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和歌山城の散策を終えて、和歌山市駅に戻る。ここで帰りの列車の出発まで約40分ほどの待ち合わせとなる。駅にはキーノ和歌山という商業施設が併設されている。食品スーパーやドラッグストアなどが入る商業施設だ。また和歌山市民図書館も併設されている。
市民図書館は蔦屋書店とスターバックスコーヒーが併設されている最近流行りのタイプの図書館で大勢の利用者でにぎわっていて、若干ではあるが鉄道書コーナーもあった。
キーノ和歌山の見学を終え、和歌山市駅発18時00分の特急サザンで難波に戻る。サザンは8両編成で後部4両が指定席となっていて、我々一行は2号車を貸切で利用する。最初の停車駅は和歌山大学前駅だ。先日のタモリ俱楽部で鉄道趣味のジャンルで「前鉄」というのが紹介されていた。駅名で〇〇前駅というものがあるが、〇〇前と言いながら実際には〇〇と距離が離れている駅のランキングをやっていて、この和歌山大学前駅は駅から和歌山大学までの距離が1312mでランキング第5位となっていた。南海は我孫子前と八幡前もランキングの3位と4位になっていて、南海の存在する3つの「前駅」はすべて距離が遠い「前駅」となっていた。
18時59分、なんばに到着。ここでツアーは解散となる。今回のツアーは住ノ江車庫に入れる乗り鉄向け要素と和歌山マリーナシティ、玉津島神社、和歌山城散策など和歌山県内観光の要素があり、相反する目的を併せ持っており、乗り鉄は後半退屈し、一般の観光客は車庫に入って余計な時間がかかったことに不満を持ったかもしれない。目的が絞り込まれていない不思議なツアーで同行のIさんも同じ感想を持っていた。
大阪メトロで新大阪に向かい、19時48分発のひかり522号に乗る。行きと同様グリーン早特で予約済みだ。緊急事態宣言解除で新大阪駅に少しは賑わいが戻っている感じだが、それでもごった返すような以前の賑わいはない。
柿の葉寿司とビールを購入し、ひかりに乗車。グリーン車は私を含めて5人くらいしか乗っていない。
今日の余韻に浸りながら寿司をつまむ。京都駅では時間調整で5分停車した。多客期にはここで後続ののぞみに追い抜かされると思われるが、この日は後続は来なかった。京都でひかりがのぞみに追い抜かれるダイヤになっているとは知らなかった。
夕食を食べ終え、デザートが欲しくなった。新幹線のスゴクカタイアイスを購入。もらったレシートから判断すると車内販売の消費税は8%で外食扱いではないようだ。10分ほど放置した後、食べ始める。
今回は住ノ江車庫に入ることができ大満足だった。車庫入線以降の行程は私にとっては退屈だったが、それでも緊急事態宣言解除後の世の中の様子を見ることができたことはプラス要因だ。
玉津島神社のお参りを終えて和歌山城に向かう。和歌山城は徳川吉宗が城主を務めたこともある由緒ある城だ。
15時40分、和歌山城着。和歌山城は豊臣秀吉の命により建築され、その後紀州藩の城となった。紀州藩は尾張、水戸と並ぶ御三家の一つで徳川吉宗も紀州藩の出である。そんな由緒のある城の見学となる。御橋廊下、裏坂を上り、天守閣へと向かう。
途中ゆるキャラのお迎えもある。
天守閣は410円の別料金と聞いていたが、阪急交通社のツアーバッジを見せると300円に割引となった。
市内を一望でき、他に高い建物も見えず、お殿様気分を味わう。天守閣内部には鎧や鉄砲、槍などが展示されていた。また和歌山県出身の有名人の写真も展示され、その中には松下幸之助さんや西本幸雄さんなどもあった。
ようやく集合時間となり、14時40分、次の目的地玉津島神社に向かう。和歌山マリーナシティ周辺は大型クルーザーなども停泊し、リゾートマンションもあるなど、和歌山北部のリゾート地帯のようだ。
