近代日本をつくった鉄道絵
川崎浮世絵ギャラリーで3月13日までの予定で「近代日本をつくった鉄道絵」と題する鉄道浮世絵の展示が行われています。今年が鉄道開業150周年であることにちなんで、1872年の鉄道開業当時の浮世絵が50作品ほど展示されています。どれもとてもカラフルで状態も良く、とても今から150年も前のものとは思えません。
特に題材として多く取り上げられているのが、高輪築堤を行く蒸気機関車の絵図です。海を埋め立てて作られた築堤を行く列車は今の時代でもワクワクするような光景ですが、明治の人はさぞや驚きをもってこの浮世絵を眺めたでしょう。
また東海道と交差する場所には立体交差で八ツ山橋が建設され、橋の上から鉄道を眺める人たちが描かれています。鉄道開業当初から鉄道と道路の立体交差があったとは知りませんでした。
描かれている車両は、蒸気機関車に客が乗っていたり、当時の日本ではまだ走っていないカウキャッチャーか付いたアメリカンスタイルの蒸気機関車が描かれていたりと、想像で描いた絵も多く見られるなど今見るとツッコミどころ満載ですが、当時の人はこれで文明開花を感じたのでしょう。
冒頭の画像はこのギャラリーで買った今回の展示の一作品の「新橋ステンション」です。浮世絵というとカラフルな色合いのものが多いですが、これは闇に浮かぶ夜の新橋駅です。こんなシックな作品もあるなんて初めて知りました。
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