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2012年9月

2012年9月30日 (日)

北海道トロッコ巡りの旅(トロッコ乗り場)

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 雲行きは怪しかったが、ここまで何とか雨に降らず来られた。8時30分ちょうど、上士幌町鉄道資料館前に到着した。これから乗る「ひがし大雪高原鉄道」はここが乗り場になっている。利用者で順番待ちができているかもしれないと不安を抱えていたが、先客はおらずほっとする。テントの下には係員らしき若い男性が一人いる。

「トロッコに乗りに来たのですが・・・」と声をかける。
「昨夜の雨で線路が濡れていて運行を見合わせているんです」
「えっ、乗れないんですか」
「ええ、線路が濡れていて車輪が空回りするからダメなんです」
「今日はダメなんですか」
「いや、10時くらいになれば線路が乾いてくるかもしれないので、そうしたら乗れます」
「10時ですか」
「でも10時になったら必ず乗れるというお約束はできません」
「要は今後の天候しだいということですね」
「そうです」

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 ビニールカッパを持ってきて、雨が降ろうが槍が降ろうが乗るつもりでやって来た私は、「車輪が空回りするので乗れない」という思いもかけない言葉に愕然とした。線路を見ても空回りするほど濡れているようにも見えないが。

 しかし、規則とあればしかたない。私は10時になったら再びここに戻ってくることにして、それまで周辺をドライブしてくることにした。

2012年9月29日 (土)

北海道トロッコ巡りの旅(帯広の不思議な道路)

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 ホテルを7時半前に出発。今日の第一の目的は、「ひがし大雪高原鉄道」のトロッコ乗車だ。空はどんよりとしていて、いつ雨が降ってもおかしくない天候だ。なんとか午前中くらいはもってほしいと思う。

 昨夜、プリウスの取扱説明書を熟読したので、いろいろな装備があるのを理解した。そういった機能を確かめながら進んでいく。

 EVモードというもので運転してみる。プリウスは時速20kmを超えるとガソリンエンジンと併用で運転されるのだが、このモードにするとずっと電気モーターだけで運転されるのだ。バッテリーを食うので短距離の運転に限られるが、完全に電気自動車としての運転になる。エンジン音がしないので静かで、タイヤと路面の摩擦音が逆に気になるくらいだ。

 帯広市内の国道241号線は片側1車線のはずなのだが、そこを2車線の道路であるかのように走っている。慣れない人にはとまどう走り方だ。

 市内を抜けると大きな農場の中をどこまでもまっすぐ走る。北海道に来た実感がわいてくる。

 目的地の糠平に近づくと路面が濡れてきた。今は雨は降っていないが昨晩降ったのだろうか。雲は低く垂れ込めているが何とか雨に降られず、8時30分、トロッコ乗り場のある上士幌町鉄道資料館に到着した。

2012年9月28日 (金)

北海道トロッコ巡りの旅(コンフォートホテル帯広)

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 帯広ではコンフォートホテル帯広に宿泊した。このチェーンは無料の朝食が充実しているのと朝6時半から食べられるので、今まで他の場所で何度か泊まったことがある。

 朝6時半過ぎに1階の食堂に下りていくと、すでににぎわっている。連休中なので家族連れが多い。

 私はご覧のようなチョイスにした。チーズカレーパン、明太子のおにぎり、サラダ、ヨーグルトサラダ、ジャーマンポテト&ソーセージ、オレンジジュースだ。私としては栄養のバランスを考えたのだが、いかがだろうか。

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 全部食べてまだ物足りない気がしたので、コーンフレークとエスプレッソを追加した。普段は朝食は少ししか食べないのだが、無料となると張り切ってしまう。それは私だけでなく、他の客も同じで、皆何度もおかわりをしていた。

2012年9月27日 (木)

北海道トロッコ巡りの旅(部屋呑み)

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 豚丼の店を出たのが18時20分でまだ夜は長いが、今日は早朝から動き回っていたので疲れも出てきた。先ほどの店はビールを飲むような雰囲気の店でなかったので、ホテルに戻って自室で飲むことにした。

 帯広駅構内のコンビニでお酒とおつまみを調達。サッポロクラシックと地元産のポテトチップを購入。

 シャワーを浴びてさっぱりして、さっそくサッポロクラシックをいただく。麦芽の香り豊かなビールで、北海道に来るとこれを飲まずにいられない。今日一日の疲れが飛ぶような感じだ。

 一緒に買ったポテトチップは、ちょっと固めだが、自然の風味の感じられるものだった。

 

2012年9月26日 (水)

北海道トロッコ巡りの旅(元祖豚丼のぱんちょう)

