人気だ。たとえば、「大宮中央デパート」「伯爵邸」「日高屋」などで、大宮中央デパートはすでに閉店になった老舗の地元百貨店で、伯爵邸は24時間営業のB級グルメレストラン、日高屋は大宮に本社を置くラーメン中華のお店だ。そのほか氷川神社やアルシェビルなどのノーマルなものもある。
その大人気大宮ガチャに鉄道のまち編が登場した。大宮は古くから鉄道工場が置かれ、鉄道のまちとして発展し、それにちなんだ鉄道モノガチャが発売されている。今回大宮に来たついでに試してみた。左は大宮駅にある上越新幹線の0キロポストのキーホルダー。上越新幹線は大宮駅が起点になっている。
その右側にあるかたまりが新幹線トロリー線で、本物を短くカットしたモノで、めったに出ないレアモノになっている。私は2回目に引き当てたのでくじ運がいいようだ。
大宮ガチャは大宮駅周辺に10ヶ所くらい設置されているので、皆さまもぜひお試しください。1回300円です。
成田エクスプレスで東京駅に着いて、今回最後の目的地大宮駅に向かう。大宮駅構内には2年ほど前に「大宮横丁」というフードコートができて、ラーメン、スパゲティ、焼きそばなどの日本各地のご当地グルメが楽しめるようになっている。
店内は昭和レトロなデザインだ。
昭和のアイドルのポスターなども飾られている。
私は神戸ぼっかけ焼きそば980円を賞味。昭和の雰囲気が感じられるスポットが駅ナカにあるのは便利だが、味は少々物足りなかった。
改札を出て南銀座通りにある焼きとりの店「かしら屋」に立ち寄った。
メニューはほぼ焼きとりのみで、1本食べ終えると注文もしないのに追加を置いてくれる独特のシステムだ。
この男性が焼きを仕切っていて、客の食べぐあいを見計らって焼きたてを置いてくれるのだ。
今回の日帰り旅では新潟車両センターに入線できたのが最大の収穫だが、京成とJRの信号場に入れたのも収穫で、さらに大宮でグルメも楽しみ密度の濃い旅だった。これで「新潟車両センター乗り入れの旅」を終わります。
根古屋信号場を体験したのち、スカイライナーを新鎌ヶ谷で下車し、アクセス特急で成田空港駅に戻る。北総線は列車が高速で通過するのにホームドアがなく事故が心配だ。
成田空港駅からは今度はJRの成田エクスプレスに乗車する。成田空港第2ターミナル駅と成田駅の間は単線だが、その中間に列車交換用の堀之内信号場がある。先ほど訪れた根古屋信号場を京成に譲ったJRはその代わりにここに信号場を移設したのだ。日中の上り成田エクスプレスがここで下り成田エクスプレスと交換する。17時46分発の成田エクスプレスに乗車。12両編成で全ての車両が大船行きで、私の乗った2号車は客が10人ほどしか乗っていない。先ほどのスカイライナーが50%くらいは乗っていたからJRの乗車率は芳しくない。
成田空港第2ターミナルを出ると自動放送で、「まもなく列車行き違いで停車する」旨の案内があった。交換待ち用の自動放送が用意されているのは驚きだ。左に分岐し、しばらく待機する。画像は先ほどスカイライナーから撮影してので2本の線路が見えている。入線したのは手前側の線路になる。ここで数分停車し、下り成田エクスプレスと交換した。堀之内信号場を出ると、途中千葉に停車した後、東京までノンストップで走行する。
センター内のイベントは15時まで続き、所要時間は4時間半ほどになっている。撮り鉄の人は熱心に撮影しているが、私は時間を持て余すので離団することにした。担当者に申し出ると職員しか利用できない専用の跨線橋を教えていただき、そこから出場した。越後石山駅までは3分ほどだった。早く離団できたので当初予定していなかった目的を実行することにした。
まず新潟駅発13時03分のとき62号に乗車。臨時列車のせいか普通車の乗車率は半分に満たなかったが、グリーン車、グランクラスは満席という放送だった。この日の新潟地方は11月というのに最高気温が26度でかなり暑かったので、昼からビールで水分補給をすることにした。新潟限定ビールの「風味爽快ニシテ」をいただく。
14時54分、上野着。上野で新幹線を降りて改札を出るのは相当久しぶりだ。おそらく東北新幹線上野開業の1985年3月以来ではないだろうか。
上野から京成上野に出て15時20分発のスカイライナーに乗車。印旛日本医大からは最高速度が時速160kmに上がり、在来線の列車とは思えない走りになる。
モニターからは前面展望の映像も映し出されている。16時03分成田空港駅に到着。ここで折り返し16時13分発の上りスカイライナーに乗車した。成田空港第2ターミナル駅と成田湯川駅の間は単線で、中間に列車交換用の根古屋信号場が設置されている。毎時13分発の上りスカイライナーがここで下りスカイライナーと交換するので、それに乗るのが今回の目的だ。
本線から左に分岐し、しばらく待機していると、下りスカイライナーが猛スピードで通過していった。1時間に1回程度は使用されるので超レアな信号場ではないが、それでも満足だ。なお、この根古屋信号場はかつてはJRの信号場があった場所で、後に京成に信号場を譲ったところなので、新根古屋信号場と呼ぶ場合もある。
