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祐天寺駅から徒歩3分のところにあるカレーの店「ナイアガラ」に来ました。ここは以前はもっと祐天寺駅近くにあったのですが、3月にここに移転してきました。ここが発祥の地のようです。前の店のほうが店が広かったような記憶があります。ここはボックス席が3つ、カウンター席が2人分です。
店内外ともご覧のように鉄道グッズであふれています。座席も鉄道のボックスシートです。料理ができると、ミニSLが運んできてくれます。私はカウンター席だったので、店員の人が直接持ってきてくれました。
ナイアガラカレー650円を注文しました。ご飯が丸く盛られていて、カレーのルーの中にジャガイモが1個乗っけてあります。辛口でスパイシーなカレーです。
食べ終えると、ご覧のような硬券入場券が記念にもらえました。皆様も一度どうぞ。
シャワールームでさっぱりして、自分の寝台に戻る。これから一人で夜の宴会を始める。食料は出雲市駅近くのコンビニで調達してある。このサンライズ出雲には食堂車はもとより、車内販売も乗務していないので、あらかじめ調達しておかないと悲惨な目に会う。
個室なので誰の気兼ねもいらない。飲みすぎても家に帰る心配がいらないから、寝台の旅は最高だ。宮脇俊三さんが「旅の終わりは個室寝台車」といっている気持ちもよくわかる。
今回の旅はiPhoneの機能を活用しながら旅をした。写真もiPhoneのカメラだけで撮影した。インターネットの閲覧はもちろん、地図の機能や、アプリをダウンロードすることによりスピードメーターとして利用することもできる。また、従来型の携帯のほうがメールが速く打てると思っていたが、実際には、私のようなレベルでは大差はないようだ。
ただ、お財布ケータイ機能がないこと、電話自体に伝言メモ機能がないため、キャリアーの留守電サービスを利用するしかないこと、メールを受信しても相手の名前が出ないでメールアドレスしか表示されないこと、カメラの画素数が固定されていて、自分でサイズを調整できないことなど、不便な点もある。ただ、総合的には従来型の携帯より使い勝手は良さそうだ。また、バッテリーの持ちが悪いと評判だったが、ヘビーユーザーでない限り、日常の使用で困ることはないようだ。iPhoneのスピーカーで音楽を楽しみながら、そういったことを考えた。
iPhoneのスピーカーを止め、列車の走行音をBGMに今回の旅の余韻に浸りながら、いつしか眠りに落ちた。
(これで「旅の終わりは個室寝台車」with iPhone5を終了します)
ホテルで時間調整をしたのち、いよいよサンライズ出雲に乗車する。今回はシングルデラックスだ。特急料金と寝台料金だけでも16500円もする。このほかに乗車券も必要だから、相当に贅沢な旅行だ。
部屋は3畳くらいの広さで、シングルベッドとテーブル、洗面スペースによって構成されている。完全な個室になっていて鍵もかけられるようになっている。以前北斗星のシングルデラックスに乗ったときにあったビデオはここにはなかった。
発車前から車掌が検札を行っている。寝台券を示すと、アメニティグッズの入った袋を渡される。それとともにシャワーカードも手渡される。一般の寝台の客は有料だが、シングルデラックスの客には無料でシャワー室が利用できるのだ。これは知らなかった。
車掌に尋ねると、予約不要で空いているときに利用してくださいとのこと。発車前でも利用できるとのことで、さっそくシャワー室に行ってみる。私の乗った車両の端に設置されている。まだ利用客がいなかったので、一番風呂を利用させていただく。
1m四方くらいの広さで、シャワーカードを入れると、お湯が6分間出てくる仕組みになっている。デジタル式のタイマーが付いているので、あと何分利用できるかわかるようになっている。シャワーを止めると時間も止まるようになっている。
さっそく利用してみる。列車の運行に伴って揺れるので手すりが2か所に設置されている。ゆらゆらと揺れて使いにくいシャワールームではあるが、列車のなかでシャワーを浴びていると思うと贅沢な気分になっていくる。車掌のアナウンスなども聞こえるので不思議な気分だ。
6分の時間を使い切り、さっぱりとした体になって、寝台に戻った。