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 16時15分、狩勝高原エコトロッコを乗り終え、今夜の宿泊地帯広に向かう。だんだん日も傾いてきて、ホテルに着く頃にはライトを点けて運転する。

 さっそくホテルの部屋に荷物を置き、私は食事に出た。帯広は豚丼の発祥の地で、その中でも元祖と言われる「ぱんちょう」という店に行ってみたかったのだ。3年前に来たときはあまりの行列にあきらめて帰ってしまったのだが、今回はそのリベンジを果たしに来たのだ。

 夜6時前に店に行くと15人くらいの行列だ。前回は30人くらいいたから、この程度なら待てそうだ。

 私が並ぶと次々と客が入れ替わり、運がいいことにわずか5分で店に中に入れた。テーブルが7つくらいあるが、私は二人用のテーブルに誘導される。他の客は大テーブルに相席で座らされている。

 注文したのは、豚丼の梅1050円だ。この店は豚肉の少ない順に松、竹、梅、華の順になっている。他のメニューはない。豚丼オンリーの店だ。

 注文が済むと、お冷やとたくあんが二切れ乗った小皿が届く。味噌汁を頼む人は別料金になる。テーブルには調味料はおろか紙ナプキンもない。

 料理を待っていると、一人客がやってきて、私の席に相席で座る。30代くらいのさえない男性で、しきりにスマホを操作している。こんな男と面と向かって一緒に食べるかと思うと運が悪い。

 10分ほどで料理が出てきた。「ふたを取るとき、豚肉が落ちることがあるのでご注意ください」と言われる。肉がふたからあふれるように乗っている。

 ふたを取ると、肉が6~7枚乗っている。炭火焼らしく香ばしいにおいがしてくる。さっそく豚肉をいただく。もうちょっと柔らかくジューシーな肉だろうと勝手に想像していたのだが、肉厚なのでちょっと固めの肉だ。よく言えば噛み応えのある肉だ。たれは甘口の醤油ダレだ。

 3年前に食べられなかったので期待が膨らみ、ぜひ食べたいと思ってやってきたが、食べてみると行列してまで食べるほどでもなかったような気がする。値段が1050円もするのに味噌汁もつかないのもぼったくりだ。どんぶりにたれがこぼれているので手を拭きたくなるのに、おしぼりも出さないのも評価が下がる。「ミスターKのグルメランチ日記」ならば、☆☆☆(5段階評価)レベルの店で、まあ標準といったところだ。話のタネに一度行ってみるくらいならいいが、何度も行きたくなるほどではなかった。

 しかし、念願かなって豚丼の元祖の店で食べられて、私は満足して店を出た。

 

 

2012年9月25日 (火)

北海道トロッコ巡りの旅(狩勝高原エコトロッコ)

 幾寅駅の見学を終えて、次の目的地である「狩勝高原エコトロッコ」に向かう。石狩と十勝の境の狩勝峠を過ぎると、急な下り勾配となり、約30分で到着。

 根室本線はかつてはこのトロッコがある辺りに線路があったのだ。しかし昭和41年に南側に新線ができ、廃線となった。これから乗ろうとしているトロッコはその廃止された旧線の新内駅付近にある。そこに線路を敷きなおし、トロッコで走れるようになっているのだ。

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 乗車料金600円を支払い、名簿に氏名や住所を記入する。名簿を見ると、地元の人が半分、本州から来ている人が半分という構成だ。駐車場には6~7台の車が止まっていたが、そのうち4台がレンタカーだった。

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 乗り場に行くと係りの初老の男性が「どちらから来ましたか」と話しかけてくる。「千葉県です」と答える。すると「はっきり言って鉄ちゃんですか」と聞かれる。首からデジタル一眼レフをぶら下げた一人旅の男だから、いかにもそのように見えたのだろう。私としては、たまたま車で通りかかったら面白そうなものがあったので、ちょっと立ち寄ってみた旅行客のようなそぶりでやって来たつもりだが、見る人が見ると分かるのだろう。しかし、初対面の人にいきなり「はっきり言って」と言われるほど特殊な風貌をしているつもりもないのだが・・・

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 その男性から運転方法、注意点の指導を受け、スタート。コースは2周で800mほどある。ここのトロッコはエンジンはついておらず、自分でこぐ自転車タイプだ。ペダルは軽い。エンジン音がしないので静かだ。

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 ところどころに信号機が設置され、赤の場合は停止しなければならない。なかなか本格的だ。途中には踏み切りやトンネルもある。

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 あっという間に2周し、スタート地点に戻って来た。すると先ほどの男性が頼みもしないのに写真を撮ってくれた。