新潟車両センター29番線から下車し、その後は車両センター内でのイベントになる。あらかじめ渡されている資料にタイムテーブルがあり、撮影会、運転台体験、センター内見学ツアーなどが細かく予定されている。
我々が乗ってきた車両のほか、海里、EF81、ED76などが横並びに展示されている。出羽、北陸などのヘッドマークも準備され、交換しながら撮影が続く。
こちらはキハ110系の運転台見学。ノッチを入れても車両が動かない設定になっているがエンジンは回転するので轟音が鳴り響く。
小型除雪車。ラッセル車を出動させるほどではない場合に使用される。レール用車輪と一般道路用車輪の両方が備わっている。
こちらは研削庫。車輪を削って均一にする作業を行う。以前はJRの社員が行なっていたが、現在は協力会社の社員が作業を行なっている。削りカスはスクラップとして売却される。
待機している車両は大半がE127系だった。
列車は越後石山駅でいったん停車した後、下り線から上り線に転線する。まず新潟貨物ターミナルへの信越貨物線が右に複線で分岐する。信越貨物線には2014年に「信越貨物線の旅」で乗ったことがある。我々の列車はその先にある分岐で新潟車両センターに入る。
新潟車両センターは全部で33番線まであるが、いちばん本線寄りの着発1番線に入り、ここでいったん停車する。着発線は6番線まであり、これから営業運転に入る車両が待機している。
着発1番線を出ると、白新線の下をくぐる。この先に引き上げ線があり、ここで進行方向が変わる。プッシュプル編成なので機回しせずに2分程度で折り返した。
引き上げ線で折り返し、車両センターの奥まで進んでいく。
列車は29番線と呼ばれるところで停車した。
入線の様子は上記のルートとなる。結構乗りでがあるルートで満足できた。
JR新潟支社から11月3日に新潟車両センターに乗り入れることができるツアーが発売された。新津駅から出発し、越後石山駅から分岐して新潟車両センターに入るルートで、センター内では写真撮影会などのイベントが予定されている。センター内で約4時間滞在してから再び新津駅に戻る行程となっている。車両センターに入線できるならばこれを逃す手はない。発売開始とともに予約し無事参加できることになった。
集合は新津駅9時30分となっているので、上越新幹線の始発で出かける必要がある。東京駅6時08分発のとき301号に乗車。この日は3連休の初日にあたり、全席満席のアナウンスがされている。私は1週間前に通路側のC席を予約したが、B席にも客が座っていた。旅客需要はかなり回復しているようだ。
高崎、越後湯沢とすこしずつ下車していき、7時47分長岡着。ここで半分以上が下車した。新津に行くには終点の新潟周りでも間に合うが、早く着きすぎるので、ここから在来線で行く。長岡駅の新幹線下りホームは片側にもう1本線路が敷けるようになっているが、これは羽越新幹線用ホームとされている。実現の可能性は0だろう。
長岡始発8時12分の信越本線で9時08分新津着。受付を済ませると知った顔が現れ情報交換を行う。車両はSLばんえつ物語号で使用されている12系客車で、ばんえつ物語に投入されてからでも25年ほど経過していて、車齢はおそらく50年くらいになるだろう。だいぶ老朽化している感じだ。機関車はDE10のプッシュプル編成で新潟車両センターでの方向転換に備えてのことだろう。
新津駅の駅名標はレトロ調になっている。今回の参加者はツアーの告知では最大158名となっていたが、実際には60名程度だった。私は5号車を指定されたが、ワンボックスをひとりで占領できた。9時51分、職員に見送られながら新津駅を出発する。
ひこぼしラインを下車し、15時40分発の田川後藤寺行きに乗り換える。ひこぼしラインはJR九州バスの運行という建て付けで運賃は鉄道とは通算されないが、乗り換え客はバス運転手に申し出ると精算証明書を渡され、それを鉄道下車駅で渡すと鉄道運賃が100円引きになる仕組みだ。JR東日本のBRTが鉄道と同一の扱いがされるのとは対照的だ。
添田駅では鉄道の乗車券はホームに設置されている券売機で購入する。1台しかない券売機でバスを降りた客がほぼ全員切符を買うので行列になるのは困りものだ。バスは立ち客も出る混み具合いだったが、それが2両編成のディーゼルカーに乗り換えるとガラガラになる。鉄道とバスの輸送力の差を見せつけられる。
ホームの先には車止めが見えて、ここが鉄道の終着駅になったことを実感させられる。添田からはかつて国鉄添田線が分岐していたが、車窓からはその面影は感じられなかった。
田川後藤寺、城野と乗り換え、小倉に16時53分に到着した。小倉からは新幹線で帰る。エクスプレス予約のポイントが貯まっていてグリーン車に無料で乗れるからだ。