15分ほどで玉津島神社に到着。玉津島神社は古来から和歌の神様を祀る神社として知られ、一帯は和歌浦を臨む風光明媚な地である。
ツアー参加者には参加者全員にきれいな絵柄のご朱印が配られた。
今回のツアーは阪急交通社と南海電鉄の共催イベントで、ツアーバスには同乗しないものの要所要所で南海電鉄の担当者が現れ、ツアーをサポートしてくれている。ここ玉津島神社ではさらに南海電鉄の社長も顔を見せてくれた。聞くところによると社長の自宅がこの神社のすぐ近くとのこと。
和歌山港駅からバスで和歌山マリーナシティに向かう。約30分ほどで到着。一般車の駐車場は入場待ちの車で渋滞していた。緊急事態宣言が全国的に解除された最初の週末で観光地には多くの人が出ているようだ。
まずマリーナシティ内にある黒潮市場でグループに分かれての昼食となる。私は一人参加なので年配の男性と相席となる。昼食は松花堂弁当で刺身、天ぷら、茶碗蒸しなどごく一般的なものだ。もう少し地のものがあるとよかった。
食事を済ませ、残り2時間ほどをここで過ごすスケジュールになっている。ここ和歌山マリーナシティは海産物の物販所黒潮市場、ヨーロッパの街並みを模したポルトヨーロッパ、遊園地の3つのエリアからなっている。
まずポルトヨーロッパを見る。それらしい茶色の建物がある。
その隣にレトロな遊園地があり、ウォータースライダー、ジェットコースター、回転木馬などがあるが、これといって乗りたくなるものがある訳ではない。
外は10月とは思えない暑さでおそらく30度は超えているだろう。マリーナシティ内の散策は取り止め、黒潮市場に戻る。
ここは先程お昼を食べたところだが、屋台形式の飲食店や海産物のおみやげ店などがある。建物の中なので暑さがしのげてありがたい。
今回のツアーは住ノ江車庫入線体験をウリにしているが、鉄道ファンらしき人は数名で、マリーナシティや和歌山城見学に興味がある人のほうが多いと思われた。そういう人にとっては楽しめるだろうが、私は時間を持て余す。自宅用のお土産を買っても時間は大して進まない。
早めにバスに戻って冷房の車内で待機しようと思ったが、すれ違った添乗員から出発時刻の10分前くらいでないとバスに乗れないと教えられ、やむなく園内の日陰スペースを見つけてそこで待機する。同行のIさんはこの時間を利用して隣接する温泉で一風呂浴びていたとのこと。
住ノ江車庫を発車し、本線を南下していく。浜寺公園駅で待避線に入り、後続の和歌山市行き特急の通過待ちを行う。ラピートが特急待避するのは通常はない。先行車に続いて進行していくが、間隔が詰まっているので時速50キロくらいでゆっくり進んでいく。
泉佐野から先はラピートが普段入らない区間なので撮り鉄のいいネタになるはずだが撮影者は意外と少ない。海が見える区間もあり、旅行気分が高まってくる。
運転士交代のため和歌山市駅4番線で停車するがすぐに発車。
11時38分、和歌山港駅到着。ホームには木造の古めかしい屋根がかかっている。以前はこの先水軒駅まで路線が延びていたが2002年に廃止になった。ホームの先から廃線跡を見ようと思っていたが、添乗員の誘導に急かされて見ることはできなかった。
改札を出て南海フェリー乗り場への屋根付きの長い専用通路を進み、フェリー乗り場の手前で一般道路に降りる。そこで和歌山バスに乗り換えた。バスには南海電鉄グループという表示がある。
住ノ江車庫は本線西側にある。住ノ江駅2番線にいったん停車した後、まず和歌山方にある上り線と下り線の間にある引き上げ線に入った。ここは住ノ江駅5番線と呼ばれていた。運転士が車内放送で住ノ江信号所とのやり取りのデモンストレーションを行う。それによるとこの列車は9851列車という設定で、進路確保がされた後発車するようだ。
