本庄電気軌道
本庄電気軌道は本庄と児玉を結んでいた路面電車で、1915年に開業したが、わずか15年後の1930年に廃止された。路面電車なので廃線跡もまったく残っていないが、ところどころに当時を偲ぶ物件がある。
まず本庄駅から5分ほど歩いた踏切近くにある看板。平成21年に設置されたものらしい。本庄電気軌道の歴史が記されている。この付近に七軒町という停留所があったらしい。本庄駅からここまでは高崎線の線路際を専用軌道だったようだ。また路面電車なのに貨物の営業もあったらしい。
こちらは四方田停留所があった近くにある産泰神社。ここの境内の石造りの腰掛けが国宝級の逸品だ。
かなり摩耗しているが、「寄贈 本庄電気軌道株式會社」と右から左に書かれているのがかすかに分かる。いつ寄贈されたものか分からないが、1915年から1930年の間のものだろうから、すでに100年前後は経過している。よくぞ風雪に耐え抜いて今まで生き残ってきたものだ。
こちらが終点の児玉付近。JRの児玉駅北側の高架橋付近にあったらしい。路面電車の廃線跡なので当時を偲ぶのは困難だが、それでも記念碑が設置されていたり、かつての社名が記されている物件があったりと、意外と収穫のある廃線探訪だった。
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