アルピコ交通新村車両所乗り入れの旅(新村車両所見学)
お弁当を食べ終わり、車両所内のイベントが始まる。まず電気機関車ED301の撮影会。1926年製造の米国ボールドウィン・ウェスティング社製の由緒あるものだ。当時の信濃鉄道が購入した3台のひとつで、鉄道国有化で鉄道省に移転し飯田線で運行された後、岳南鉄道、西武鉄道を経て松本電鉄に移った車両である。最初に松本の地に来てから紆余曲折を経て再び松本の地に戻ってきた数奇な運命をたどった機関車だ。塗装がしっかり施され、とても100年前のものとは思えない素晴らしい状態が保たれている。ただし自走できず車籍も抜かれていて車庫に保管されているだけだ。運転台内部も見学させてくれた。
続いてDMCという入換用機関車の乗車体験。車庫内洗浄線を約20mほど移動してくれた。
ラッセル車の動作実演。運転席に座らせてもらいウイングや投雪用ノズルの操作などをやらせてくれる。アルピコ交通では実際には除雪車が稼働することはほとんどないとのこと。ただし年1回12月に夜間に本線上で試運転して動作を確認しているらしい。新型の20100型にはスノープラウが付いているので通常の積雪であればそれで間に合うとのこと。
こちらはすでに運用から外れているリバイバルカラー車両。
こちらは今から100年前の貨車。現在は倉庫として利用されている。木製だが雨漏りもせず重宝しているとのこと。
車両所内で多くの車両展示や説明が行われ、充実した見学会だった。15時50分、車両所を出発し、いったん新村駅の戻った後、松本駅でツアーは解散となった。松本からはあずさで帰路に着いた。
これで「アルピコ交通新村車両所乗り入れの旅」を終わります。
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