未成線長倉線の旅(大峯山トンネル)
ここまでのコースは一般の人でも散策可能だが、この大峯山トンネルは普段は閉鎖されていてツアー参加者だけが特別に歩ける区間になっている。入り口でヘルメットとライトを渡されトンネル内に進入する。路面はぬかっていて足を取られないように注意が必要だ。コウモリがいるので天井は照らさないようにと指示がある。今から80年も前のトンネルとは思えないほど状態がいい。一度も列車が通ることがなかったから煤けていることもない。内壁の最終仕上げは施されなかったのでコンクリート打設時の木枠の跡が残っている。
トンネルは長さ180mと短いがS字にカーブしているので途中からかなり暗くなる。その暗さを利用して中間地点で動画視聴を行う。長倉線の計画、陳情から建設、築堤やガードの取り壊しに至る流れをスライドにしたもので、ノスタルジックな雰囲気にまとめられていた。
このトンネルは今は原則通行止めとなっているが、かつてはそんなに厳しくない時代もあり、地元の高校生が近道に使っていたらしい。県道だと遠回りになるからだ。
トンネルを抜けると切り通し区間となり、緩やかにカーブしながら下っていく。路面にマンホールがあり、未成線下に後から水道管が通されたとのこと。
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