住ノ江駅5番線で方向転換し、上り線を横断し車庫線内に入り、車庫北側にある31番線で停車する。難波方から来る場合、いったん和歌山方の引き上げ線に入った後、難波方の31番線に入り、そこでまた方向転換してようやく車庫に入れる構造になっている。
31番線で運転士が再びエンド交換し、洗浄線のある11番線へと進む。
ラピートは特殊な先頭形状なので、ラピートを洗車できる洗浄線はここ住ノ江車庫にしかないとのこと。
洗車体験が終わると31番線に戻り、エンド交換して車庫2番線から上り線を横断し、下り線に合流した。この間約35分ほどかかっている。住ノ江車庫は高架線上にあり、全部で19番線まである大規模なものだった。
列車の出発は9時30分だが、集合は8時45分となっている。私は集合の5分前に到着した。参加者は家族連れが中心で、全部で25名ほどといったところ。この人数で6両編成のラピートを貸切で利用するのでぜいたくだ。集合から出発まで時間があり過ぎて持て余す。主催者の気持ちも分からないではないが、もう少し遅い集合でも問題ないだろう。
受付を済ますと乗り鉄仲間のIさんを見かけた。先日豊橋鉄道市内線貸切電車を企画していただいた方だ。お互いの今後の予定の情報交通社交換を行う。Iさんは運転体験などを含めて10月、11月の休日の予定がほとんど埋まっていた。
我々が乗る列車は9時17分に入線した。定期列車の折り返しが充当されているようだ。
9時30分出発。ラピートにはレギュラーシートとスーパーシートがあり、今回私はスーパーシートで予約してある。普通車でもガラガラなので、わざわざスーパーシートを予約するまでもなかった。しかし、ゆったりとしたシートでツアー代金が1,000円くらいしか変わらないので贅沢にいきたいものだ。
本線をゆっくりと下っていき、住ノ江駅2番線でいったん停車した。
阪急交通社から「特急ラピート貸切で住ノ江車庫入線!きのくに南海大冒険」というツアーが募集された。今年の5月にも同様のツアーが開催されたが、催行人数に達せず参加できなかった。
このツアーのウリは南海住ノ江車庫にラピートに乗ったまま入線できることだ。車庫線好きとしては見逃せない。その後、和歌山港駅からバスに乗り換え、黒潮市場、ポルトヨーロッパ、玉津島神社、和歌山城などを散策し、和歌山市駅から特急サザンに乗って南海なんば駅で解散となっている。住ノ江車庫以降は私にとってはおまけのような区間で途中で離団したいくらいだが、今回立ち寄る場所は今まで行ったことがないところなので見聞を広める意味で最後まで参加することとした。
10月3日朝、新横浜始発ひかり533号に乗車する。緊急事態宣言が解除された最初の週末である。今回でコロナが収束してくれることを願いたい。まず新横浜駅篠原口前にあるセブンイレブンで朝食を調達する。篠原口は横浜線側にある出口だが、これが同じ新横浜駅かと疑われるほどごく一般の駅前だ。
新幹線はグリーン早特で予約してある。普通車に1,000円ほどの上乗せでひかりのグリーン車に乗れるのでとてもお得だ。日曜日の早朝なのでガラガラまま出発した。
新横浜を出て3分ほどで右手に富士山が見えてくる。相鉄の西谷駅をまたいだあたりである。このあたりからでも富士山が見えるとは知らなかった。
小田原、静岡、名古屋、京都と停車するが乗り降りは少ない。私が乗った9号車グリーン車は最大でも10名はいかない乗車だった。このひかりはかなりの俊足で、新大阪まで後続ののぞみに抜かれることなく先行し、新大阪には8時12分に到着する。御堂筋線に乗り換え、南海なんば駅2階改札前の集合場所へと向かった。
11月1日から伊豆急全線ウォークが開催されることになりました。今回が第18回目にあたるとともに伊豆急開業60周年の節目の年にもあたるようで完歩記念コレクションボックスにその旨が表示されるようです。
