体験・体感!新幹線総合車両センターの旅(台車検査体験)
ここまで約20名ほどのグループでセンター内を見学してきた。私はこのメンバーがてっきり台車検査体験グループだと思っていたが、実は台車体験は私を含めて2名のみで、そのほかは別の2グループだった。ここからは2名のみで体験を進める。
まず台車組み立て実演。輪軸に台車枠を乗せる実演。
つづいて踏面清掃措置の見学。自分でエアーレバーを操作して車輪に圧着させる。
ブレーキ試験。これもエアーレバーを操作してブレーキパッドをディスクに圧着させる。ブレーキが作動していない状態での隙間はわずか2mmとのこと。実際にブレーキパッドをディスクに圧着させるのは時速10kmまで減速してからで、そこまでは回生ブレーキで減速するとのこと。
台車走行試験。モーターを外した状態で車輪のみを時速320kmで回転させる。車輪の下に隠れているホイールが高速で回転している。 画像では回転していないように見えるが、轟音とともに回転している。車輪はそれぞれ前方向、後方向に回転させ、だんだんにスピードを上げ20分間行う。
モーターから車軸に動力を伝える装置のカットモデル。ピンクのレバーがモーターの回転軸に相当し、それを回すと車輪に付いた歯車を回し車軸が回転する。車輪の回転軸はがっちり固定されているが、モーターの回転軸は台車の揺れの影響を受けないようにかなり遊びがある。
車輪の抜き取り実演。車軸と車輪の間に油圧をかけることにより車輪が外れる。
こちらが外した車輪。所定の直径がないので廃棄処分になるが、そこまで至らない場合は車輪旋盤で2ミリ程度削って再使用する。車輪を削ると直径が小さくなるので正しい速度が得られるよう直径の値を修正するらしい。
台車を押す体験も行なった。重さ約6トンある台車だが、センターの職員と一緒に押してみる。大人2人なら意外と軽く動いた。
今回の台車検査体験では台車の細かい構造まで見ることができとても有意義だった。次回こういったイベントがあるかどうか分からないが台車体験コースはとてもおすすめだ。
通しで説明してくれる担当者が2人いるほか、各工程でそれぞれ5~6名の職員が説明や実演の補助をしてくれる職員くれる。本来であれば最大で80名が参加できるのでその場合はそれくらいは人員が必要だったのだろう。
全般検査を終えた車両はここから北上駅との間で実地に試運転を行い、問題なければ検査完了となる。
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