原模型鉄道博物館
9月6日、代休を利用して、横浜駅近くに7月にオープンした「原模型鉄道博物館」に行ってきました。鉄道模型の製作・収集家の原信太郎さんのコレクションの博物館です。館内は撮影禁止なので、その魅力を画像でお伝えできないのが残念です。
まず入り口を入るとすぐに、彼が製作した模型の代表作が展示されています。その精巧さには皆息を飲んでいます。窓の配置、台車の細部、側面の鉄道会社名の表記の字体、連結器の様子、どれもが人間が作ったものと思えない精密さです。単なる鉄道模型ではなく、まさに芸術品です。特に小学生のときに初めて製作した1号機関車は、とても子供が作ったとは思えない秀作です。
次の部屋には、コレクションが収蔵されています。子供のとき、祖母に買ってもらった模型は当時の総理大臣の月給よりも高いものでした。裕福な家庭に育ったようです。
その次の部屋には、鉄道切符のコレクションがあります。模型とともに切符の収集にもこだわりを持っていたようです。特に1番の切符を集めるために、駅に寝泊りすることも度々あったようです。新幹線の開業日の切符、伊豆急開業記念、帝都電鉄(井の頭線)開業記念などのコレクションが展示されています。切符の裏側が見えるように、下に鏡が置かれていて、ナンバリングが0001となっているのが分かります。こういった収集家の一面も当時の新聞や雑誌に取り上げられていて、その記事も展示されています。
最後の部屋がメインの鉄道ジオラマです。広さに圧倒されますが、それとともに走行音もすばらしいです。レールも継ぎ目を打つ音は本当にリアリティあふれています。通常の鉄道ジオラマはHOゲージが多いのですが、ここは1番ゲージで、HOゲージの4倍くらいの大きさで迫力もあります。ヨーロッパの町並みが再現されています。
こういう博物館は、記念グッズのコーナーがあるのですが、ここにはそういうものがなく、商業化されていないことにも感心しました。皆様もぜひ一度訪問してみることをおすすめします。
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