札幌市営地下鉄と大井川鉄道の旅(防災訓練1)
地下の車庫に降り立った我々はまず車庫内を歩いて見学する。札幌の地下鉄はゴムタイヤ式なので車両基地内には線路やバラストはなくフラットな床になっていて歩きやすい。しかし案内軌条の鉄板が床から30cmほどの高さで立ち上がっているので注意が必要だ。床下機器を眺めながら歩いて行く。東西線は全線地下のため車両の床下機器は泥にまみれることもなく、とてもきれいで新車のようだ。他の鉄道会社のイベントでも車両の下回りを見ることがあるがこんなにきれいなのは初めてだ。
床下機器の見学が終わると車両に乗り込み、車内でまず非常通報装置の作動体験を行う。札幌市営地下鉄はワンマン運転で車掌が乗務していないので非常通報装置で運転士もしくは列車司令と通話できるようになっている。走行中は運転士は応答できないので司令に通話が転送されるとのこと。railwayさんは通報装置のすぐそばにいたので通話体験をしていた。指令の音声では、次駅での係員の手配を行うとの内容であったが、次駅という用語は次の駅なのか、自分の駅なのか紛らわしいので「次の駅」と言った方が分かりやすいとのrailwayさんの談。
続いて先頭車両から避難梯子を使っての下車体験となる。運転台に格納してある避難梯子を取り出すのだが、乗務員室の扉と梯子が干渉し、扉が開いているとハシゴが取り出せない構造になっていて、それについてもrailwayさんが指摘していた。
また取り出したハシゴを据え付けるには、車両の前面ドアをスライドさせるとともに、ドア下の床板を前に倒したうえで、床板のハシゴ設置用の穴にハシゴの突起を入れるという手順を踏まねばならず、随分と手間がかかり、非常の時に一般の人が対応できるのだろうかとの疑問を持った。先月体験した横須賀駅での下車体験では側扉から器具を使わず降りたが、こういった方法を検討するか、あるいは車両の前面ドアを前に倒すだけで梯子になるような簡易な方法を検討しなければいざという時に役に立たないだろう。
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