小倉17時23分発ののぞみ188号に乗車。駅で購入した東筑軒のかしわめしで少し早めの夕食とした。昔ながらの素朴な味わいだ。ご当地の名産品をふんだんに詰め込んだ弁当より、単品で勝負するこういう弁当のほうが私の好みだ。
新大阪からはJR東海パッセンジャーズの車内販売になる。東海道新幹線の車内販売は今月末で終了になるので記念にアイスクリームとコーヒーを買ってみた。
アイスは新幹線名物のカチカチに凍ったもので、もうこれが食べられないのは寂しいものだ。私のほかにもアイスを買っている客が多い。昔は当たり前だった車内販売も今では一部の新幹線や特急だけのものになってしまった。食堂車とともに旅の食を支えていた車内販売も風前の灯火だ。だんだん旅の風情がなくなっていくのは寂しい。
今回は盛岡、仙台、福岡を前泊も含め2泊3日で旅し、貴重な線に乗れたので大満足だった。
これで「鉄道の日全国乗り歩き」を終わります。
宝珠山駅から先は単線の線路を専用道化したので道幅は狭い。しかしその狭さゆえに鉄道車両から見るような景気が展開している。
窓外は棚田や里山のような景色が展開しのどかな気分になってくる。途中の筑前岩屋駅からはハイキング帰りのグループも乗ってきて立ち客も出る混み具合いになった。
ところどころトンネルがある。釈迦岳トンネルは全長4,000mを超える長いものであった。これを抜けると彦山駅に到着する。終戦直後、この近くのトンネルで大規模な爆発事故があり、多くの犠牲者が出た。二又トンネル爆発事故と呼ばれるものだ。
ここで対向のBRTと交換する。対向車は2台続行運転だった。彦山からは再び一般道を走行する。道の駅歓遊舎ひこさんにバス停が設けられいるが、にぎわう道の駅とは対照的に乗ってくる人は誰もいなかった。
バスは相変わらず5分程度の遅れで運転していて回復する兆しはない。添田のひとつ手前の停留所でも5分遅れで通過した。ここから添田駅まではダイヤでは8分かかることになっている。ところが実際にはわずか1分で走破した。結局終点添田には定刻の2分前に到着するという結果になった。
バス停の隣が鉄道のホームで段差なしで乗り換えができるようになっていた。JR九州では新八代や武雄温泉などでも対面乗り換えができる構造で、シームレスな乗り換えに配慮している。
筑紫車両基地見学を終えて、次の目的は8月に開業したひこぼしラインの乗車である。ひこぼしラインは2017年の集中豪雨で甚大な被害を受けた日田彦山線の添田・夜明間を鉄道ではなくバスで復旧させたもので、一部区間は鉄道の路盤を舗装しバスが通行できるようになっている。
筑紫駅から紫駅に出て、そこから徒歩でJR二日市駅に向かう。二日市駅は佐藤栄作元首相が駅長を務めていた駅で、駅前には記念碑が設置されている。12時26分発のゆふ3号で日田駅に13時36分に到着した。
日田彦山線が実質的には日田を始発終着としていた関係でひこぼしラインも日田発着となっている。
13時58分発の添田行きに乗車。車両は中型の路線バスだが、このほかに小型の電気バスもある。日田発車の時点で20人程度が乗車している。日曜の午後ということもあり、買い物帰りの地元の人が多く、乗り鉄風の人は見当たらない。
バスは日田市内を走行するが途中のバス停はほとんどない。まず久大本線の隣り駅光岡に停車する。駅前でちょうど添田からやってきたバスと交換する。続いて夜明駅に停車。ここで乗り鉄風の人が1名乗ってきた。ここまで渋滞も乗り降りに手間取ることもなかったのに3分遅れとなっていた。終点の添田での乗り換え時間が10分しかないので遅延が気になる。
旧日田彦山線今山駅。ホームや駅前道路が工事中だった。旧駅を整備して鉄道廃線跡をたどれるようにするのだろうか。鉄道時代の駅には必ず立ち寄り、それ以外にも中間にバス停が設けられ、全体的利便性は向上しているが、途中での乗り降りはほとんどない。
夜明駅発車時点が約3分遅れだったが、それがいっこうに縮まらず、だいたい5分遅れくらいで走行している。道路の渋滞はなく、途中のバス停もほとんど通過し、遅延する要因はないのだが、制限速度を厳格に守っていてむしろ遅れが拡大している。
宝珠山駅に到着。ここから鉄道廃線跡を利用した専用道区間になる。一般車が進入しないよう踏切のようなバーが設置されていて、バスが近づくと自動で開閉する仕組みになっている。
車両基地に9時32分に到着し、参加者は順次下車する。この日は車両基地祭りが行われているが開場は10時なので、我々はそれに先立ち優先して見学できる。西鉄の代表車両アイスグリーン塗装の5000形車両やマルチプルタイタンパーなどが出迎えてくれている。
工場内ではいろいろな体験ができるようになっている。こちらはブレーキ操作体験。ブレーキ装置を取り出してブレーキのかかる仕組みを見やすく示している。
車体吊り上げ実演。定期入場中の水都の車両をクレーンで持ち上げて移動させる。
今回のツアー列車に乗車した客には11時からの回の洗浄線体験が用意されている。先ほど入線した際に使用した車両に再び乗車する。走行した線路は先ほどの入線時よりひとつ東側の線路を走行した。
