さんふらわあ だいせつ火災
商船三井フェリーの「さんふらわあ だいせつ」が航行中に火災を起こし、二等航海士1名がお亡くなりになるという事故がありました。あれだけの火災にもかかわらず乗客が無事避難できたのも、犠牲になった乗組員を始め、多くの乗客乗員の適切な対応があったからだと思います。
不幸中の幸いなのが、このフェリーが実質貨物船で乗員23名に対し乗客が71名しかおらず誘導が比較的容易であったこと、乗客もトラックドライバーのような人が多く、危機に際し一体感が取りやすかったこと、日没前であったことなどではないかと思います。
それとともに周辺海域に同じく苫小牧港に向かっていたシルバークイーンやすずらんというフェリーがいて、それらの船が救助にあたることができたことも大きかったのではないでしょうか。船乗りの団結を感じました。
また報道によれば、さんふらわあの船長が海上保安庁に促されて最後に下船したという話があり、当たり前の話ではありますが、船乗りの責任を全うした男らしさを感じます(最近沈没した韓国や中国の客船は船長が早くに救出されたという話もありましたので)。
細部に渡ればいろいろな問題点はあったと思います。フェリーはガソリンを輸送しているようなものですから、スプリンクラーの能力に問題はなかったのか、防火扉の性能はどうであったか、当時の乗客の誘導はどうであったか等々。
お亡くなりになった乗組員の方のご冥福をお祈りするとともに、これらを教訓に事故のない公共運送機関を目指していただきたいと思います。
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