平成から令和への旅(坊っちゃん列車ミュージアム)
南堀端電停のデルタ線乗車を終えて、次の市役所前電停で下車する。そこから5分ほど歩いて伊予鉄本社前にやってきた。その途中には松山坊っちゃん郵便局というのがあり、坊っちゃん列車のイラストが描かれていた。
ここには坊っちゃん列車ミュージアムがあり、朝の7時から見学できるようになっている。こういう施設は早くても朝9時頃からのオーブンが普通だから珍しい。しかも無料だ。ちょうど朝7時に本社前に着いた。1階はスターバックスコーヒーが入っている。ミュージアムの案内を見るとスタバの中にミュージアムがあるようだ。つまりスタバの営業時間に合わせてミュージアムも営業し、ミュージアムの運営がスタバに委ねている仕組みのようだ。ミュージアムの運営と言っても、車両や資料が展示されているだけでなので特別な知識やノウハウはいらない。ひょっとすると伊予鉄がフランチャイジーとしてスタバを運営し、合わせてミュージアムも運営している方式かもしれない。
スタバの朝一番の客として店に入り、店員のあいさつで出迎えを受けたが、ミュージアムを見たいというとどうぞ奥へと気持ちよく案内される。
内部にはレプリカの1号機関車、各種資料、年表、模型のレイアウトなどが展示されてミニ博物館になっている。1号機関車は、伊予鉄道開業当初の車両で、夏目漱石は「坊っちゃん」の中で「乗り込んでみるとマッチ箱のような小さな車両である」と綴っている。なおレプリカでなく、実物の1号機関車は伊予鉄道が運営する梅津寺パークに展示されている。
この程度で施設であればスタバ側の負担もないだろう。いい運営方法を思いついたものである。客から資料や展示に関する説明を求められたら、スタバの店員には対応不能ではあるが、そこまでの客は少ないから、これで十分と思われた。
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