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2020年4月12日 (日)

大林宣彦監督、死去

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 映画監督の大林宣彦さんが10日夜に亡くなりました。82歳でした。大林監督は広島県尾道市出身で、尾道を舞台にした尾道三部作などで知られています。私は特に原田知世主演の「時をかける少女」が印象に残っています。筒井康隆さんの同名のSF小説が原作で、未来からやってきた青年が作ったラベンダーの香りがする薬品のにおいを嗅いだことにことにより、時間と空間を移動できる超能力を身に付けた少女と、その青年の出会いと別れの物語で、センチメンタルでノスタルジックな映画でした。

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 その映画の中で見られる尾道の細い路地に興味を持ち、実際にロケ地巡りをしたこともあります。今から30年近く前のことになります。こんな感じで人が一人通れるだけの狭い坂道の両側に人家が密集しています。再建築をする場合、建築確認が下りるのだろうかと心配になります。 

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 しかし、そんな坂道を上っていくと景色が開け、狭い尾道水道や向島などが見渡せ、映画の舞台にふさわしい街であることを実感しました。

 そんな大林監督の映画監督としてのデビューは1977年の「HOUSE/ハウス」というコミカルホラー映画でした。夏休みに田舎にある古い家に遊びに来た少女たちが次々とその家に食べられてしまうというストーリーで、池上季実子が主演で、デビューしたてで無名の大場久美子や神保美喜などが少女役で出ていました。古い家の主は南田洋子で、チョイ役で小林亜星や尾崎紀世彦なども出演していました。またデビューから日も浅いゴダイゴが映画音楽を担当し、私はそのLPレコードを買ったので今も押入れを探せば見つかると思います。主題歌はタケカワユキヒデが歌っていました。その後の時代を担っていく若い役者や音楽家が参加しているエネルギッシュな映画でした。

「時をかける少女」と「HOUSE/ハウス」、私にとって思い出となる映画の監督でした。ご冥福をお祈りします。

 

 

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鉄道雑感」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、
ミスターKさんにとっても大林監督作品は印象深い映画でしたか。
私も同感です。私にとっては「ハウス」と「転校生」です。
特に「転校生」での新人・小林聡美さんが印象に残っています。
もっとも、最近のバラエティ番組では、あのときの少女がのちのち、このように成長?してくるのか、と番組の趣旨とは違う感慨を持って見ることもありました。
あの頃、映画の上映情報を調べるのに週刊誌「ぴあ」を使いました。“はみだしユウとぴあ”も面白かったなあ。

京葉ラインさま、こんにちは。

私も月刊誌の頃からぴあを買っていました。映画館でぴあを示すと、ぴあ持参者優待割引といって、何百円か割引になりました。月刊誌の頃は確か雑誌の価格が150円で、ぴあを見せると200円くらい割引になったので、1回映画を見ると元が取れました。池袋の文芸座などにはよく行きました。

はみ出しも懐かしいです。ページの端の部分に読者の投稿が乗っているもので、それを真似たのか、JTBの時刻表にも最近まではみ出しがありましたね。

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