車両基地祭りの会場にはパトカーや消防車などの展示も行われていて、こちらも人気だった。
受付は西鉄福岡駅北改札横で8時から8時半の間で行われる。事前予約制で240人の参加予定となっている。筑紫車両基地までは6両編成の列車に分乗する。私は最後尾の6号車になった。列車は3扉クロスシートの3000形で、8時43分に入線し、8時48分に発車した。
途中の雑餉隈駅から下大利駅までの5.2kmの区間は昨年8月に高架化工事が完了した区間になる。
その高架区間にある来年開業予定の新駅桜並木駅で臨時停車した。まだホームの施工中でドアは開かないので車窓見学となる。駅名票自体はすでに設置されているが、駅名はブランクとなっていた。駅名が後から公募で決定した関係だろう。
線路と直交する形で桜並木の通りが見えている。桜の時期にはきれいな景色が展開するのだろう。
筑紫駅1番線に到着。後続列車を1本待った後、いよいよここから車両基地に入線する。私は最後尾の6号車に乗っており、後部運転台越しに線路を眺める。まず本線から左に分岐する。
線路が何本も分岐していく。
速度は15kmほどでゆっくり進行していく。
職員に見守られながら、ふたつある建屋の間にある線で停車した。車両基地内の配線図がないのでルートの説明ができないので申し訳ない。
ここには昇降台があり、そこから下車した。下車するとNHKの取材が行われていて、子どもがインタビューされていた。
福岡空港に18時40分に到着し、ちょうど夕食どきでなので、空港内で食事をしていくことにした。出発ロビーにフードコートがあり、ビーフバター焼きというおいしそうな料理があったのでそれにしてみた。
鉄板の上にビーフとパスタが乗っていて、そこにバーベキューソースをかけたものでアツアツを食べられる。お店の案内によれば地元に愛されているB級グルメのようだ。
食後は地下鉄で天神に向かい、西鉄グランドホテルに宿泊した。博多、天神周辺は週末はいつもホテルが満室で客室料金も高止まりしている。このホテルも1泊16,000円ほどした。ただ天神の中心地の老舗ホテルにこの値段で泊まれるならば安いのかもしれない。
翌朝の西日本新聞。ななつ星が運行開始から10年ということで1面に特集記事が組まれていた。豪華列車の草分けだったななつ星もライバルが増え、新しい取り組みを模索しているとのこと。隣りのどら焼きは昨日の仙台車両センターイベントで参加者に配られたもの。
仙台車両センターでの体験が終わり、15時ちょうど仙台駅に戻ってきた。ここで解散となる。明日は西鉄のイベント参加となるので仙台空港に向かう。
仙台空港発16時40分のIBEXエアライン福岡空港行きに搭乗。ANAとのコードシェア便になっていてANAの株主優待が使用できるのでありがたい。機種はカナダボンバルディア社製CRJ700という小型機で、主翼ではなく機体後部にエンジンを搭載したタイプだ。定員は70名、1本の通路の両側に2人ずつ座席が並んでいる。本日は満席とのこと。
定刻の5分前にドアが閉まり、16時41分には離陸した。小型機のせいか加速は鋭くあっという間に離陸し急角度で高度を上げていった。
東北地方南部を横断しながら日本海側に出るルートで、佐渡を右手に見ながら飛行を続けた。能登半島を通過後、機長アナウンスがあり、金沢市上空を高度38000フィート、時速650kmで飛行中とのこと。高度は高いが飛行速度は意外と遅い。この後米子上空から福岡空港に向けて降下を始めた。
18時40分、定刻より10分早く福岡空港に着陸した。今までの経験で10分も早着というのは初めてだ。
沖止めとなりバスに乗ってターミナルビルに向かった。
洗浄線体験が終わると続いて車両センター内でのイベントとなる。座席番号の順番に車内を進んで体験する。まず運転席体験。運転席に座るだけで機器類の操作は基本的にできないが、列車防護無線用のスイッチを特別に押させてくれた。実際には動作しない設定にしてあるが、アラーム音も鳴り響き臨場感がある。懐中時計は運転士見習いが終わり正式に運転士を拝命した際に渡されるもので、担当の方にお願いして運転台にセットしてもらった。正式任命時にはそのほか、人身事故発生時の状況記録用紙も渡されるとのこと。それに記入し警察に提出するらしい。続いて後部運転台でアナウンス体験、空調、車内灯のオンオフ操作などをさせてもらう。
列車を降りての撮影も可能だ。左端の車両でここまでやってきた。
列車の撮影とあわせて、反対側の様子も撮影させてもらう。配線の具合いを記録しておきたいからだが、こういう人は珍しいだろう。
乗ってきた車両の隣りでも体験が用意してある。まず国鉄時代の古いヘッドマークの展示。昭和61年11月のダイヤ改正のものもあり、これは分割民営化を目前にした国鉄最後のダイヤ改正だ。よくこんな古いものを捨てずに取っておいてくれたことに感謝だ。
こちらはかつての485系のヘッドマーク。電動で回転できるようになっている。
