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2019年7月19日 (金)

近鉄ビール電車の旅(びわ湖疏水船1)

 びわ湖浜大津で乗り換え、次の三井寺で下車する。ここから2分ほど歩いたところにびわ湖疏水船の乗り場がある。出発は9時ちょうどだが、乗船に先立って説明があるので8時30分集合となっている。琵琶湖疏水に関するビデオ視聴や担当者による諸注意が行われた。

 びわ湖疏水は、明治になり東京に遷都され活力を失った京都を琵琶湖の水を京都に引き入れ、灌漑や水車を動力とした産業の育成を図ることで復興させようとした事業で、3代目京都知事北垣国道の発案で計画された。実際の工事は、工部大学校を卒業し京都に派遣されたばかりの23歳の青年技師田邉朔郎が責任者となり総工費125万円、工期5年で完成した。疏水の距離は約8km、高低差わずか4m、0.5パーミルの斜度で、非常に高い精度の測量と施工の技術が必要だったが、外国人技師に頼らず日本人の力だけで完成した事業として近代土木史上も特筆され、田邉は後年英国土木学会から琵琶湖疏水事業でテルフォードメダルを授与された。

 

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 乗船時刻が近づくと、待合室から移動して乗り場に向かう。昨日の西日本は大雨が降ったので、増水で疏水船が運休になるのではないかと危惧していたが、琵琶湖からの水量を毎秒8.5トンに調整しているので、その心配はないとの説明があった。一般に川の水は山から流れて来るのに、ここでは山に向かって流れているので奇異に感じる。

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 船は12人乗りで、左右に6人ずつ背中合わせに座るようになっている。片側の客だけ先に乗ると船が横転する危険があるので左右の席でバランスするよう順番に座っていく。座席にはライフベストが用意されていて、これをしっかりと腰に巻く。着水すると自動で膨らむらしい。

 

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