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貨物鉄道博物館の見学を終え、近鉄富田駅に向かう。近鉄富田の手前ではJR線への連絡線があるが、乗らないうちに旅客営業が終わってしまった。私が本格的に乗り歩きを始めた1982年以降で乗らないうちに廃線になったのは、ここと白糠線、鹿島臨海鉄道の鹿島港南線の3つだ。タイムマシンがあれば、その時代に戻って何としても乗りたい線だ。
そんな思い出に浸りながら近鉄名古屋に着いたのが14時26分で、これからこだま号のグリーン車で品川まで帰ることになっている。エクスプレス予約のポイントがたまり、こだま号ならグリーン料金なしでグリーン車に乗れるのだ。
昼食をまだ取っていなかったので、名古屋駅で東海道新幹線50周年記念弁当を買い、合わせて50周年記念缶ビール、お茶なども購入。記念缶ビールは以前東京駅で買ったことがあるが、名古屋駅バージョンがあり、また買ってしまった。記念の駅弁は名古屋名物の味噌カツ、エビフライが入っていたが、特に目新しいものはなかった。
おつまみとして買ったチップスターの伊勢海老味は東海道新幹線限定で、特に予備知識なしで買ったがおいしかった。また食べたい味だ。
それにしても旅の最後はグリーン車だと本当に落ち着く。ゆったりとしたシートと空いている車内で、旅の疲れが癒されるというものだ。こだまだと品川まで3時間近くかかるが、退屈もせず、疲れす知らずであっという間に品川に到着した。こだまのほうが停まっている時間が長いので、所要時間の割に疲れないのかもしれない。
宮脇俊三さんの著作に、「旅の終わりは個室寝台車」というものがあるが、そのタイトルがよく理解できる。旅の終わりは豪華に行きたいものだ。
(これでハリーポッタートレインの旅は終了です」
ウィステリア鉄道に乗り終え、次は三岐線の壬生川駅に隣接する貨物鉄道博物館に行ってみた。ここもボランティアの人が運営していて、月1回、第一日曜日だけやっている。
博物館の入り口では若いきれいな女性がスタッフに質問しながら、メモを取っている。何かの取材なのだろうか。この女性だけが違うオーラを放っていた。
車庫を改造した建物の中では、貨物グッズの販売や貨物列車の模型レイアウトなどがある。
また、建物の外側では貨物の車両が何両も静態保存されている。私は貨物列車の知識はほとんどないが、変圧器などを運ぶ際に使われるシキという車両には、その大きさに驚かされた。これでホームを通過できるのだろうか。
この博物館は貨物輸送が盛んな三岐鉄道にあるが、運営は独立しているようで、三岐鉄道とは線路もつながっていなかった。新しい車両を運び込む時はどうやってここに持ってくるのだろう。
それにしてもディープな博物館で、私ですらついていけない内容だ。改めて鉄道趣味の広さに驚かされる。
ところで、ここに来て初めて知ったのだが、この貨物鉄道博物館と先ほど訪れた軽便鉄道博物館とを結ぶ無料バスが運行されていたのだ。ホームページでも告知もなかった。知っていればわざわざ伊勢治田まで歩かずに、このバスを利用する方法もあったのだ。
西藤原の駅前にはウィステリア鉄道と呼ばれるミニ鉄道の公園が広がっている。一周は約100mくらいだろうか。日曜日のみの運行となっていて、ボランティアの人たちが運営していて無料で乗れる。
このようなミニ鉄道では一般に大人で単独で乗っている人はほとんど見かけない。大半が小さな子供を連れた大人だ。一人で乗るのには大変勇気がいる。
ところが私が乗ろうとすると、たまたま前の席に子供が座ってくれたので、周りからは違和感なく見えたかもしれない。
私の乗ったのは700系のぞみだったが、そのあとSLの運行も始まり、子供たちは大喜びだった。
こういうミニ鉄道は意外と全国各地にあり、いくつか乗ったことがあるが、あまり知られていないものもあり、発掘していく楽しさもある。
次の目的は三岐鉄道の西藤原駅前にあるウィステリア鉄道の乗車だ。これは正規の鉄道ではなく、ミニ鉄道に分類されるもので、日曜日のみの運行となっている。これに乗るには阿下喜駅から北勢線西桑名駅に戻り、近鉄富田駅経由で行く方法もあるのだが、それより三岐線の伊勢治田駅まで直接歩いて行ったほうが近道だ。私は今から25年ほど前に北勢線と三岐線に初乗りした際にも同じ区間を歩いたことがある。四半世紀前の感慨に浸るわけではないのだが、歩いても15分くらいなので運動にも良いから歩いてみることにした。
今回はiPhoneでグーグルマップを見ながら歩く。前回は紙の地図を持参していたはずだが、時代は進歩した。その当時はまだ携帯電話を個人で持っている人はほとんどいない時代だった。大きさもレンガくらいだったので携帯にはほど遠く、自動車電話の方が先に普及していた。インターネットという言葉は一般には知られていなかったし、まして携帯電話にインターネットの機能まで組み込まれることは、誰も想像していなかったはずだ。この25年間のIT技術の進歩はものすごいものがある。
途中、丘を超えるような区間があって、日差しも強く、汗をかいたが、約15分で伊勢治田駅に到着した。
伊勢治田駅は貨物の側線が10くらいある予想外に大きな駅だった。前回も駅構内を眺めたはずだが、記憶は全く残っていない。
伊勢治田発11時14分の電車で西藤原へ向かう。この線は1067mmの狭軌で、先ほどのナロー線とは比べものにならないスピードで進み、11時24分、西藤原駅に到着した。
