大人の休日パススペシャルグリーン車用の旅(とかち2号)
帯広に一泊し、今日は根室本線の廃止予定区間に乗車する。東横インの無料朝食は6時30分からだが、列車の関係で6時20分頃チェックアウトしないといけないのは残念だ。
帯広発6時45分のとかち2号札幌行きにまず乗車する。グリーン車用パスを持っているが短区間なので自由席に乗る。自由席は1両しか連結しておらず、帯広発車時点で半分近く席が埋まっている。おとといからずっとグリーン車に乗っているので普通車は席は薄っぺらで、シートピッチも狭いので圧迫感がある。この3日でぜいたく病にかかったようだ。車内には写真を撮りまくっている年配の男性が2人いる。ひょっとすると彼らも廃止予定区間に乗りに行くかもしれない。十勝地方らしい広い農地が広がっているが、雨が降りそうな天気なのは残念だ。
車掌が検札に来るのは自由席ならではだ。グリーン車や普通車指定席は指定券発売データと照らし合わして検札が省略されるからだ。私がパスを見せると下車駅を聞かれ、車掌はそれを端末に入力していた。以前は手書きの記録表にメモしていたが、端末に自由席の客がどこまで乗るか個別に入力する機能が付いているようだ。
新得着7時16分。先ほど写真を撮りまくっていた男性も下車した。ここから2016年の集中豪雨による災害不通区間の代行バスに乗る。代行バスは列車扱いなので駅の発車案内板に発車時刻が表示され、発車ホームは「駅前」と表示されていた。乗り場は駅を出て左手すぐのところにある。発車が8時ちょうどなので少し時間があるので駅前を散策したりして時を過ごす。駅前は工事中で更地になっていた。今後どうなるか楽しみだ。
代行バスは発車の10分くらい前にやってきた。ふらのバスの大型観光バスだ。運転手にきっぷを見せると「どうぞ」と言って見もしない。バスの運行だけ委託され、乗車券のチェックまでは求められていないのだろう。これは下車する時も同じだったから無賃で乗ろうと思えば乗れてしまう。乗客は6名で全員が先ほどのとかちから降りた人たちだ。今日の乗客はこれでおしまいかと思ったら帯広からの普通列車が到着すると続々と乗り換えてきて結局20名くらいになった。なぜか全てひとり旅の人でバスの窓側の席がほぼ埋まる混み具合になった。
バスは定刻に新得駅前を発車し、国道を狩勝峠方面に進む。法定速度を正確に守っているので後方から来る車が次々と追い越していく。
代行バスだが、このバスはサホロリゾートの利用者の送迎も兼ねているのでホテルに寄り道したが、ホテルからは誰も乗ってこなかった。
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