甲府駅電留線の旅(甲府駅まで)
日本の旅、鉄道の旅から『鉄道開業150年記念185系で行く「横浜線と甲斐路の旅」』と題するツアーが発売された。引退間近の185系を使用して甲府まで往復する旅だが、その行程で甲府駅の電留線に入るという車庫線好きには見逃せない内容となっている。発売開始とともに申し込み、無事予約できたので、3月5日に日帰りで甲府まで行ってきた。
まず八王子駅から特急あずさ3号に乗車する。八王子駅構内には甲種輸送の西武多摩川線用4両編成が留置されていた。八王子駅はときどき甲種回送の列車が中線に停車していることがあり見逃せない。あずさ3号は後部に富士急行線に直通する富士回遊号を連結し12両でやってきた。駅のアナウンスでは富士回遊は満席とのこと。あずさも8割方席が埋まっているが荷棚のランプからすると幸い私の隣は空席のようだ。大月で後部3両を切り離し、甲府には9時08分に到着した。ツアーの集合は13時10分なのに4時間も早く来たのだがこれには訳がある。
山梨県内には甲府駅前から甲斐青柳駅までの20.2kmを結ぶ山梨交通電車線という鉄道があった。甲府市内は併用軌道で路面を走り、郊外に出ると専用軌道を行く路線で、1930年に開業し1962年には廃線となった短命の路線だが、遺構や当時の車両が保存されているのだ。甲府駅南口を出てすぐ左側に山梨交通の本社があり、かつてここから鉄道が出ていたことを示す記念碑が昨年設置された。
そしてその記念碑の隣には山梨交通バス風のドリンク自販機があり、この中に山梨交通の鉄印(1枚400円)も販売されている。日本酒のワンカップ容器のような瓶の中に丸められた鉄印が入っている。自販機の中から出てきたので冷え冷えの鉄印だ。
当時の模擬乗車券も1枚入っていた。この鉄印は私が今集めている第三セクターの鉄印ではなく山梨交通が独自にやっているものだが、最近はこういう鉄印も増えてきている。
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