「新緑の道東鉄路 歴史探訪2日間」の旅(上茶路駅での昼食)
上茶路駅ホームでの記念撮影を終え、ちょうどお昼時となった。道の駅「しらぬか恋問」で販売されている北海道の道の駅の駅弁第1号に認定された「この豚丼」を食べる。白糠町役場の人が我々のためにホカホカのできたてをわざわざ運んできてくれたのだ。一民間ツアーのお弁当を役場の人が運んでくれるとは都会では考えられないことだ。
私は駅構内の線路に腰を掛けて食べた。大ぶりの豚肉3枚に専用のタレと漬物がついているだけのシンプルな弁当だが、炭火焼きの肉と甘口のタレがとてもおいしかった。
食後は腹ごなしを兼ねて上茶路駅周辺の廃線跡を散策する。このあたりは線路が撤去されずにそのまま残っている。40キロレールが使用されているから結構しっかりしている。10年ほど前には何者かがこの周辺のレールの一部を持ち去る事件があり星さんは自分がその犯人に疑われかけたと笑っていた。
自然の中にいい感じで残っている線路だから、これを白糠町の活性化につなげられないだろうかと思う。
キロポストも残っていて25.5kmを示しているから、上茶路駅から300mほど北進寄りの位置になる。上茶路から先の区間は1972年に開業したが鉄道建設公団により工事はすでにその数年前に完成していた。当時「赤字83線」と呼ばれた既存ローカル線廃止が問題になっていて、開業しても赤字が増えるだけなので国鉄が引き受けを拒んでいたところ、佐藤内閣が退陣し田中内閣が誕生すると運輸大臣に北海道出身者が就任しわずか一週間で開業認可が下り、その2ヶ月後には北進まで延長開業した。さすがは田中角栄だ。いい悪いは別にしてこういう実行力がある政治家は今はいない。
お昼休みが終り、上茶路駅を後にする。駅が廃止になっても駅に通じる道は「道道上茶路上茶路停車場線」となっていた。
« 「新緑の道東鉄路 歴史探訪2日間」の旅(上茶路駅まで) | トップページ | 「新緑の道東鉄路 歴史探訪2日間」の旅(北進駅) »
「旅日記」カテゴリの記事
« 「新緑の道東鉄路 歴史探訪2日間」の旅(上茶路駅まで) | トップページ | 「新緑の道東鉄路 歴史探訪2日間」の旅(北進駅) »
コメント