 「隣の列車のなかで写真展をやっているのでのぞいて行ってください」と言われ、見学する。列車の中は冷房が効いておらず、暑くて早々に退散した。

 それでも、こういった形で線路を走れるのは本当に楽しい。関東地方にもこういった施設ができることを切に望むものだ。

 乗車を終えて車で帰るとき、先ほどの係員の男性が私の車に向かって大きく手を振ってくれた。人を「鉄ちゃん」呼ばわりした人だが、いいところもあるものだ。私も大きく手を振り返した。

 

2012年9月24日 (月)

北海道トロッコ巡りの旅(幾寅駅)

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 上の写真は根室本線の幾寅駅だが、駅の看板は幌舞駅となっている。この駅は高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケが行われた駅で、映画の駅名をそのまま使用している。正式駅名は幾寅(いくとら)なのに看板が幌舞では、知らない人が来たら間違えたとびっくりするだろう。

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 駅舎の中もセットがそのまま残されている。映画のDVDも流されていて、見物客も絶えずいて、放映から10年以上たった今も観光地としての人気は衰えていない。

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 駅前には国鉄色のディーゼルカーと映画のセットの食堂が置かれている。そのほかにも映画のセットがそのまま残されていて、多くの観光客が写真を撮り合っている。

2012年9月23日 (日)

北海道トロッコ巡りの旅(三笠から幾寅駅まで)

 セイコーマートで小休止をした後、次の目的地、幾寅駅に向かう。13時ちょうどの出発だ。

 ここからはしばらく幾春別川に沿って上り勾配が続く。車の通行もほとんどなく、快調な走りが続く。

 三笠と芦別の境の三芦トンネルを抜けると今度は下り勾配になる。エンジンブレーキを使って下っていくと、ディスプレイに「CHG」の表示が現れる。プリウスはエンジンブレーキを使うと、モーターが発電機になってバッテリーに充電される仕組みになっている。普通の車であれば熱エネルギーとなって大気中に放出されるエネルギーが蓄積されるのだ。これは電力回生ブレーキといい、鉄道の車両では新幹線も含めたいていの車両に備えられているが、車ではハイブリット車にしかない。

 エネルギーを無駄なく利用している感じがして、地球環境に貢献しているようで気持ちがいい。バッテリーの充電状況は8目盛り中6前後で推移している。朝乗ったときは3くらいだったから、かなり充電されてきた。一方、ガソリンの残量計は朝からまったく動いていない。もちろんいくらかは消費されているのだが、目盛りが動くほどは減っていない。

 芦別と富良野の境の芦富トンネルを過ぎ、盆地の富良野市内に入ると気温がかなり上がってきた。外気温は30度を示している。冷房を入れているので車内は快適だが、9月中旬の北海道でこんなに暑いとは地球温暖化も相当深刻だ。

 ところで、先ほどから右足がつり気味なのだ。普段運転するときはアクセルやブレーキを絶えず踏み込んだり、踏み変えたりするので、知らず知らずのうちに足の運動ができるのだが、北海道ではいったん走り出すとブレーキを踏むことがほとんどないので常に右足が中途半端な角度で固定され、足に負担がかかっているようだ。このままでは運転に差し支えるので路肩に車を止めて、車を降りて足の屈伸運動を行った。三笠からは約2時間で幾寅駅に到着した。

 

 

2012年9月22日 (土)

北海道トロッコ巡りの旅(セイコーマート)

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 三笠トロッコ鉄道に乗り終えたのが12時半過ぎで、おなかが空いてきた。今朝は朝4時に起きて、乗り継ぎなどであわただしく、朝食も取っていなかったのだ。

 トロッコ乗り場の近くにセイコーマートがあったので、そこで食料を調達した。セイコーマートは北海道で一番店舗数が多いコンビニだ。オレンジ色の看板で、車を運転していてもよく見かける。

 普通のコンビニと違って、野菜などの生鮮食料品が充実しているのも特長だ。コンビニとスーパーの中間のような業態だ。必ずしも24時間営業でないのも、人口密度が低い北海道ならではだ。

 私は、サンドイッチと菓子パン、ドリンクなどを買った。サンドイッチは三角のプラスチックのケースに入ったもので、本州ではあまり見かけないタイプだ。それらを車の中でいただいて昼食とした。

 


2012年9月21日 (金)

北海道トロッコ巡りの旅(三笠トロッコ鉄道幌内号乗車)

 トロッコの乗車を終えたのが11時55分で、鉄道記念館発の林鉄客車の時刻が12時12分だ。12時の便には間に合わないと思っていたが、ここから車なら5分で行けるので間に合いそうだ。私は車に飛び乗った。

