受験の思い出6
名古屋駅に降り立った私はその足で大学の下見に向かうため、市営地下鉄東山線に初乗します。乗り場は時刻表の駅構内図で予習していたので迷わずに乗車できました。
東山線は名古屋の地下鉄では一番古く、黄色の鋼製のガッチリした車体で、大きさも東京の銀座線に似た感じでこぶりな車両でした。その地下鉄で本山駅まで進みます。今は名城線の名古屋大学駅がありますが、当時の名城線は大曽根までで環状運転は行っていませんでした。本山駅から15分ほど歩いて大学に到着です。さっそく試験会場を下見します。記憶ははっきりありませんが、殺風景な鉄筋コンクリートの建物しかなかったような感じです。
学校の下見とあわせて、「合格電話」の申し込みも行いました。今は合格発表は大学のホームページや郵送で分かりますが、当時は実際に学校の合格掲示板を見に行かなければ合否が分からない仕組みでした。したがってたとえ遠隔地でも発表当日には再び学校に出向かなければならないのです。しかし、往復の交通費もバカにならないので、学生アルバイトなどが運営する「合格電話」に申し込んで、発表当日に合否の結果を電話で知らせてくれるサービスがあったのです。
そういうサービスの勧誘者が大学構内に幾人もたむろしていて、「どちらから来ましたか?」とか「何学部を受験ですか?」とか声をかけながら近づいてきては「客引き」を行っています。私もそのサービスを申し込みました。確か1000円ほどの手数料を支払ったと思います。大学構内で金を取って運営していますが、大学公認の組織なのか、単に黙認されているだけなのか分からず、金だけぼったくって雲隠れする輩もいないとも限らないので、人によってはリスクヘッジのため複数申し込みをすることもあったようです。私は受験前に合否が半ば決定していたような状況だったので1ヶ所しか申し込みませんでした。
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