阿下喜駅脇には軽便鉄道博物館がある。ボランティアの運営らしい。かつては線路幅の狭いナロー線が各地にあったが、今では三重県に3線と黒部峡谷鉄道しかない。三重県はまさに軽便鉄道王国といって良いだろう。 そういう経緯かどうかは知らないが、この地に軽便鉄道博物館がある。
ところで私の目的といえば、その博物館というよりは、その前にあるミニ鉄道なのだ。三岐鉄道の車両をモチーフに、バッテリーで動くミニ電車なのだ。
10時からの運行開始で既に子供たちが乗っている。しかし、順番待ちの行列はない。いい年をして、こういったミニ鉄道に乗るのはカッコ悪いのだが、これも趣味だから仕方ない。バッテリーカー1両、客車は1両という構成で、客車は大人2人が乗り込むといっぱいという構造だ。乗り場から少し離れたところで写真を撮っていると係員が乗りませんかと声を掛けてくる。それに応じて私が乗り込むと、その係員に誘導されてもう一人男性が乗り込んできた。この人は北勢線の中でもいろいろ写真を撮っていた人で私と同類だ。こういう人との同乗は勘弁してもらいたい。向こうもそう思っているだろう。
ゴロゴロと動きだし、ドッグボーン型のエンドレス路線を行く。線路は鉄道用のものでしっかりしている。北勢線の旧型車両の脇を抜け、博物館建物を回り込んで、一周は終わった。正味2分くらいだが満足だ。
車両を下りると係員の女性が近づいてきて、「こちらの車両は揺れマクラの構造が違うから乗って行きませんか」と別の車両を指さしながら声を掛けてくる。普通の年配のオバさまにしか見えないのに、そんな専門用語が飛び出してきてびっくりする。
そのオバさまは、私が鉄道博物館に入ると、頼みもしないのに案内を始めてくれる。北勢線の眼鏡橋やねじり橋が見どころであると教えてくれる。北勢線は今年で開業100年とのことで歴史の重さを感じる。
パンフレットや無料のDVDなどもいただき、案内のお礼にいくらか寄付をしてきた。小さいけれどなかなか充実した博物館だった。
ホテルをチェックアウトし、今日の次の行程は三岐鉄道阿下喜駅前にある軽便鉄道博物館の見学だ。四日市を8時26分の名古屋行き急行でスタート。桑名で下車し、三岐鉄道の乗り場に向かう。三岐鉄道の駅は近鉄の桑名駅から3分ほど歩いたところにあり、西桑名駅と名乗っている。桑名駅まで延伸する計画もあるようだが実現の可能性は未知数だ。
窓口で一日乗車券を購入する。1000円で三岐鉄道の北勢線と三岐線が乗り降り自由だ。北勢線は全駅自動改札が設置してあるが、この一日乗車券は磁気券でないので、無人駅で下車する時は精算機のモニターに一日乗車券の日付を見えるようにセットすると、遠隔操作で自動改札を開けてくれるらしい。そういうことを駅員の人がていねいに説明してくれる。
終点の阿下喜まで行く電車はしばらく来ないので、私はとりあえず8時59分発の東員駅止まりの電車に乗車した。昨日乗った近鉄内部線、八王子線と同じナロー線ではあるが、こちらのほうが揺れは少ない。
運転席後ろから前方から見ていると、ナローとはいっても枕木の幅は通常の鉄道と変わらないようだ。ナロー線専用の枕木は製作されていないのだろう。
北勢線では1本のレールの長さが10mの短尺レールが使用されているようだ。短尺レールの場合、36秒間に打つレールの継ぎ目音を数えると列車の時速が分かる。私の計測結果では推定時速35kmだった。
東員駅は新しく建て替えられていてきれいだ。この駅に限らず、幾つかの駅ではホームなどもリニューアルされていて、三岐鉄道の力の入れようが分かる。
東員発9時37分発の列車で阿下喜に向かう。先ほどは気がつかなかったが、北勢線は冷房車が導入されていた。先頭車両だけが非冷房で、その他には冷房装置が搭載されているのだ。昨日の大雨が嘘のような晴天で、すでに気温もかなり上がっている。冷房はありがたい。いっぽう、昨日買ったビニール傘が邪魔になってくる。
終点阿下喜には定刻10時07分に到着した。先ほど西桑名駅で説明を受けたとおり、モニター付きインターホンに一日乗車券をセットし、係員を呼び出し、自動改札を開けてもらった。
阿下喜駅は建てなおされていたが、古い木造建築風に作られた味わいのある建物だった。
物事が簡単にできることを「朝飯前」というが、今日の第一の目的は、本当に朝飯前に行うことになっている。ホテルを6時35分に出発するが、まだチェックアウトはしない。小雨が少し降っていて、昨日買ったビニール傘を持っていく。
近鉄四日市駅を6時50分に出発する伊勢中川行きが目的の列車だ。この列車は名古屋行き方面の列車が発車する4番線から、名古屋方面とは逆方向に出発するのだ。つまり、四日市駅の伊勢中川方にあるポイントを渡るのだ。しかもこの列車は日曜日の朝に一本だけ運転される超レアな運用なのだ。ホームの発車案内板を確認すると4番線となっていて安心する。
定刻に発車したが、あっという間にポイントを渡り、目的を達した。私はさっそく次の新正駅で折り返し、ホテルに戻った。
ところで近鉄四日市駅の時刻表を見ていて、さらに珍しい列車を発見した。なんと湯の山線5番ホームから津新町に行く列車が平日の朝に一本だけあるのに気づいた。湯の山線から名古屋線方面への電車は日中に何本かあり、乗ったこともあるが、湯の山線ホームから伊勢中川方面に行く列車はないと思っていたので、いずれ平日に休みを取って、また来ないといけないことになった。
小田急線渋沢駅の駅メロをZARDの曲にしようというプロジェクトが進行中です。リードボーカルの坂井泉水が秦野市の出身だったことから由来しています。上り線、下り線各1曲ずつ、アンケートを参考に決定されるようです。
以下は秦野市役所のホームページからの引用です。
『小田急線渋沢駅/ZARD駅メロアンケートを募集!!
