初めての東海道新幹線
1964年10月1日に東海道新幹線が開業してから、今日でちょうど50年になります。開業した当時、私はまだ1歳だったので開業時の記憶は全くありません
実家の押し入れからこんな写真が出てきました。私が小学校3年生の時に初めて新幹線に乗った時の写真で、父と一緒に写っています。家族で伊東に旅行に行った時のことで1972年3月です。母親と二人の妹も一緒に行きました。母親はまだ生後4ヶ月の下の妹を抱いていたので、この写真は上の妹が撮ったはずです。別のところに気を取られている私にお構いなくシャッターを切っています。当時の新幹線ホームは4線しかなく、これは一番在来線寄りのホームです。後ろにかろうじて在来線の車両が写っています。
この写真を写したカメラは私が父から買ってもらったものでした。カートリッジ式のフィルムで、現像するとご覧のように真四角の写真になりました。私が首からぶら下げているのが専用のカメラケースです。このカメラを学校の遠足などにも持って行きました。ピントも固定式で、今思えばおもちゃみたいなカメラですが、当時遠足に自分のカメラを持ってくるのはクラスでも数人で、私は自慢でした。
新幹線の座席は今のようにリクライニングするタイプではなく転換クロスシートで、それをバタンバタンと転換するのが不思議な感じで楽しかったものです。座席間の肘掛けは跳ね上げることができない固定式で、肘掛けの中には小さなテーブルが格納されていました。
新横浜を出るとビュッフェに設置されていたスピードメーターを見に行きました。当時は必ずビュッフェが連結されていて、そこにスピードメーターが設置されていたのです。乗車区間は熱海までなので、時速200kmを出すのは新横浜~小田原間だけのはずです。父についていくと、父の予想通り、メーターは時速200kmを示していました。
それから当時の新幹線には冷水機も設置されていました。専用の紙を広げてコップを作り、のども乾いていないのに何杯も水を飲みました。
あれから新幹線に何百回乗ったか分かりませんが、最初の時の記憶が一番印象に残っています。
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新幹線開業50周年、とってもおめでたいニュースで、今日は新聞やテレビでたくさん取り上げられていましたね。私もミスターKさんと同じく、新幹線に初めて乗った時の感動は今でも忘れません。開業の翌年の夏、私も父の会社の保養所があった伊東に行くために、東京〜熱海間を乗車しました。当時、東武東上線しか乗ったことがなかったので、電車は揺れるものと思っていましたが、東京駅から発車した時、隣の新幹線が動いているのかと思ったら、自分の乗っている車両が動いていて、揺れないことにとても感動しました。私にとって、それが一番古い記憶です。
投稿: ミスターAN | 2014年10月 2日 (木) 00時09分
ミスターANさん、こんばんは。
お互い一番最初の記憶が一番印象に残っていますね。最近は通勤で新幹線に乗ったりするので、ますます印象は薄れがちです。
次の50年はどうなっているのか、非情に気になりますが、それまで命があるかどうか・・・
投稿: ミスターK | 2014年10月 2日 (木) 19時56分