前回来たときは出雲大社の近くで食事を取ったのだが、それらしき店が見当たらず、バスで出雲市駅に向かう。駅に戻ったのが午後3時半と中途半端な時間なので、街に出ても店がやっていない可能性があるので、私は駅構内の店で割子そばを食べることにした。そばが3段に重ねられていて、つゆをかけながら食べる。
これから乗るサンライズ出雲は出雲市発18時55分なので、まだ3時間近くある。駅構内の店で会社用のお土産を買ったりするが、それでも時間がある。このまま特急に乗れば、今日のうちに千葉まで帰れる時間帯だ。
駅近くには時間がつぶせそうな喫茶店もないので、私は昨日泊まったツインリーブスホテルのロビーでソファーに座って時間をつぶすことにした。2時間くらい座っていたが、ホテルの人に咎められることもなく、快適な時間を過ごせた。
国鉄大社駅の見学を終えて、いよいよ出雲大社に向かう。天気予報では午後から雨となっていたが、まだ降り始めていない。しかし、風がそうとうに強く、寒さが増してくる。
出雲大社には平成6年に来て以来なので18年ぶりだ。今回の旅では当初ここに来る予定はなかったのだが、知人に旅行の様子をメールしたところ、複数の人から出雲大社に行かないのかとの独身の私を気遣うアドバイスがあり、こうしてやってきたのだ。
平日なので参拝客はほとんどいない。周りを木々に囲まれるようになったので、風はいくらか弱まった。
現在、平成の大遷宮の工事中で仮本殿での参拝となるが、仮本殿とは思えない立派さだ。太いしめ縄が特徴的で、その下をくぐってお参りする。ここは、二礼、四拍手、一礼が基本らしい。
お参りを終えて、会社の独身の人用に縁結びのお守りをいくつか買った。
ちょっと物足りない石見銀山を後にし、次の目的地は出雲大社になる。大田市発12時19分の普通列車で出雲市に戻る。一畑電車の乗り場はJRに出雲市駅から2分ほど歩いたところにある。JRの出雲市駅と一体に高架工事をされたようなので、もっと駅を近づけて顧客の利便性の向上を図ればよかったのにと思うが、乗り換え客はそれほど多くないのもしれない。
まず電鉄出雲市駅発13時10分の電車に乗る。車両は京王5000系を改造した車両だ。私は小学生の時まで京王線沿線に住んでいたので、京王線時代に乗ったことがある車両かもしれない。しかし、京王線時代の面影はまったくなく、2両の編成のクロスシートになっていた。
電鉄出雲市駅に行くには、途中の川跡駅で乗り換えることになる。
その川跡駅では3方面の車両が同時にそろう。一番右が京王の車両、真ん中が南海電鉄の車両、左が一畑電車オリジナルの車両だ。なかなか壮観だ。
石見銀山の町並み地区の散策を終え、龍源寺間歩に向かう。間歩とは銀鉱石を採掘するための坑道のことらしい。
町並み地区からは30分ほど歩く距離にある。ところどころに小じゃれた食事処があるが、平日の昼前なので店はほとんど開いていない。
間歩の内部には歩きやすいようにしっかり舗装されているが、天井が低く、頭をぶつけそうになる。以前佐渡の金山に内部に入ったことがあるが、佐渡では金を採掘する人の模型などもあり、結構リアルに再現されていたが、ここのはただの洞窟で、7~8分歩くと出口に達した。
ずいぶんと物足りない坑道だった。この間歩といい、先ほどの町並み地区といい、これで世界遺産なのかとちょっとびっくりした。歴史的価値はあるのだろうが、この程度の観光地はどこにでもあるような気がした。地元の人には申し訳ないが・・・
予定を1日延長した2月7日は、まず石見銀山に向かった。出雲市発7時39分発の大田市行きに乗る。列車には中学が高校の生活指導の先生らしき人が乗っていて、車内を回っては生徒に声掛けしている。大田市駅には8時20分着。ここからバスに乗り換える。世界遺産の入口の駅であるから、平日とはいえさぞやにぎわっているいると期待しながら来たが、駅前や駅構内ににぎわいはない。駅構内の土産物店は本日休業の看板が出ている。
駅から乗ったバスにも世界遺産観光に向かう人は私のほかに一人しかおらず、大半は途中で降りてしまった。駅から30分で石見銀山の入口「大森代官所跡」に着く。