ダッチングマシーン体験。模擬きっぷが硬券でないのはちょっと残念だ。
仙台での午後のツアーは「【鉄道の日限定!仙台駅×仙台車両センターコラボ企画!】洗浄線体験&乗務員体験ツアー!」というタイトルで、イベント参加者は20名程度という比較的小規模なものだった。タイトルだけだと分からないが、仙台駅から仙台車両センターまで列車で直通することになっている。列車の席番からすると私が最後の申し込み者だったようだ。
13時08分、仙台駅6番線を発車。席の移動が禁じられていたので着席した状態で撮影する。本線から右に分岐して、数多くのポイントを渡り、いったん洗い4番線で停車する。洗い線は全部で5番線まであり、洗浄線では洗えない箇所をここで手洗いするようだ。
洗い4番線からさらに奥に進むと洗浄線になる。
洗車機を通過した後、さらに進む。線路が集約されて左側は東北本線になっている。
走行した線路は上図の通り。仙台車両センターのちょうど中央部を走行したようだ。
いわて銀河鉄道まつり会場は鉄道グッズや地元の名産品の販売、踊りの披露などが行われているが、それらはチラッと見るだけで好摩駅に戻り、10時54分発の列車で盛岡駅に戻つた。
盛岡駅から11時50分発のはやぶさ18号に乗車する。こまちとの連結に時間を要し、2分遅れで発車した。座席は9割り方埋まっている。車内で先ほど乗り換えの間で買ったアンバターサンドを食べる。盛岡の地元グルメのようだ。
盛岡を2分遅れで出発したが仙台には定刻12時29分に到着した。ここで次の目的である仙台車両センターに向かう。
受付は12時30分なので3分ほど遅れてしまったが、参加に支障はなかった。先ほどいわて銀河鉄道祭りの仲間2名もこれに参加している。
イベント列車の出発を待つ間、Tさんに教えてもらった仙台駅での復刻スタンプ押印イベントに参加した。こちらがそれ。国鉄時代の古いスタンプが見つかり、それらを押印できるのだ。
9時50分になり、降車する。そこが銀河鉄道祭りの会場になっていて、一般の参加者の入場も始まっている。私はここで帰るつもりでいたが、他の乗り鉄仲間はここでレールバイクと軌陸車にも乗っていく予定とのこと。レールの上を走る乗り物ならどこでも行くという点で私以上だ。
まずレールバイクの乗車。こちらは2本線路があり、それぞれ100mほど走行する。レールバイクのうち1台は昨日納品されたばかりの新車だった。
レールバイクはバックでの走行も可能のはずだが、ここでは折り返し点に職員が待機していて、3人がかりで持ち上げて方向転換させていた。
線路が2本あるのでもう1本も乗ろうということになり、行列も短かったので隣の線も乗車した。
続いて軌陸車。こちらは架線点検をする作業車で、アームを伸ばして回転できるようになっている。鉄の車輪も装備されていて線路上も走行でき、実際我々を乗せて7~8mほど走行した。
軌陸車のアーム上からの眺め。
子どもが乗るまたがり式のミニ鉄道。私はパスしたが、IさんとTさんは乗っていた。
好摩駅が近づき、運転席後方で待機する。まず下り線から上り線に転線した後、右に2本分岐し、車両基地に入った。かなり奥まで進み、係員の白旗の位置で停車した。ここは上り3番線と呼ばれるところである。
これで本日の第一目的は達した。列車は9時22分に到着したが、会場での安全確認などがあり、下車できるのは9時50分の予定だ。この時間を利用して車内で参加者対抗カウンター早押し大会が開催された。乗客の人数をカウントする計数機を30秒間でどれだけ早く押せるかを競うゲームで、こういうゲームは今までやったことがない。私は押しているうちに親指の筋力がなくなり108回だったが、最高は200回を超えていた。その人はカウンターの押しボタンを指で押すのではなく、自分の体に押し当てていた。この方が力が入りやすいから、理にかなっている。
22時27分に盛岡駅に到着。私が初めて盛岡に来た時は上野から夜行急行十和田に乗って8時間くらいかけて到着したが、今は首都圏から2時間ほどで来ることができるようになり便利になったものだ。
その晩は駅前の東横インに宿泊。こちらは翌朝の朝食。
こちらは駅前にあるわんこそばの老舗東家。今から30年くらい前にここで食べたことがある。その時は89杯も食べた。7杯で普通のそば1杯分らしいから、10杯以上食べた計算になる。今思うとよくそんなに食べられたものだ。
8時15分、集合場所であるいわて銀河鉄道改札前に行く。受付で参加料1,000円を支払い、出発を待っていると知った顔が3人ほど集まった。今回の参加者が全部で10名なので、我々のグループが参加しなかったら6名しか参加しなかったことになる。好摩の車両基地に乗り入れるという貴重な列車にもかかわらず認知度が低い。そういう私もTさんに教えてもらわなければ知らなかったからTさんには感謝だ。
改札前の発車案内板には今回の臨時列車が表示されている。字数の関係で文字で表示できないので、ドットで表示したとのことで手が込んでいる。8時55分、盛岡駅を出発する。
