京王御陵線橋脚跡
かつて京王線には北野駅と多摩御陵前駅とを結ぶ御陵線という路線がありました。大正天皇が埋葬されている多摩御陵までの連絡手段として1931年に開業しました。しかし、太平洋戦争の戦局悪化に伴い不急不要路線として1945年に廃止になりました。御陵線のような皇室に関する路線も不急不要路線として廃止されるほど戦局は悪化していたようです。
この道路は今の高尾線山田駅から北西に進む道路で、御陵線の廃線跡を拡幅した道路です。
御陵線はその後、南浅川を鉄橋で渡ります。その先は高架になっていたようです。今は住宅地となっていますが、廃線跡に橋脚が2本残っています。廃線から75年を経ても、ここだけは取り壊されることもなく残っています。
現在この橋脚は誰の所有になっているのか分かりませんが、現在は隣地との境の巨大な壁となっています。
取り壊すにも撤去費用が掛かるので、そのままになっているのでしょうか。戦死した夫の帰りを待つ戦争未亡人のようでもあります。
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2月中旬、御陵線の遺構が現れました。
アパート解体現場からカルバートと思われるコンクリート塊
でした。その日のうちに砕かれ撤去されてしました。
もう遺構はないと思っていただけに、驚きでした。
投稿: 清ちゃん | 2020年3月29日 (日) 12時55分
清ちゃんさん、はじめまして。
貴重な情報ありがとうございます。せっかくの遺構なのに残念ですね。どのあたりで見つかったのでしょうか。
投稿: ミスターK | 2020年3月30日 (月) 05時58分