この大森代官所跡から石見銀山公園付近までは町並み地区と呼ばれていて、古い建物がが残されている。古い木造住宅が中心で、いくつかの建物には○○家住宅とか旧××家とかの表示がされている。案内板もあり、説明書きもあるがあまり興味をそそられない。
郵便局も昔風の建物になっている。全体的にひなびた街並みだが、ひなびすぎているのか、2月の平日のせいなのか、観光客の姿はまったく見られなず、散策していても気温の寒さが身に染みる感じだ。
ホテルの荷物を置いて、さっそく夜の街に一人繰り出した。駅周辺を一回りし、南口に落ち着いた感じで、ちょっと高級そうな店があったので、そこにしてみた。和食居酒屋神門(しんもん)という店だ。水曜日の夜だが、年配客を中心に結構にぎわっている。
私は一人客なのでカウンターに案内される。メニューの種類が多く、いろいろ迷ったが、日本海の冬の味覚と書かれた「ぶりのお造り」と、「カニ刺し」をまず注文する。
ぶりはよくしまっていて、まずまずだ。カニ刺しは3本で720円と結構な値段だ。カニは味がほとんど感じられないが、それだけ新鮮だということだろう。たれをつけて食べるのがもったいないくらいだ。
つづいて、出雲平野の白ネギを使った「白ネギベーコン串」をいただく。ネギのボリューム感が最高だ。
つづいて、「ごぼうパリパリ揚げ」と地酒の「出雲誉」を冷でいただく。
最後の締めは「カニ雑炊」にしてみた。ご飯の量が少ないのか、スープ状になっていて、ちょっと食べずらいが、出汁も効いていて、結構いけた。
今回の会計は4600円となり、今回の旅行のなかでもっとも値が張ったお店となったが、なかなかいいお店だった。
新下関からは観光列車の「みすず潮彩号」に乗車する。この列車は新下関から下関を経由し、山陰本線の枝線仙崎まで行く。2両編成で1両が指定席になっている。指定席は山陰の海がよく見えるように海を見ながら座れる座席配置になっている。しかし、そのような観光客を意識した造りとは裏腹に、2月6日の平日とあっては客は少なく、新下関発車時点の指定席は私一人しかいない。
この列車は山陽本線の新下関を発車し、山陰本線の分岐駅幡生を通過し、下関に停車する。私の乗車券は、新下関から幡生経由で山陰本線に入るようになっているので、本来であれば幡生-下関間の運賃を別途支払う必要があるのだ、乗車した列車が分岐駅を通過する場合、飛び出し区間の運賃を払わなくてよいルールが適用される。このような区間は全国で50か所あり、時刻表の巻末のJR線営業案内のページに書かれている。
下関から進行方向が逆になり、私の乗った車両を先頭車として仙崎へと向かう。下関からは男性客が一人だけ乗ってきた。身なりは工事現場の現場監督といった風情で、ちょっと場違いな感じがする人だ。
JR九州の観光列車だとアテンダントが乗務していて、接客や社内販売なども充実しているのだが、ここにはそういうものはなさそうだ。車両の一角には売店らしきスペースもあるが、平日は営業していないらしい。車両の内装もリニューアルされてはいるものの、結構ボロが出ていて、一分のスキもない水戸岡デザインの列車とは大違いだ。
そんな寂しい観光列車ではあるが1両をほぼ貸切で利用できたと思えば大変お得な列車であることは間違いない。
2月6日福山の朝は雨は止んでいたが、雲が低く垂れ込めていた。雨のせいか寒さはそれほどでもない。テレビのニュースでは東京の雪や交通機関の運行状況について延々と報道されている。地方の人にとっては迷惑な話だ。
予定を1日変更したので、福山駅のみどりの窓口でサンライズ出雲の寝台券を変更してもらう。指定券は1回に限り、無手数料で変更が可能だ。窓口氏は「次回は変更できませんのでご注意ください」と一言添える。次回変更する場合は、払い戻しと購入というステップを踏むことになり、払い戻し手数料が30%かかることになっている。
福山発8時24分のさくら545号で新下関まで向かう。車内は80%くらいの乗車率でなかなかにぎわっている。指定席が横4列になっていて、座席がグリーン車なみにゆったりしているからだろう。今日の朝食はご覧のようなもので、昨日夜食用に買ったクッキーを朝食代わりにする。
新下関には9時31分着。新幹線ホームから在来線ホームへは距離があるので、動く歩道が設置されていた。新幹線の駅で動く歩道が設置されているのは、この駅だけかもしれない。
