岡山周辺乗り歩き(玉野市電保存会)

玉野に向かったのは、かつて走っていた玉野市電の車両が玉野市内に静態保存されていて、それを見るためだ。毎月1回公開されていて、今日2月3日ががそれにあたる。
玉野市電は国鉄宇野駅隣を起点とし、玉遊園地前までの4.7kmの路線で、市電といっても路面電車ではなく、専用軌道を持った地方鉄道で、しかも経費の関係で途中から電化を止めてディーゼル化されたので、本当に市電ではなくなってしまったという変わり種の鉄道なのだ。
岡山駅から約45分で到着。地元のすこやかセンターの敷地の一角に車両が1両保存されている。10時から12時が公開時間に当たっている。展示車両はかつて玉野市電で使用され、廃線後は琴電に譲渡され、里帰りした車両だ。

車両を見学しようとすると、玉野市電保存会の方々が清掃作業中だった。一般公開とあるが、清掃を兼ねて車両の中を見られるようにしているようだ。その関係か雨天の場合は公開を休止するとあった。
おはようございますと言って車両の中に入ると、保存会の方が作業の手を止めて案内をしてくれた。

それによれば、展示車両はわずか19年しか使用されなかったので、琴電に譲渡されてからのほうが長かったこと、こちらでは狭軌で琴電は標準軌だったが、こちらに里帰りしても標準軌の台車のままであること、この線は児島を経由して水島まで線路を伸ばす計画もあったことなどを教えていただいた。
こちらが廃線を移設したもの。
屋根が付いていたり、こうして保存会の方々が手入れをしているので車両の程度は悪くはない。
廃線跡はほぼ全線がサイクリングロードになっているので、自転車で来る人も多いらしい。
宇野駅近くの観光案内所では玉野市電のスライスされたレールなどを販売しているのでぜひお立ち寄りくださいとのこと。
私がこれから片上鉄道に行くと言うと、菊ヶ峠に片上鉄道の保存車両があるので、通り道にあたるので見ていってくださいと教えられる。
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