八木西口連絡線の旅(吉野駅)
高城山展望台を出て、約1時間20分で吉野駅に戻ってきた。集合時刻まではまだ20分ほどある。この吉野駅に前回来たのは昭和62年の3月で25年以上も前のことだ。それほど前のことではあるものの、駅や駅周辺の記憶が全く残っていないのはさびしい。
私が旅の記録を文章として書き残すようになったのは、このブログを始めたここ5~6年のことなのだ。このブログを始めてから分かったことだが、文章として記録を残すことは思いのほか大変なことで、例えばこの「吉野駅」の記事を書くにしても、たっぷり30分くらい時間がかかるのだ。結構労力がいる仕事だということをご理解いただきたい。宮脇俊三さんも「最長片道切符の旅」のあとがきのなかで、「1日の行程を書くのに2日かかる」と書いておられるが、実際に旅をしている時間よりも文章にするほうがずっと多くの時間がかかるのだ。
それはそれとして、少し時間があるので駅前の店で桜のソフトクリームを買ってみた。桜らしい甘酸っぱいソフトクリームだ。値段が250円というのも観光地にしては良心的だ。
時間がきて列車に乗り込む。発車は16時17分なのでまだ30分くらい時間があるが、山登りで疲れた体にはありがたい。運転席後ろの席は別の夫婦に先に占拠されてしまったので、先頭車の中ほどに陣取る。
定刻に発車すると、添乗員さんがアンケート用紙を配ってきた。用紙だけ渡されて、筆記用具はないので持参のもので回答した。全般的には満足だったが、お弁当は少し物足りなさを感じたので、その旨を記した。
ご覧のような小ぶりなもので、コンビニならば500円はしないで買えるような簡素なものだった。以前、「水戸岡栄治の幸福な臨時列車」に乗ったときは相当に豪華なお弁当が出たが、それほどでなくてもよいけれども、もう一工夫ほしい。本来付いているはずだった桜餅が付かなくなったので100円返金された。
それでも、バスの旅と違って鉄道はゆったりしていて、渋滞もないから疲れ知らずだ。やはり鉄道には鉄道の良さがある。
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