「負けないで」や「揺れる想い」といった数々の名曲で知られるZARDのボーカル、故・坂井泉水さんは秦野市で生活され、高校時代には、通学等で渋沢駅を利用していました。
そこで、より多くの方に秦野市の魅力を知っていただくため、秦野市とゆかりのある故・坂井泉水さんが所属していたZARDの楽曲を渋沢駅ホーム列車接近メロディ(駅メロ)に使用することについて、関係機関と話し合いを進めています。
駅メロとして使用する楽曲については、現在皆さまからのアンケートの結果を参考とさせていただきたいと思います!!
ぜひ、ご参加ください!
駅メロは、上り線1曲、下り線1曲、全2曲を使用する予定です。
アンケート期間:平成26年9月20日(正午)~平成26年10月20日
※ アンケートへの参加は一人1回とします。(厳守)
アンケートはコチラから!!
◎ アンケートは、秦野市立各公民館、秦野駅前連絡所、渋沢駅連絡所及び東海大学前駅連絡所でも実施!!』
私もさっそく投票しました。全部で20曲がノミネートされていますが、それ以外から選んでも良いことになっていて、私は「Ready,Go!」にしました。あまり知られていない曲ですが、基本コンセプトは「負けないで」と同じで、失敗を恐れず前向きにぶつかってみようという内容の曲です。YouTubeでも出てこない曲で、レア過ぎたかもしれません。
「負けないで」「揺れる想い」が固い線でしょうが、結果はどうなるでしょうか。いつからホームで聞けるのか楽しみです。皆様もぜひ投票をお願いします。
(ハリーポッタートレインの旅は1回休みました。明日をお楽しみに)
近鉄四日市駅に戻ったのが18時21分で、雨はますます本降りになってきた。折りたたみ傘をホテルの部屋に置いてきてしまったことが悔やまれる。ちょうど夕食の時間帯なので、この時間を利用して駅ビルで済ませることにした。上の階にはレストラン街もあるが、雨が止むまでのつなぎで軽く食べるために、1階にあったベーカリーのドンクに入ってみた。喫茶コーナーにはおいしそうなパンもある。
私はそこで、パンドママンというものを食べてみた。四角いトーストの上にアイスクリームが乗っているもので、早く食べないとトーストの熱でアイスが溶けそうだ。チョコレートソースもかかっている。パンはサクサクしていておいしい。
そういうものを食べながら、雨の止むのを待ったが、一向にその気配は感じられない。スマホで雨雲や雨量の様子を調べても、局地的な雨ではなさそうで、まだしばらく降り続きそうな感じだ。雨が止んだら町をぶらついて、本格的な食事をしようと考えていたが、雨のせいで食べに行く気力もなくなり、駅でビニール傘を買ってホテルに帰ることにした。
駅からホテルまでは2分とかからず、しかも大きめのビニール傘だったが、それでもしっかりと濡れた。
今日は近鉄四日市近くの四日市アーバンホテルに泊まる予定になっている。フリー切符もあることなので、いったんホテルに荷物を置いてから、四日市近郊の路線に乗ってくることにした。
まずは内部線に乗る。乗り場は四日市駅の高架下に隠れるように存在する。線路の幅は762mmのナローだ。ホームの高さも通常の路線よりずっと低い。3両編成でそれぞれ色違いだ。冷房車両がないので今日のこの暑さでは困惑する。この時代、どんなローカルバスでも冷房付きが常識だが、ローカル鉄道の冷房化率はバスよりも劣るようだ。
16時ちょうどに出発。それまでは高架の日陰で気付かなかったのだが、雲行きが突然怪しくなってきた。今にも大雨が降りそうな真っ黒な雲が見える。30分ほど前にホテルに着いた時はそんな気配は全くなかったので、傘を持たずに出てきてしまった。
この線に乗るのは25年ぶりだが、その時の記憶は全くない。線路幅762mmのナロー線だから少しは印象に残っていてもよいと思うのだが、情けない話だ。
前から見える線路の幅は本当に狭い。そのため当然のことながらグラグラと揺れて、乗り心地は悪い。
そんなナロー線で、まずは内部線の終点内部駅に着いた。駅を出ると大きな雷がなったが、まだ雨は降っていない。
次は折り返し日永駅経由で八王子線の終点西日野駅へ向かう。日永駅はホームが三角形になっていて、鶴見線の浅野駅を思わせた。
西日野駅に到着し、折り返しを待つ間にとうとう大雨が降ってきた。この列車は部活帰りの高校生がたくさん乗っているのだが、雷がなるたびに車内に女子高生の大きな悲鳴が響き渡る。雷よりもうるさいくらいだ。
そんな状態で近鉄四日市に戻り、湯の山線に乗りかえる。内部線、八王子線から近鉄名古屋線、湯の山線への乗り換えは、ホームが離れている関係でいったん改札口をでる仕組みになっている。今度の湯の山線は17時25分発なのでまだ日没までは時間があるはずだが、あたりは既に薄暗い。降りだした雨は止む気配がない。
