都倉俊一さんとあずさ2号
4月1日、都倉俊一さんが文化庁長官に就任しました。文化庁長官は今までも文化芸術に功労のあった方が就任されることがありましたが、作曲家が就任するのは初めてです。私が中学、高校の頃の大ヒット曲の多くは都倉さんの作曲でした。その中でも「あずさ2号」は私にとってカラオケの定番の歌でもあります。
どちらかと言うとアイドル系の曲が多かったイメージの都倉さんでしたが、狩人のあずさ2号はそれとは一線を画す曲でした。もの悲しいマンドリンの調べで始まり、サビは兄弟デュオの力強いメロディーになり、その展開の素晴らしさは、今の時代においても古さを感じさせません。「あずさ2号」の大ヒットの翌年、国鉄の「ゴーサントー」のダイヤ改正で「8時ちょうどのあずさ2号」がなくなってしまったのは残念ですが、今も歌い継がれているのは、この曲に時代を超えて普遍性があるからでしょう。
コロナ禍で停滞する文化芸術の領域に、都倉さんが新風を吹き込まれることを期待します。
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