1999年ケーブルカー完乗旅行(井原鉄道)
山陽本線の上り普通電車で福山まで行き、福塩線に乗り換えて井原鉄道の始発駅神辺に着いたのが15時25分。次の発車は15時29分で接続は慌ただしすぎるほどだ。改札口で井原線乗り放題きっぷ(1000円)を購入。総社まで片道乗っても1070円だから、買わなきゃ損だ。
定刻に神辺発車。2両編成で乗車率は50%位。のどかな田園地帯を高架橋で進む。軌道状態も良いから特急車両を走らせたいような線だ。15時44分、この線の中心駅井原に着く。駅舎は鉄骨を半円系に組み立てたスタイルで山形新幹線の赤湯駅を小さくしたような駅舎だ。駅前では陶器市が開かれていたが、土曜日というのに閑散としていた。駅周辺を散策したが区画整理され道路も広く、今の時代になって鉄道は必要なのだろうかという気もする。
16時29分発で総社へ向かう。この車両は単行だった。乗車率はやはり50%程度。開業後一ヶ月経つが、まだ初乗りに来る地元の人も多いようで皆窓外を一生懸命眺めている。
途中、吉備真備という歴史上の人物に因んだものがある。以前は人名を駅名に使用する場合、比羅夫や安善など一部を使用したり短縮形としたものだが、最近は宮本武蔵駅などダイレクトなものが増えてきている。伯備線の下り線をオーバークロスすると清音駅でここでまでが第1種鉄道事業としての井原鉄道だが、ここから一駅先の総社までが第2種鉄道事業としての井原鉄道で、乗り放題きっぷも総社まで乗れることになっているから、井原鉄道全線を乗りとおすには総社まで乗らなければならない。総社到着には定刻17時09分総社着。
2年ほど前にケーブルを乗りつぶしの対象に加えてから、ながらくタイトルを返上してきたが、これでまた、全線完乗タイトルを取り戻した。自分で言うのも何だが、乗り潰しは単純ではあるが奥が深く、一度はまると抜けられない麻薬のようだ。
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