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2015年4月 1日 (水)

鈍行最終気まぐれ列車

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 昨年亡くなられたレイルウェイライター種村直樹さんの初期の傑作選「鈍行最終気まぐれ列車」が先日刊行されたのでさっそく読んでみた。まだ昭和の時代、国鉄の時代の汽車旅エッセイが中心で、全て発表済みの作品である。本書を読み進むと過去に読んだ記憶が蘇ってくる。ちょうどそのころ鉄道に興味を持ち始めた私は種村作品を大いに参考にさせていただき、各地に乗りつぶしの旅に出た。

 種村作品の特徴は、新聞記者出身らしく固有名詞と数字が正確なことだ。列車の時刻や地名はもとより、文中に出てくる同行した読者の勤務先や年齢までもが正確に表示されている。それとともに文体も独特で、「僕」「ヤング」「◯◯クン」などの言葉がキーフレーズだ。旅の仕方は一人旅は少なく、読者とのグループ旅行が中心で、目当ては温泉と郵便局だ。本書でも一人旅の記事はほとんどない。したがって、宮脇俊三さんとは対局にある感じだ。宮脇さんは基本的に一人旅で、時に出版社の編集者と同行することもあるが、多くても二人旅だ。文体もシンプルで、同じ言葉も繰り返しては使わない。

 それはともかく、こうして昔の作品を改めて読み返して見ると、この間の鉄道の移り変わりがよく分かる。国鉄はJRになったし、ローカル線の廃止も進んだ。周遊券もなくなったし、硬券入場券はほとんどなくなった。夜行列車も数えるほどになった一方、新幹線網は充実し、来年には北海道まで達することになった。

 旅の楽しさを教えてくれた種村作品に再び触れることができ、氏の鉄道著作が今も私の中に息づいていることを再認識させてくれた。皆様もぜひご一読くださればと思います。

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