そういう状態で湯の山温泉駅着。温泉地のはずだが、駅前は寂しげで見るべきところもなさそうなので、来た列車ですぐそのまま折り返した。
近鉄の鈴鹿線は基本的には伊勢若松駅と平田町駅を往復するだけなのだが、1日2本だけで本線のホーム(1番線)から出発する列車がある。そのうちの1本がこれからの乗る14時51分発の列車だ。駅の放送でも乗り場を間違えないようにアナウンスしている。
ホームの南端に立って、これからの乗るべき渡り線の存在を確認する。いい感じでクネクネと曲がって、鈴鹿線に向かう線路が見える。しかも鈴鹿線に直接合流するのではなく、いったん本線から分岐し、少し走った後鈴鹿線に合流するのだ。
(1番線を発車したところ)
(本線に合流)
(一番右が鈴鹿線)
(鈴鹿線に合流)
定刻に発車。グラグラと揺れながら、しかし、あっという間に鈴鹿線に合流した。その様子を熱心に眺めているのは私だけだった。
そのまま終点の平田町まで進み、鈴鹿線を往復して帰って来た。工場従業員なのか、乗客はラテン系の外国人が多かった。
ハリーポッタートレインの乗車を終えて、次の目的は近鉄の伊勢若松駅にある本線から鈴鹿線に進入する渡り線への乗車だ。 まず桜島駅発10時57分発の京橋行きに乗り、鶴橋駅を経由し、近鉄の大阪上本町駅に至る。近鉄の乗車にあたっては乗り放題の週末フリーきっぷを使用する。この切符は利用当日は販売しないので、昨日大和八木駅で買っておいた。3日間近鉄全線乗り放題で4100円となっている。私のこれからの行程だと、メリットは数百円しかないが、損はしない。
大阪上本町駅では少し時間があったので、地下ホームと地上ホームの中間にある駅の立ち食いうどんの店で昼食とした。ポスターの写真がおいしそうだったので、伊勢うどん300円を食べてみた。駅構内の店の券売機なのに電子マネーが使えないので、代金は硬貨で支払った。
太めのうどんで、生醬油だけで食べるようだ。うどんは箸でつまむとプツプツ切れて食べにくいが、値段の割にボリュームもあってシンプルな味で気に入った。
大阪上本町からは11時53分発の「青山町行き急行」に乗る。関東地方では「急行青山町行き」というのが一般的だが、関西では列車種別と行き先の順番が逆になる。
生駒山地の近くに来ると、山の斜面や裾に結構民家があるのが見る。先日の広島の集中豪雨を思い出し、山が崩れたら、こういったところも、ひとたまりもないような気がして心配になる。
私の乗った列車は青山町止まりなので、青山町で次の列車まで20分ほど待つ。いったん改札口を出てみたが、私の切符は自動改札を通れないので、係員にリモコンで自動改札が閉まらないように操作してもらったが、これは結構不便だ。青春18きっぷなども自動改札を通れず不便で、このあたりは改善してもらいたい。
いったん駅を出たが、特に見どころもないので、またホームに戻る。また、駅員に申し出て、フリーきっぷを示しながら、自動改札を抜ける。
ホームのベンチでは僧侶が黙々とお経の本を読んでいた。さすがにお坊さんは人前ではスマホでゲームはやらないだろう。
先ほど乗った急行はロングシート車両だったが、後続の宇治山田行き急行はクロスシートの車両だった。快適さが全然違う。その列車で伊勢中川まで行き、名古屋行き急行に乗り換える。これもクロスシートの車両だった。伊勢若松駅には14時42分、定刻に到着した。
いよいよブログタイトルのハリーポッタートレインに乗る時間になった。10時33分、新大阪駅の11番線から発車する。運行開始から1ヶ月以上経つが、先頭車両付近には今だに大勢のマニアが集結している。列車は定刻の5分前に西九条方から入線した。201系の車両にハリーポッターのラッピングをした車両だ。8両編成で、客は意外と少なめで、先頭車両の先頭部分にだけは大勢の人がいるが、その他の車両は1両に10人くらいだ。新大阪発10時33分なのでUSJに行く時間としては遅いからだろう。
大阪を定刻に出発。しばらく東海道本線と並走し、大阪駅の北側から大阪駅を眺め、その後大阪環状線に沿って西九条駅の手前に至る。ここまでは南紀行きの特急列車も通るので特に珍しくはない。私はハリーポッターがどんなストーリーなのかも知らない人間で、この列車の興味と言えば、西九条駅でどんなルートで桜島線に進入するかだけだ。
西九条駅の手前から西九条駅の中線に入らず、そのまま直進し、西九条駅のホームのない線路でいったん停止した。
その後、ゆっくりと動きだし、大阪環状線をアンダーパスしてきた桜島線と合流する。この何百メートルかの区間を乗るために私はわざわざやって来たのだ。この達成感は渡り線マニアしか分からないだろう。
