飯田線秘境駅号の旅(スーパーあずさ1号)
今回の旅はまず新宿発7時ちょうどのスーパーあずさ1号から始まる。昨年12月に新型車両E353系が登場し、現在はスーパーあずさは全て新型車両に置き換わった。先頭車の運転台は今までにも増して高い位置にあるように感じる。
今回の旅は前日になって急に出かける気になり、普通車はすでに満席だったのでグリーン車を予約してある。E353系のグリーン車は基本的に通路をはさんで二人がけが並ぶが、私のところだけは車イス用のスペースを確保する関係で一人がけになっていてゆっくりできそうだ。しかし座ってみると、E353系のグリーン車はこれがグリーン車のシートかと思うほど貧弱だった。通路をはさんで二人がけずつだから幅が狭く、シートは薄っぺらな感じだ。先日北海道で乗ったグリーン車とは雲泥の差だ。
そんな不満はあるが本日はグリーン車も普通車も満席で、立ち客は指定席車両の通路やデッキを利用して良いと放送しているから、席が取れただけでも満足すべきだろう。
新宿駅を定刻に発車する。今日は快晴で気持ちがいい。新宿を発車した時点ではグリーン車は4分の1程度の乗車だ。
新宿駅構内にあるドトールで買ったコーヒーとサンドイッチで軽い朝食とする。
立川を発車し多摩川鉄橋上で富士山が右窓に見えてきた。都内を東西に走る中央線のイメージからすると左窓に見えそうだが、多摩川を渡る時は南北に走るので右窓に見えるわけだ。
八王子で満席となる。私の後ろの席は関西弁のおばちゃんで会話がうるさい。
高尾を過ぎるとカーブが連続する区間になる。このE353系はカーブをスピードを落とさずに走れる振り子式車両だが、従来のE351系と比べるとカーブ走行時の傾斜角が5度から1.5度に小さくなったので振り子が効いている感覚はない。それでも従来と変わらないスピードで走れるようになっている。またアクティブサスペンションを装備しているので揺れもさらに少ないように感じる。
スラローム走行を楽しんでいるうちにいつの間にか居眠りをしていて、大月には気づかず勝沼ぶどう郷駅付近を走っていた。甲府で半分以上の客が降り、乗る客はほとんどいないので車内は空いてきた。
小淵沢付近で右窓に八ヶ岳を眺めながら、9時15分上諏訪で下車する。上諏訪でグリーン車に残った客は1名だった。松本まで乗る客は少ないようだ。
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