初めてのステレオ
私は高校の入学祝いでステレオを買ってもらいました。もうモノはなく当時の写真も残っていないのですが、取扱説明書だけは残っていました。
ミニコンポなどない時代で、各デバイスを自分で選択する仕組みで、システムコンポと呼ばれていました。私のチョイスはアンプとチューナーがパイオニア、プレーヤーはテクニクス、カセットデッキはソニー、スピーカーはダイヤトーンでした。ずいぶんと凝った選択です。中学2年のときNHKの教育テレビで「オーディオ入門」という番組が放送され、それを欠かさず視聴し知識を蓄えていたのです。また大宮の塾に通っていたので、その行き帰りに大宮のデパートの家電売場でカタログをもらったりして、どれを買ってもらおうかと計画を練っていたのです。
ステレオは自分の部屋に置かせてもらいました。さっそくレコードを聞くと、部屋の中いっぱいに音が広がる感じで、音質の素晴らしさに感動しました。それまではモノラルのラジカセで音楽を聞いていたので無理もありません。
家に遊びに来ていた祖母にも聞いてもらいました。聞いてもらったのは井上陽水の「氷の世界」 のアルバムです。祖母に井上陽水について説明すると、「この人、大麻で捕まった人だろ」と言われました。井上陽水はその数年前に大麻を吸って逮捕されたのでした。情報通の祖母でした。
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