列車はスーパーレールカーゴが停車する安治川口駅を通過し、ユニバーサルシティ駅に停車する。ここで大半の客を下ろして身軽になって、次が桜島駅で終点だ。このハリーポッタートレインはその後は桜島線を往復する運用に着くようだ。
今日の第一目的は、10時33分新大阪発のハリーポッタートレインだが、少し時間があるので千里中央駅まで往復してくることにした。この駅は私の大好きな駅なのだ。
宿泊したホテルは肥後橋にあるのだが、御堂筋線に乗るために淀屋橋駅まで歩く。ホテルからは5分ほどの距離だ。土曜日の朝なので客は少なめだが、それでもロングシートが満席になる状況だ。淀屋橋から約20分で千里中央駅着。
千里中央駅は地下にあるのだが、ホーム上に高い天井が広がっていて、ゆったりした空間ができている。一方、駅上の通路からはホームや電車が見えるのだ。吹き抜けの上からホームや電車が見える点では、規模は違うが、横浜のみなとみらい線のみなとみらい駅のような構造なのだ。
駅上の通路からホームを眺めた様子がこれ。こういう構造の駅は意外と珍しい。
千里中央駅の見学を終え、新大阪駅に戻ったが、まだ時間があったので、市営地下鉄の新大阪駅前にあるマクドナルドで軽い朝食とした。
鉄道バーでの楽しいひとときを過ごし、谷町九丁目駅からなんば経由で肥後橋に向かう。泊まるのは肥後橋にある「リーガ中之島イン」で今年の春にも泊まったが、いい感じのホテルだったので、またここにした。「鉄道バー 駅」で知り合ったO氏も、私が肥後橋に泊まると言ったら、「リーガの中之島ですか」と聞いてきたくらいだから、地元でもリーズナブルで知られているのだろう。今回は5280円で泊まれた。
昨晩は夜行バスで、昼間は1日ドライブで疲れたので、朝まで一度も起きることなくぐっすり眠った。前回は朝食付きのプランだったが、今回は朝食なしなので朝も比較的ゆっくりできた。
ロビーでチェックアウトの手続きをしていると、欧米系の旅行客が多いことに気付いた。USJにでも行くのだろうか。
五新線専用道バスの乗車を終え、レンタカーで大和八木に戻る。今日は1日で148キロ走った。ガソリンは約8リットルだったから燃費は18キロくらいだ。
その後、近鉄の快速急行で大阪上本町に着いたのが19時12分で、今日最後の目的が上本町にある鉄道バー「駅」だ。鉄道系立ち飲み居酒屋だ。
店の外観は急行型ディーゼルカーをイメージしている。いろいろな鉄道系の看板やら掲示が貼られている。店の中をちょっと覗いてみると4人くらい入っている。皆楽しそうに談笑していて、初心者には入りにくい雰囲気だ。「こんばんは」と軽く会釈しながら、店の中に入る。「いらっしゃいませ。奥へどうぞ」と「駅長さん」から声がかかる。
店は立ち飲みカウンター席のみで、私は一番奥の「席」に着く。勝手が良く分からないが、まずは生ビールを注文する。それとテーブル上に缶詰がたくさん並んでいて、その中からマグロフレークの缶詰を所望する。合わせて800円でその場で現金払いとなる。
ビールを飲み、昨日の夜からの旅の疲れを癒す。それにしても、店内は鉄道系グッズなどがところ狭しと飾られている。駅名票、サボ、駅の発車案内などなど。そういったものに感心しながら眺めていると、隣の男性が「リュックは下に置けますよ」と声をかけてくれる。床にカゴがあってそこに置けるのだ。はじめての店で緊張していて、リュックを背負ったままでいることも忘れていた。
それをきっかけにその男性(Oさんという阪神電鉄ファンで大阪まちあるきを趣味とされている方)とその隣の男性(乗り鉄で、銚子電鉄で完乗を果たされた方)、さらには駅長さんも加わって鉄道談義に花が咲いた。
私が天川村の鍾乳洞モノレール乗車、五新線専用道のバス乗車、明日のハリーポッタートレインの乗車、この店を「知られざる鉄道決定版」で知ったことなどの話をすると、駅長さんは自分で撮ったみかん山モノレールの写真や、五新線専用道のバスの新聞記事、その区間を臨時に走ったボンネットバスの写真などを見せてくれた。
お酒も進み、近鉄のビスタカーの図柄入りのワンカップ酒も飲んだ。
店の入り口に船橋と西船橋の駅名票があり、気になってそれを駅長さんに尋ねると、なんと駅長さんは2年前まで船橋で働いていたとのこと。私と船橋駅ですれ違っていたかもしれないとお互い驚いた。
最後に『東京の「キハ」もよろしく』とお声がけをいただき、店を後にした。とても楽しい一時だった。
専用道を走るバスは平日は1日に5本しかなく、私がこれから乗るのはその4本目、15時35分発の西吉野温泉行きだ。このバスは専用道城戸を過ぎ、3つ先の西吉野温泉まで行く。土日は早朝6時50分発の一本しかないので、現実的には平日に来るしかない。従って、私もこのように会社の休みを取ってやってきているわけだ。