今回の主な変更点はまず1区間の参加券が850円から1,000円に値上げになりました。3区間あるので全区間で3,000円となります。
次にバッジの引き換え場所が伊豆高原と伊豆急下田が駅から伊豆ポタSTATIONに変更になりました。これがどういうスポットなのかよく分かりませんが、観光案内所のようなものでしょうか。
コースのルート自体は大きな変更はなく河津から稲梓へのルートが従来ルートに戻ったくらいです。伊豆高原・伊豆大川間が土砂崩れで不通になっている関係で実際に歩く距離は約67kmとなっています。
また体力に自信がなく電車移動してもいいことになっていて、その人向け用のおたすけきっぷなるものも発売されます。当然のことながら私は利用するつもりはありません。
伊豆急全線ウォークもコロナの影響や伊豆急の合理化の影響で開催スタイルがだんだん変更になっていますが、今回も開催されることになったのはうれしいことです。今年も完歩を目指してがんばりたいと思います。
根室本線(花咲線)全通100年記念の根室郵便局小型印です。中央部にデザインされているのは大正10年8月5日に根室本線が全通した時に使用された記念消印で、右から左に「根室線鐵道全通記念」と書かれています。北海道の鉄道地図も描かれていますが、当時はこれで全てだったのでしょうか。池北線、室蘭本線、夕張線なども見えます。
このところ釧路、根室周辺駅の鉄道周年記念の小型印を紹介してきましたが、どんな無人駅でも周辺に郵便局があることが分かります。JRの駅が全国で約5000に対し郵便局の数が全国で2万もあるのでどんな駅でも近くに郵便局がある計算になるのでしょう。
かつて種村直樹さんが旅先の郵便局で貯金する旅行貯金に取り組んでいたのですが、私はそれには手は染めなかったですが、風景印、小型印にははまりはじめていまるようです。
昨日10月1日がオール2階建て新幹線E4系MAXの定期運行が最終日となり、出勤前に東京駅で最後の姿を見て来ました。台風が接近しているにもかかわらず多くの人が見送りに来ていました。
2階建て車両は鉄道車両の中でも花形で迫力や存在感が桁違いです。この大きな車体が最高時速240kmで走行するのですから大人気となるのも当然ですが、最高時速が240kmは今の時代では少し物足りないスピードで引退となった訳です。
ただ16両編成で1634人という収容力は他の形式の車両では太刀打ちできないので、通勤輸送時に対応できるか心配です。
今回のE4MAXの引退で100系、E1MAXから続いた2階建て新幹線の歴史も終わり、乗ること自体にワクワクする新幹線が無くなってしまったのは残念です。
神田神保町にある三省堂書店のビルが建て替えになるようです。railwayさんのブログで知りました。1981年3月の完成とのことで、ちょうど私が御茶ノ水の予備校に通い始めた時期でした。予備校の帰りなどに駿河台の坂を下っては鉄道雑誌などを立ち読みしていました。その頃が完成直後だったとは当時全く知りませんでした。築40年ということになりますが、見た目はそんなに古いビルには見えず、まだまだ使用できそうな気がします。しかし、当時浪人生だった私が今や定年間近なのと同じできっと目に見えない不具合を抱えているのでしょう。
最近は年数回立ち寄る程度ですが、書泉グランデで鉄道書を探した後、三省堂裏側の通用口からビルに入り、最近の売れ筋やビジネス書、資格試験用参考書などを見て回るのがパターンです。
最近はネットで買ったり、電子書籍の利用も増えて、私自身も本屋で本を買うことは少なくなりましたが、本屋をフラフラしながら目に止まった本を手にするのはネットにはない楽しさです。新しい三省堂書店に期待して、数年後に予定される完成を待ちたいと思います。
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