名張車庫見ツアー(上本町出発)
上本町駅地上ホームに上がるとちょうど列車が入線するタイミングだった。4両編成の漆色をした団体専用列車「楽」だ。二階建てビスタカーを種車としている。私は4号車1番A席を割り当てられている。
最後部のいちばん後ろの席だ。座席はあらかじめ後ろ向きに設定されていて、走り去る景色を最前列で眺められるうれしい席だ。
9時08分、上本町駅7番線から発車。すぐに参加記念品の配布が行われる。「楽」の新旧車両の非売品鉄カードだ。
それに続いて「楽」の開発者からの開発秘話が披露される。観光列車として1990年にデビューした「楽」は車内装備の老朽化からリニューアルが計画されたが、2階建てハイデッカー構造のため天井が低く、販売カウンターなどの設置ができないため、観光列車としては使い勝手が悪いことから引き続き団体専用列車としてリニューアルされることになったとのこと。旧「楽」では260人だった定員を160人まで減らした。シートピッチも拡大し、フリースペースを随所に設ける一方、車いす用トイレの拡大なども行われた。
そんな話を聞きながら、雨の降りしきるなか列車は名張に向けて東進していく。大和八木と榛原で運転停車をした。榛原駅は3面5線の駅で、大阪方面に折り返す当駅始発列車だけが使用する5番線ホームがあることに気がついた。この5番線もいずれ乗らねばならないだろう。
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