発車15分ほど前に乗り場に行くと、既に10人くらいの猛者がカメラを構えている。みな、会社の休みを取ってわざわざやってきたのだろう。平日なのにこんなに同業者がいるとは想定外だ。一番前の席で景色を楽しもうと思っていたが、それは叶わぬ夢だ。競争力10倍の難関を勝ち抜いて左最前部を確保した男性は三脚付きビデオカメラで前面展望を撮影していた。私は最後部の席を確保した。
バスは定刻に発車し、まずJRの五條駅に立ち寄る。ここでも数人の仲間が乗ってきた。一般の人は見た限りいないようだ。
県立五條病院を過ぎ、先ほど見た入り口からいよいよ専用道に入る。バスがやっと1台通れるだけの狭い道を進んで行くが、対向車は来ないので心配はいらない。ただし、地元の人が散歩でこの道を利用していたりするので運転手も気を抜けない。
幾つかのバス停では行き違いスペースも用意されている。鉄道の駅になる予定のところだろうか。
道は舗装が悪くデコボコしていて乗り心地は良くない。スピードも一般道よりも遅い感じだ。トンネルもいくつかあり、さらにスピードを落として慎重に通過して行く。
結局専用道の区間では一般の人の乗り降りは全くなかった。これでは廃線も止むを得ないだろう。
専用道の城戸では大半客が下車したが、私を含めた四人は終点の西吉野温泉まで行く。その区間の所要時間は5分ほどだ。
帰りもバスファンのみを乗せて出発し、専用道城戸では先ほど降ろした仲間を拾い、再び出発。帰りも専用道区間では誰も乗り降りしなかった。
五代松鍾乳洞の見学を終え、次の目的は五新線の未成線を走る奈良交通のバス乗車だ。このバスは今月いっぱいで廃止になってしまうのだ。
五新線は五條と新宮を結ぶべく計画された路線で一部区間で工事が始まったが、国鉄再建法の関係で工事が凍結。しかし、工事完成区間をそのままにしておくのももったいないので、その区間を国鉄バスを走らせていた。それが、奈良交通の運営に変わったのだが、それも今月末で廃止になることになった。
この未成線の存在は知識としては持っていたが、今年の2月に大和八木駅から新宮への日本一長距離を走る路線バスに乗ったときに改めて思い出した。そのときの記事はこちらです。
次の発車までまだ時間があるので、実際に乗る前にレンタカーで予習をしておこうと思う。
県立五條病院から先が未成線を行く区間になる。これがその入口の写真。一般車両が入れないような注意喚起がなされている。当然私の車も入れないので、その近辺のみちを辿っていく。詳しい地図は用意してこなかったが、カーナビの地図でも未成線らしいゆるやかなカーブを描く道があるから、このそばを行けば間違いないだろう。
まずは五條病院付近の道を辿ってみた。五新線は単線なので、その未成線も細く、乗用車がかろうじて1台通れるだけの広さになっている。一般道路と交差するところには遮断機のない踏切のような施設があって、一般車は入れないようになっている。道はゆるやかなカーブを描いているので鉄道線路らしい。
続いて国道139号線沿いを走る。五新線跡はトンネルで直行するので、道路からは右、左に路線跡が展開する。
途中、2月に見かけた橋をくぐる。
城戸バス停は正確には専用道城戸という。専用道でない城戸バス停が国道にあるからだ。ここに限らず、国道に同じバス停があるときは専用道の名を冠している。その専用道城戸バス停は折り返しができるように広いスペースがある。その隣にはなぜかタクシーの営業所があり、1台停車している。
こちらは古市に抜ける道路の橋から撮ったもの。未成線がまっすぐ伸びている。
このような予行演習を終え、五條バスセンターに14時30分到着。ここはイオンが併設されているので、車はそこに止めさせてもらう。前回日本最長路線バスの旅で小休止をしたバス停で、前回は雪混じりの日だったことを思い出す。
昼食がまだだったので、イオンの中にあったミスタードーナツで遅い昼食を取る。朝に続き再びミスドだ。
モノレールを降りると、すぐそこが鍾乳洞の入り口だ。こちらは先ほどの鍾乳洞とは違い、案内人がいる。しかも、こちらはヘルメットをかぶって中に入るようになっている。なかなか本格的だ。さきほどの面不動鍾乳洞では天井に思いっきり頭をぶつけたから、ヘルメット付きはありがたい。
中に入るとヒンヤリとする。気温は1年を通じて8度になっているらしい。天井がかなり低い部分もあって、頭をぶつけないように地面に手をついて進む。慎重に進んだつもりだが、それでもヘルメットを何度も天井にぶつけた。しかもヘルメットだけでなく、背中に背負ったリュックも天井にぶつけた。這いつくばって入るような感じで、洞窟探検のようだ。これではお年寄りが観光感覚で入ることは無理だろう。
しかし、案内人は女性で身軽な感じでどんどん進んでいく。私はなぜか案内人のすぐ次を歩くことになっていて、どんどん差が開いていく。その案内人はお年は60くらいとお見受けしたから、なかなか足腰が鍛えられた人だ。