左に岩手山、右に姫神山を眺めながら、列車は滝沢駅で中線に入り、ここで後続の貨物列車の待避を行う。以前は定期列車でこの中線に入って好摩方に出発する列車があったが、前回のダイヤ改正でなくなったとのこと。ここで参加者へのおみやげとして、いわて銀河鉄道の鉄印キーホルダー、銀河鉄道祭りの抽選券などが渡された。
毎年10月14日の鉄道の日前後には各地で鉄道ファン向けのイベントが数多く開催される。今回は14日、15日の2日間で3つのイベントをハシゴしようと計画している。まず一つ目はIGRいわて銀河鉄道好摩車両基地に直接乗り入れる列車への乗車だ。このイベントは大々的に告知されておらず、Tさんから教えてもらって初めて知ったものである。
二つめは仙台車両センターに乗り入れる列車への乗車だ。これも10月14日に開催されるが、いわて銀河鉄道のイベントに参加した後でも間に合う。
三つ目は翌15日に開催される西鉄筑紫車両基地に乗り入れる列車への乗車だ。仙台から九州まで一気に移動となる。この3つに参加し前後の移動も楽しみながら旅を進めていこうと思う。
まず第一走者は東京駅20時16分発のはやぶさ45号だ。会社から家に帰ってすぐ東京駅に直行した。金曜日で仕事の疲れもたまっているから、今回はグリーン車にした。株主優待券使用で4割引で乗れるので盛岡まで12,000円なのでお得に利用できる。
金曜日の東京駅は多くの旅行者で混み合っていて、駅弁専門店「祭」も店内は身動きが取りにくい状態だ。ここでチキン弁当を買って新幹線ホームに上がる。列車は10分前に入線したが、折り返し準備に時間を要し、ドアが開いたのは発車2分前だった。グリーン車は7割くらいの乗車だが、普通車はもっと混んでいるように思われた。この列車は新青森行きの最終だからだろうか。
普段なら発車とともにビールを飲み始めるところだが、車内整備に時間を要したので、発車から少し遅れて乾杯した。この瞬間がたまらない。
私は窓側席を予約したが、指定席の発売状況では私の隣りも発売されていることになっているが、大宮を出ても空席のままだ。結局盛岡まで誰も乗ってこなかったことからすると調整用の席だったのだろうか。
帰りは藤枝岡部インターから新東名に乗る。日も暮れかけてきた。慣れない車で慣れない区間の走行なので慎重にいきたい。
この車にはアダプティブハイビームが装備されている。片側4眼あるヘッドライトを先行車や対向車の有無を検知して、他車に迷惑のかからない範囲で自動的にハイビームに切り替えてくれる優れものなのだ。安定した視界が得られる。
またオプションでデジタルインナーミラーを装着したので、夜間でも後方がはっきり見える。後部座席に人が大勢乗っている場合も視界がさえぎられない。ただし通常のミラーだと焦点距離が実際の後方車両までの距離になるのに対して、デジタルインナーミラーの場合はわずか10cm程度なので慣れるまではすぐにピントが合わず苦労する。また信号で停車している時は後続車が異常に近く見えて圧迫感があるのでこれもまた慣れるまでは大変だ。
家に帰り、今日の燃費を確認するとリッター20.1kmだった。前の車は高速中心の走行の場合だいたい12km程度だったから大幅に改善している。さすがはハイブリッド車両だ。そのほか4WS(4輪操舵)が装備されているので回転半径が小さく車体が大きい割りには意外と小回りが効くのは意外だった。ただ車庫入れにまだ慣れておらず、またボタンやスイッチが小さくて押しづらいのと、ディスプレイにいろいろな機能がアルファベット3文字(たとえばPDAやLDA、AHS)で示されることが多く、それが何を示しているのか記憶するのも大変だ。いろいろな機能を確認しながらのドライブだったが、安全面を中心に機能、装備が充実していて全体的に満足のいく車でクラウンを選んで良かったと感じた。
藤枝市郷土博物館の見学を終えて、続いて藤枝駅に向かった。藤枝駅コンコースでは12月27日までの予定で「藤枝の鉄道遺産」と題して、特急こだま高速度試験と静岡鉄道駿遠線のジオラマやパネル展示が行われている。駅の窓ガラスにはこだまと駿遠線のグラフィックシートも貼られていて、これは12月27日以降も継続展示される。
こだまと駿遠線のジオラマ。そのほかにパネルによるこだま高速度試験と駿遠線の説明板もある。
藤枝から3分ほど歩いたところにある駿遠線新藤枝駅跡の記念碑。駿遠線の跡はここ以外にも各所にあり、レプリカ駅名票や駅跡の表示柱などが設置されているようだ。今回は時間がなかったがいずれ全て訪れてみたい。
藤枝駅を後にして帰路に着く。こちらは藤枝駅近くにあるパークインホテル藤枝。今から30年ほど前ミスターAN氏とのドライブで宿泊したホテルで、彼は新車マークIIを購入したばかりだった。ゴールデンウィークの最中、当てもなく運転して泊まるところも決めずに出かけて、日も暮れてから泊まるところを探した。私は車でのドライブにも関わらず鉄道の時刻表を持参していて、巻末のホテル案内を見て片っ端から電話して、ようやく空きを見つけたのがこのホテルだった。ホテルに着いてから駅近くの居酒屋で乾杯したのも懐かしい思い出だ。