ところで今回の旅行は、福山に1泊したあと、下関から山陰本線経由で出雲市に至り、サンライズ出雲に乗って東京へ戻る予定だったのだが、会社の仲間数人に旅の様子をメールしたところ、出雲大社に行かないのかと独身の私を気遣う返信が来た。余計なお世話だと思う反面、温かいお心遣いにも答えるのも大人の対応かと思い、日程を一日変更することした。
出雲大社を訪れるだけだと1日も延長するほどはないので、石見銀山を訪れてみることにした。iPhoneは小型のパソコンのようなもので、インターネットの閲覧もできる。画面が小さいので文字が小さく見づらいが、指でピンチアウトすると画像が拡大されて見やすくなる。
いくつかのホームページを検索して見どころを探る。このようなマップもあり、参考になる。従来の携帯電話でもパソコン用のホームページを見ることはできたが、画面サイズの制約があったり、小さくて見にくいことがあったが、だいぶ改善された。
そんなこんなであれこれ検索し、3時間程度で石見銀山を見て回れることが分かったので予定変更とした。1泊長くなったので出雲市のホテルをiPhoneで予約した。
ホテルに荷物を置いて、夜の街に食事に出た。ホテル内でのレストランでも3000円くらいで宿泊者用の割引メニューもあるようだが、せっかくだから外に出てみることにした。
駅構内のレストラン街をのぞいてみたが、全国チェーンのような店が多く、あまり入りたくなるような店がない。当初の下調べでは、おいしいお好み焼きが食べられる店があって気になっていたのだが、その店は見当たらなかった。
駅周辺をさまよいながら、店を探しているうちに雨が降り始めてきた。結局私はホテルの隣にあった「魚民」にはいった。福山まで来て全国チェーンの居酒屋に入るとは、我ながら情けない。しかし、よく見かけるチェーンではあるが「魚民」に入るのは初めてだった。
一人客だが4人用の個室に案内される。まずは一番搾りで乾杯し、旅の余韻に浸る。サーモンのお造り、串焼き盛り合わせなどを注文した。その後、焼酎の利き酒セットを選んでみた。3種類の焼酎をすこしずつ飲めるようになっている。選んだ焼酎は、二階堂、里の曙、薩摩の藍で、味の違いは確かにあるようだが、私には区別がつかなった。
最後の締めは、魚民おすすめのカルボうどんにしてみた。石焼の鍋に、カルボナーラ風のソースで合えたうどんが入っているもので、うどんなのでパスタのカルボナーラよりもっちりした食感になっている。話のネタに食べて見るのはいいが、また注文したくなるほどではなかった。
会計は3560円で、飲んでいない割に意外とかかった。これならばホテルのレストランで食べても変わらなかったかもしれない。
2月5日、今夜の宿は福山駅前にある「福山ニューキャッスルホテル」だ。福山では昨年5月、ホテル火災があり、死者も出たから、ホテル選びも慎重になる。旅先で不慮の死を遂げては元も子もない。
今回のホテルはおそらくこの地区では高級に属するホテルだが、シングル1泊7700円で泊まれる。ホテルではいろいろな会合が開かれているようで、ロビーは多くの客でごった返していた。
部屋はゆったりとしていてセミダブルベッドだ。枕は二つあり、アメニティグッズも二人分あった。昨日泊まった「ホテルニューオタニ鳥取」も二人分あり、余ったのを持ち帰ったから、荷物が予想外に増えてしまった。
翌朝、ホテルの窓から眺めると、新幹線ホームの向こうに福山城が見えていた。
トランヴェール・エクスプレスで食事をした後、広島駅に戻る。今日は福山に泊まるのだが、広島から芸備線、福塩線経由というルートを取る。この間でケータイ国盗り合戦の未取得の領地を獲得するためだ。
まず、広島駅発14時00分の芸備線三次経由府中行きという列車に乗る。芸備線の列車は基本的に三次止まりだが、この列車に限って福塩線に乗り入れて府中まで行く。私の進むルートにぴったりの列車だ。
安佐南、安佐北、高田・太田、庄原・三次、神辺の5国を獲得し、合計557国を統一した。
三次駅では40分も停車し、前部車両を切り離し、1両編成になる。塩町を経由し、福塩線に入り、18時21分府中着。すっかり日も暮れている。神辺を獲得し、19時31分福山駅着。
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