所々で鍾乳洞の説明をしてくれる。天井から下がっているツララのようなものは、1センチ伸びるのに100年かかるとのこと。鍾乳石の形は、人間に見えるもの、動物に見えるもの、お地蔵様に見えるものなどいろいろあり、それぞれに名札が付けてある。
そんな鍾乳洞を泥だらけになって約15分で一回りした。外に出ると温度差でメガネがあっという間に曇った。 帰りは再びモノレールで下山する。今度はバックで降りて行く。
次の目的は、ここから車で5分くらいのところにある五代松(ごよまつ)モノレールだ。同じ村に二つもモノレールがあるのも珍しい。しかも両方とも鍾乳洞行きのモノレールだ。
五代松モノレールの乗り場は名水の産地で日本の名水百選にも選ばれているところにある。地元の人たちがポリタンクをたくさん持って来て湧き水を詰めている。湧き水の料金は無料だが、駐車場代が500円かかる仕組みになっている。
私も自分のペットボトルに水を注ぎ込む。水の違いはよくわからないが、確かにおいしい気はする。
受付でモノレール代と鍾乳洞代合わせて900円を支払い、発車を待つ。ここのはいわゆるみかん山モノレールだ。座席は5人分あるが、一つは運転手の分なので実質は4人乗りだ。ところが、私の他に四人グループがいて、本来乗れないはずなのに、この5人をまとめて運ぼうとしている。2人だけひとつの座席に半分ずつ腰掛けるよう指示している。私が来たせいで、この2人はお気の毒だ。しかし、国土交通省所管の正規の鉄道ではないから、この辺りは大雑把だ。
ディーゼルエンジンの始動音がすると、ガツンと衝撃があって、いきなり急坂を登り始める。先ほど乗った面不動モノレールよりもうるさく、かつ乗り心地も悪いが、ワイルドな感じでするのでこれはこれで味わいがある。最大斜度34.5度となっているが、体感上は45度以上ある感じだ。こちらは頂上に着いても視界は広がらないが、所要時間は3分ほどで先ほどと同じだった。
こんな感じで登って行きます。
入るつもりがなかった鍾乳洞ではあるが、
アップダウンも大きい。
面不動鍾乳洞は西日本一とどこかのホームページに書かれていたが
帰りはモノレールに乗らず、側道を歩いて降りてきた。
今日の第一の目的は面不動モノレールの乗車だ。
するとその老人がなんとモノレールの運転手だったのだ。
私は前から2両目に乗った。
急坂を登ること約3分で視界が開け、山頂駅に到着。
レンタカーの営業所は駅近くにあるが、8時開始なので少し時間がある。駅前をひと回りしてみたが、朝食が取れそうなところは駅高架下のミスタードーナツしかない。選択肢がないので、そこで朝食とする。ミスターKがミスタードーナツで朝食だ。
8時になり、レンタカーの営業所に向かう。Sクラスを予約してあり、パッソだった。始めて乗る車種だ。過去のレンタカーの利用ポイントがたまっていて1630円で利用できた。
レンタカーの係員に「今日はどちらまで」と問われる。この質問はよくあるのだが、私の旅は特殊なので、若干ぼかして「南の方の鍾乳洞に行きます」と答えておく。
カーナビをセットすると距離は46km、到着は10時30分となったが、実際にはそんなにかからないだろう。8時15分出発。
概ね南に進路を取り、朝のラッシュで交通量に多く、かつ意外と道幅の狭い橿原の街を進んで行く。
下市のあたりから、山道となり、雨も降って来た。このパッソはコラムシフトで、ワイパースイッチとコラムシフトが近いので、ぶつかって操作がしづらい。雨も本降りになってきた。
しかし、トンネルをいくつかくぐるうちにいつしか雨も止んで、9時30分、予定より1時間も早く面不動鍾乳洞の入り口に到着した。
消灯すると車内は本当に真っ暗になる。シートは75度くらいまで倒れ、楽な姿勢になり、あっと言う間に眠りについた。
0時50分、停車の衝撃で目が覚める。御殿場サービスエリアに停車している。ここで1回目の運転手交代になるが、客は外部に出られない。5分ほどで出発。
その後、再び眠りに落ち、2回目の交代は気がつかなかった。3回目の交代は4時50分、亀山サービスエリアだ。
ところで、私は4Aという進行方向左側の席に座っている。一方このバスにはトイレが付いているのだが、進行方向右側中央部に付いているので、私の列からはいったん最前部に行ってぐるっと回って行くしかない。とても不便だ。我慢できないほどでもないので、じっとしている。
6時20分、桜井駅到着前に放送が入り、目が覚める。運転席のフロントガラスには水滴が付いているが雨は降っていない。
大和八木駅には6時40分着。定刻より20分の早着だ。この駅は今年の2月に来たので、半年ぶりでちょっと懐かしい。事故なく着いてほっとした。
