小湊鐵道激レア体験の旅(機関庫見学+蒸気機関車見学)
点呼体験が終わると屋外に出て機関区見学が始まる。これは激レア体験1になる。こういう時、他の鉄道会社では立ち入りできる場所とそうでない場所を黄色いテープなどで明確に区分けするのだが、こちらではそういうものはない。
この車両は飯田線の前身の三信鉄道で電車として使われていたものが、1960年に小湊鐵道に譲渡された際にディーゼルカーに改造された珍品で、1997年に廃車となったが今も機関区で保存されている。外板はかなりの損傷していて今後保存を継続するならば相当な補修が必要だ。
機関区前のレールに顔を近づけてのぞき込んでいる人がいる。どうやら鉄道連隊の刻印のあるレール継ぎ目板らしい。鉄道連隊はかつての陸軍の組織で戦地における軍事物資の輸送を円滑に行うために作られ、千葉県北西部で実際に線路網を有し訓練を行っていた。今の新京成電鉄は戦後、鉄道連隊の線路の払い下げを受けて設立され鉄道会社で、新京成電鉄の路線が曲がりくねっているのは、訓練のためにわざと曲がりくねらせて敷設された路線をそのまま転用したからである。そのレール継ぎ目板がどういう経緯かこの小湊鐵道の車庫線に残っているのは素晴らしいことだ。
続いて静態保存されている3両の蒸気機関車の見学で、これは激レア体験2になる。右の2両はアメリカのボールドウィーン社製機関車で1924年に小湊鐵道に輸入され、左の1両がイギリスのバイヤーピーコック社が1894年に製造した機関車で、岩倉具視を創立者とする私鉄の日本鉄道が輸入し、戦後国鉄から払い下げを受けたもので、いずれも千葉県の鉄道交通史上価値の高いものとされる。
こちらは鍛冶小屋。車両の部品などを整備する建屋でとても現役で使われているとは思えない古さだ。
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