明星車庫入線ツアー(小田原市内電車)
今回最初に乗る列車は小田原7時35分発だが、その1時間ほど前に着いた。小田原にはかつて箱根登山鉄道小田原市内線という路面電車が走っていた。1956年には廃止されたが、その車両のいくつかは長崎電気軌道に譲渡されていた。その後長崎でも廃車となり、スクラップにされる運命だったが、それを聞きつけた小田原の有志がクラウドファンディングで資金を調達し、輸送費や改装費を負担して、再び小田原で静態保存されるようになったのだ。
小田原駅付近は黒くて渋い木造のみやげものや飲食のお店があり、景観条例でもあるのか、コンビニまでトーンダウンした色調になっていた。小田原城内を抜けて目的地に向かう。
駅から歩くこと15分、国道1号線沿いにある。かつてはこの国道上を走っていたのだろう。ここはカフェに併設された施設でまだ営業開始前で入り口にロープが張られ中に入ることはできないが、外からでも十分観察できる。
車両は1925年製造で車齢100年に近い骨董品で、小田原に来る前には王子電気軌道で使われていたという由緒ある車両だ。この塗装が小田原時代のものかどうかは知らないがきれいに塗りなおされ、今にも走り出しそうだ。
路面電車の前には二宮金次郎の銅像もあり小田原らしい。
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