道の駅でのSL見学や食事を終えて、次は藤枝市郷土博物館へ向かう。車がスマホと連動していて、走行ルートがアプリで確認できるようになっている。所要時間、走行距離、燃費も分かる。この区間の燃費はリッター26.2kmとなっていて、とても2500㏄の乗用車とは思えない低燃費だ。カタログではリッター22kmだが下り坂が多いとガソリンの消費がほとんどない一方、回生ブレーキでの発電量が多く、EV走行時間が多くなるのでカタログデータ以上の燃費となるようだ。
藤枝市ではかつて藤枝と相良地方を結ぶ藤相鉄道という鉄道があった。一方袋井市から相良地方に線路を延ばしていた中遠鉄道という鉄道があった。戦時中に両社が合併するなどして、藤枝市大手から新藤枝を経て新袋井に至る64.6kmの静岡鉄道駿遠線という路線ができた。この鉄道は線路幅762mmの軽便鉄道で、日本一長い軽便鉄道として知られていたが、モータリゼーションの流れなどにより1970年に廃止となった。その駿遠線で活躍していた蒸気機関車B15が藤枝市郷土博物館の入り口に展示されている。背後の駅名票は蓮華寺池公園となっているが、実在の駅名ではなく郷土博物館の所在地である。
館内の常設展示では駿遠線の歴史やタブレット、乗車券などの資料が展示されているコーナーがあった。またここ藤枝は1959年に151系こだまの車両を使用して速度向上試験が行われて、当時の狭軌最高速度の時速163kmを達成したところとしても知られる。記念撮影用スペースも用意されている。
映像コーナーには0系新幹線の座席が設置されていた。リクライニング機構を備えたため座席の回転ができない仕様のシートだ。集団離反型の座席配置で運用されていたもので懐かしい。
道の駅門出大井川は大井川鉄道門出駅に隣接する形で3年前にオープンした新しい道の駅だ。施設内にはC11-312号蒸気機関車が静態保存されている。この機関車は1946年製造で国鉄で活躍した後1970年に廃車され、三重県のドライブインあら竹で静態保存されていた。1988年には大井川鉄道に移り現役復帰し、その後2007年に再び廃車となった。館内にはバイキングレストランがあり、この機関車を眺めながら食事ができるようになっている。
道の駅の出口が駅の入り口になっていて段差なしでホームに出られるようになっている。ここではSLソフトクリームが販売されている。SLのような真っ黒なソフトクリームだ。
地元の野菜や魚介類の生鮮食料品やお茶、地酒などの販売が行われている。
道の駅にあるレストランで、朝茶漬けと茶そばのセット1,000円をいただく。かつお節たっぷりのお茶漬けで、これだけでもボリュームがあり、茶そばもこれまたボリュームがあった。これで1,000円なら安い。
御殿場の先で新東名に分岐する。新東名は基本的に片側3車線でカーブや急勾配も少なく走行しやすい。最高速度は時速120kmに引き上げられていて我がクラウンも最高速度まで速度を上げてみる。それまで時速80kmから100km程度で走っていたので走り去る景色の速さが変わった。マークIIでは高速でふわふわする感じがあったが、クラウンはしっかり安定した走りだ。ボディを流れる風切り音も小さい。
新東名はトラックや大型車の走行が多く、そういった車は時速80km程度で走行しているのでこちらとは速度差が大きく、脇を抜ける時は少し速度を落とした慎重な運転が必要だ。120km区間といえども連続して120kmを出し続けることは難しいと感じた。そういう私の横をさらに高速で追い抜いていく車があると、ドアミラーが点滅し後続車の接近を知らせてくれるので安心だ。
また道路脇のスピード標識を読み取る機能があり、それをメーターに表示してくれる。最高速度を1kmでも超えると速度超過を示す赤いマークが表示されるのは多少わずらわしくなくもない。ヘッドアップディスプレイも装備されており、フロントガラスに現在のスピードや道路の標識などが表示される。運転席のメーター類に目を落とさなくても必要最低限の情報が得られ、視線移動が少なくありがたい。
快適なドライブを続け、新東名島田金谷インターで降りると、道の駅門出大井川はすぐそばにある。広々とした駐車場があり、平日なので空いているのはありがたい。車庫入れに慣れていないので広いスペースに停車する。なにしろ前の車より車幅が8センチ広がり、全長が20センチも長くなったからだ。ちゃんと停めても駐車場の白線をオーバーする大きさだ。
駐車場操作時にはパノラミックビューモニターが表示される。車を上から眺めた画面が表示されるので、これを習得すると車庫入れが楽になるだろう。
今回は静岡県島田市にある道の駅門出大井川に向かう。音声認識でも目的地を設定できるはずだが、何度やってもうまく聞き取ってもらえず手で入力する。
