五島産業汽船
ある朝公共交通機関を利用しようとして乗り場に行ったら、営業停止のお知らせが貼られていた。そんなウソのような話が実際に九州の五島産業汽船で起こりました。資金繰りの悪化で倒産したようですが、これでは公共交通機関としての責任感は全くありません。公共交通機関といえども一民間企業ですから倒産することはあり得ますが、どんな事態に陥っても運行は守るというのが事業者の心意気ではないでしょうか。そうなる前に第三者に事業を譲渡するなり、所定の期間を経て廃止とするなり、手立てはあったように思います。あるいは報道には現れないものの万策尽きてこういう事態に陥ったのかもしれませんが、どの企業にもそれぞれ社会的責任はあり、それを全うするのが事業者の務めではないでしょうか。
京都鉄道博物館に国鉄からJRへの引継書が残されていますが、「昭和62年3月31日24時現在事故の報告はない」で締めくくられていて、最後の最後まで安全な運輸サービスを提供しようとする事業者の使命感を感じましたが、今回の事態にはそういったものは全く感じられません。
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