仕事も遅くならず、いったん家に帰り、稲毛から総武線各駅停車で新宿に向かう。途中水道橋では大勢の人が乗ってきた。野球帰りにしては女性比率が高い。しかも40代後半くらいの女性が中心だ。スマホで調べてみると、どうも東京ドームでSMAPのコンサートが開かれていたようだ。SMAPのファンの年齢層がこんなに高いとは知らなかった。
賑やかな女性たちと新宿で別れ、新宿駅西口のバスターミナルに向かう。私はこのバスターミナルから乗るのは初めてだ。発車案内板を見ると、ほとんど10分置きくらいに各地への便が出発していく。私の乗る五條バスセンター行きは満席の表示だ。鉄道の夜行列車が衰退していったのとは逆に、バスは盛況のようだ。年齢層は若者が多いが、それでも各世代に散らばっている。ただ、このバスターミナルは待合スペースがほとんどなく、表のベンチで発車を待つ。
私のバスは定刻の8分前にやってきた。同時間帯に奈良直行便もあるので、行き先をしっかり確認する。今日の運行は奈良交通のバスで、日野セレガ、独立3列シートで、隣の人に気兼ねはいらない。定刻3分遅れで発車した。
初台ランプから上るかと思っていたが、池尻ランプから首都高に入る。東名経由で奈良に向かうようだ。途中の3カ所のサービスエリアに停まるが車外へは出られないとこと。バスによっては休憩タイムがあったりするのだか、これは結構ハードだ。11 時40分、消灯となる。
今回の旅は夜行バス1泊を含む3泊となるが、荷物はこのリュックに詰めていく。着替え、洗面道具はご覧の分量で、必要最小限しか持っていかない。もし、足りなくなったらいくらでも現地で購入できるからだ。
合わせて、デジカメ、iPad、充電器なども必須だ。プリンターが壊れてしまったこともあるのだが、必要なデータ類はiPadに入れたので、紙ベースの資料はない。以前は印刷した資料をクリアファイルにごっそり挟んでいったり、大判の時刻表を持って行ったりしたが、最近はスマートになったものだ。
この他に新幹線のエクスプレスカード、奈良交通バスに乗るためのICOCA、非常用に郵便局のキャッシュカードも持っていく。Suicaは鉄道事業者ではほぼ全国で使えるが、バスでは地方では使えないところが多いので、関西ではICOCAが役に立つ。
それと折りたたみ傘、エコバックなども持っていく。エコバックは現地でお土産を買い込み過ぎた時などに重宝する。
それではこんな荷物を抱え込んで、明日の夜から旅に出ます。
この高架橋は、今年の2月に日本一の長距離を走る路線バス八木新宮線に乗車した時見かけた五新線の未成線だが、実はここをバスが走っていることに最近気がついたのだ。ところが気付いたのもつかの間、その未成線を走る奈良交通のバスが今月末で廃止になってしまうのだ。それに乗るのが今回の目的の一つだ。
今回の旅では9月4日木曜日の夜から高速バスで出発することにした。五新線の未成線を走るバスは平日は5本あるのだが、土日には早朝の1本しかなく、実質的に平日に乗るしかないのだ。今回の他の予定を勘案すると、夜行バスで現地入りするのが効率的だ。夜行バスは昔はよく利用したが、最近は事故も多いので利用を控えている。しかし、前日まで仕事をしていて、その中でスケジュールを考えると、今回の旅では夜行バスを利用せざるを得ない。
今回乗車するバスは新宿バスターミナル発23時15分の五條バスセンター行きで、私は途中の大和八木で下車する。大和八木でレンタカーを借り、その後五代松鍾乳洞、面不動鍾乳洞に向かうからだ。
チケットは高速バス予約サイトの「発車オ~ライネット」で予約し、発券は会社近くのファミリーマートで行った。その昔ならば、交通公社(この言葉も古いかも)に行かなければ手に入らなかったものが、今はこんなに便利になったものだ。
9月5日の金曜日に休みが取れることになり、関西方面に行って来ることになった。今回の主目的は、新大阪駅からユニバーサルシティ駅に直通する列車への乗車だ。この列車は新大阪から西九条まで梅田貨物線を経由するのだが、他の梅田貨物線経由の列車と違い、西九条駅で中線に入らず、ホームのない線から桜島線に進入するようなのだ。そういうわけで、ユニバーサルスタジオジャパンにもハリーポッターにも興味のない私が、はるばる大阪まで行くことになったのだ。
合わせて、国鉄五新線の未成区間を走る奈良交通のバスが今月末で廃止になるのでその乗車、五代松鍾乳洞、面不同鍾乳洞のトロッコの乗車、近鉄伊勢若松駅で本線から鈴鹿線に進入する列車への乗車、近鉄四日市駅で名古屋行きホームから反対方向に出発する列車への乗車、その他諸々の乗車を予定しています。
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