この車には手動式や足踏み式のサイドブレーキはなく、ボタン操作で作動する電動パーキングブレーキが装備されている。発進時にはアクセルを踏み込めばパーキングブレーキは自動的に解除される仕組みになっている。昔のようにサイドブレーキを解除し忘れて発進することがないから便利だ。またブレーキホールド機能も備わっていて、信号待ちで停車した時はブレーキがかかった状態がキープされるのでブレーキペダルから足を離してもクリーピングしないようになっている。シフトレバーは小型の電子制御なので軽く動き、今までのように大きなレバーを物理的に動かす仕組みではない。
クラウンは今回から4WDになり発進時は4輪で、通常走行時は前輪で走行する。メーターには各車輪のパワーの配分状態が示されている。
まず東名に入り下り線を走行する。この日は平日でトラックが多い。通行量も多く、時速80kmを出すのがやっとだ。レーダークルーズコントロールを時速100kmにセットしてみる。時速100kmを超えない範囲で、前の車の速度や車間距離を自動的に判断して、加速したり減速したりして走行できるようになっている。アクセルやブレーキ操作が全く不要なので運転がとても楽だ。
クラウンは今回からガソリン車の設定がなく、全てハイブリッド車となった。減速時には回生ブレーキによりバッテリーに充電される仕組みになっていて、運転席のメーターには充電の様子がエネルギーフローとして表示される。
また道路の車線を認識するので、白線を踏みそうになると警告音がなる仕組みもある。いろいろな機能に感心しながら東名を西進する。
納車されたばかりの新型クラウンで初ドライブに行ってきた。クルマの性能を試す意味でも高速道路に乗って少し遠いところに行きたいので、大井川鉄道門出駅に隣接する「道の駅門出大井川」を目的地にすることにした。ほかにも周辺の鉄道スポットを回ってきたので、その様子とともに新車の様子もお届けしていきたい。
それまで乗っていた車はトヨタマークIIで約20年前の車だ。カーナビが普及し始めた時期で、新車時にそれを付けてもらった。それ以外はオートエアコン、カーステレオなどが標準装備されていた。他の車もたいていそのような装備だった。その後日本全体で車に求められる安全性能が大幅にレベルアップし、それまでは自分の五感で確認するしかなかったことが、クルマ自身が判断して運転をサポートする仕組みに進化していた。私の車で言うとレーダークルーズコントロール、自動ブレーキ、障害物接近アラームなどがそうだ。
クルマ自体がコンピュータになっていて、パソコン感覚で操作をしたり、場合によってはスマホから遠隔操作をできるようになっている。基本的にはディスプレイをタッチして指示を与える仕組みになり、一部ハンドルに付加されているスイッチで操作する項目もある。またハイブリッド車なのでAC100Vのコンセントが装備され、車を発電機としても利用できるようになっている。
一方CDプレーヤーやカセットデッキなどのカーステレオはなく、スマホにダウンロードしてある音楽をディスプレイ操作で聴く仕組みになった。またサイドブレーキもなくなり、ボタン操作の電動式パーキングブレーキになった。健康志向の高まりで灰皿も付いていない。取扱説明書は小冊子しかなく、詳しくはウェブで確認するようになった。
昔はどのクルマでもだいたい同じようなところにスイッチやボタンがあり、初めて乗るクルマでも問題なく運転できたが、今は最初にかなり説明を受けなければ運転できない。納車時の説明もマークIIの時はカーナビ操作を教えてもらったくらいだったが、今回は30分ほど説明があり、それでも全部説明しきれず、ディーラーの人から「最初から全部覚えるのは無理です」と言われた。
そんなこんなはあるものの最先端の装備を満載したトヨタ自慢の新車であり、これからそれらを確かめるドライブに出かけたい。
10月23日は国鉄白糠線が廃止されてから40年にあたります。それを記念して白糠町内の4つの郵便局で記念の小型印の押印が始まっています。さよなら列車のヘッドマークや終点北進駅の駅名票、最終列車、茶路川橋りょうなどがデザインされています。
国鉄白糠線は私が乗れなかった数少ない国鉄線で1983年に廃止になりました。廃止の情報は1ヶ月ほど前に知っていたのですが、まだ大学生で資金力がなく、指をくわえて廃線を見送るしかありませんでした。
7年前に白糠線の廃線跡をたどれるツアーが開催され、参加したときの記事はこちらです。http://mktabi.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/2-dade.html
釧路地方では鉄道関連の小型印押印がよく行われ、このブログでも時々取り上げていますが、これは釧路市立博物館の学芸員石川孝織さんが釧路の産業や鉄道に詳しいことによります。こらからも同様の取り組みが続くことを期待しています。
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