竜飛海底駅ケーブルカー
4月3日午後、青函トンネルを走行中のスーパー白鳥から出火し、竜飛定点付近で緊急停車し、乗客がケーブルカーで地上まで避難したという事故がありました。度重なるJR北海道の列車事故に「またか」という思いがします。安全の根幹がどうなっているのでしょうか。非常に不安です。幸い今回は死傷者は出ませんでしたが、一歩間違えが大惨事になっていたはずです。避難誘導は、少ない乗務員での対応を思えば概ね適切だったかと思いますが、今後北海道新幹線の開業を控え、対策と再発防止策をしっかりとしてもらいたいと思います。
ところで、今回乗客が地上に出るために使われたのが、竜飛定点駅と地上とを結ぶケーブルカーです。ここは営業運転も行われており、私は1997年10月に乗りました。当時青函トンネルの竜飛海底駅を見学するツアーがあり、それに参加した際に地上との往復で乗りました。運行は地上にある青函トンネル記念館で、距離は0.8kmとなっていました。ケーブルカーは2両の車両が行ったり来たりするタイプと1両の車両が行ったり来たりするタイプの2通りありますが、ここのは後者でした。当然輸送量は小さいです。地上駅、地下駅の乗り場付近には空気の流れを遮断する鉄の扉があり、ケーブルカーが動くときだけ開く仕組みになっていました。これがないと地上とトンネル内の気圧差で強風が吹くらしいです。
こちらは地下にある竜飛定点の待避所です。長いベンチがあります。今回の乗客たちもここで待機していたはずです。よく見ると中央部付近にレールが埋められた跡があり、工事中に使われたトロッコ用の軌道でした。
それにしても、ケーブルカーも定点も無事使えて良かったですが、こんな形でここを利用することにならないことを切に希望します。
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