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2021年3月 1日 (月)

鉄道史学

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 神田書泉グランデで購入した「鉄道史学」という論文誌です。1冊1,650円となっています。執筆者は大学の先生方が中心で本誌では10本ほどの投稿、講演会記録や、昨年他界された青木栄一先生、小山徹先生の追悼文などが寄せられています。

本誌を購入したのは、北海道の植民軌道・簡易軌道に関する報告が出ていたからです。2019年度の大会が釧路で行われた関係のようです。その報告自体は特に目新しいところは無かったのですが、併せて収録されているJR九州初代社長の石井幸孝さんの基調講演が興味深いものでした。『北海道の鉄道の「危機」と未来ー国鉄改革の評価と課題ー』と題するもので、JR北海道の経営改革に関して持論を展開されています。鉄道会社の収益はその地域の人口密度によって決まり、1㎢350人を超えると黒字になり、それを下回ると赤字になるというものです。JR九州はそれをわずかに下回るので鉄道部門は赤字だが、多角化で会社全体では黒字になりました。

一方JR北海道は人口密度が68人なので、いくら頑張っても黒字になり得ないのです。札幌圏での不動産業務などの経営多角化、北海道新幹線での物流輸送などを提言されるとともに、経営安定基金の見込み運用益相当の財政支援、国防上の理由による根室、釧網、石北、宗谷本線への財政支援を要請されています。北海道の特殊性、重要性を踏まえて国として支援していく必要性があるというものです。そもそも自助努力ではどうにもならないというが結論です。

JR北海道の再建案の数字的な裏付けは乏しいのですが、主張の全体的な方向性はその通りで、長大なネットワークを維持する必要があると国民が望むならば、財政支援は不可欠だと感じました。

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コメント

 こんにちは。石井元社長の考察は、分割民営化の時点で大きな声となっていれば、今とは違った経営システム(例えば全国一社の民営化など・・・)が採られたことでしょう。しかし、世論がそうさせなかったといえます。これもポピュリズムのなせる技でしょうか。

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