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 12時に鉄道記念館に着くと、ちょうどSLが動き出すところだった。このSLは前回乗っているので今回は乗らない。12時12分発の客車は林鉄客車ではなく、屋根のない幌内号だった。私は車両にはこだわりを持っていないので問題ない。

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 発車時刻になると運転士が料金を徴収する。往復1000円だ。切符も何もなく、運転士は受け取った現金を無造作にズボンのポケットにしまいこんでいる。

 乗客は私のほかに家族連れが6人だ。車両は3両編成で、先頭車が屋根付き、2両目、3両目が屋根のないオープンカーだ。家族連れは1両目と2両目に乗り込み、私は3両目に乗る。

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 先ほど乗ったトロッコよりも若干静かだ。運転の必要がない分、景色がよく楽しめる。先ほど通った転車台のところはあっという間に通り抜け、斜面を下っていく。踏切は一時停止せず徐行で進行する。

3両編成なので折り返し点ではどのように転車するのか興味があったが、転車せず推進運転(バック)で戻った。我々は反対向きに座りなおした。

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 今度は私の車両が先頭になる。前にさえぎるものがないので本当に開放的だ。とんぼが飛んできて、手すりにとまったりして自然も満点だ。帰りもあっという間に終わり、往復15分ほどで鉄道記念館に戻ってきた。本当に楽しいトロッコだった。

 これで三笠トロッコ鉄道の全線に完乗できた。このトロッコ鉄道はまだ路線の延長計画があるので、そのときはまた乗りに来ることになるだろう。そのときが楽しみだ。

2012年9月20日 (木)

北海道トロッコ巡りの旅(三笠トロッコ鉄道乗車)

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 鉄道記念館まで往復し時間をつぶし、11時10分に受付に戻る。私のほかに3人組がいる。料金1200円を支払い、乗り場まで歩く。

 乗り場には男性係員がいて、運転方法、運行上の注意点について指導してくれる。アクセルはハンドルについている小さなレバーで、ブレーキは足踏み式、コース上踏切が4箇所あるのでその手前で一時停止が必要である、運転者は運転中写真撮影が禁じられているなどである。下の写真はいったん停止して撮ったものである。

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 3人組が先行することになり、私が二番手となった。最初は上り勾配が続くのでアクセル全開で上る。美深のトロッコ王国のトロッコより若干静かで振動も少ない。気温は28度くらいなので暑いのだが、風を切る感覚は最高で、気持ちのいい風が吹いていく。気持ちも高鳴り、いつしか声にならぬ声を出しながら運転していた。

 踏み切りの手前では慎重なブレーキングで停止する。先ほどの係員が車で先行していて、きちっと停止するかどうか確認している。

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 約10分で折り返し地点着。係員が転車台にトロッコを乗せて方向転換させてくれる。美深のトロッコ王国では、自分でジャッキアップしたことを懐かしく思い出す。

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 帰りは私の車が先行することになる。帰路は下り勾配になるが、私は調子に乗りすぎてスピードを出しすぎたせいか、最初の踏み切りでまさかのオーバーランをしてしまった。車が来なかったのでよかったが、あわや大惨事というところだった。

 少し自制しながら進んでいくが、あっという間にスタート地点に戻ってしまった。もう一度乗りたい衝動に駆られるが、この後の予定もあり、今回は1回だけにしておく。

 本当に楽しい乗り物で、こういった施設が東京の近くにあれば大人気になるだろう。

2012年9月19日 (水)

北海道トロッコ巡りの旅(三笠トロッコ鉄道受付)

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 岩見沢駅を後に、今回の旅の最初のトロッコ「三笠トロッコ鉄道」にやってきた。ここは幌内線の廃線跡をトロッコで走れるようにしたものだ。

 昨年まではトロッコだけだったのだが、今年から林鉄客車というのが運行されているとホームページに記されている。トロッコは自分で運転するのだが、林鉄客車はただ乗るだけのようだ。

 ホームページにはトロッコと林鉄客車の運行形態について書かれているのだが、どうもこれを読んだだけではどういう運行形態なのか今ひとつはっきりしない。でも行けば何とかなるだろうととりあえずやってきたのだ。

 トロッコの運転は9時半から1時間毎の運行のようだ。美深のトロッコ王国の場合は受付後順次出発という形態だったが、ここは時間が決まっているようだ。

 車を降りて、クロフォード公園内にある受付に立ち寄る。10時15分だ。これなら10時30分の回に間に合いそうだ。ところが受付に入ると、トロッコの受付は出発の20分前に締め切るとの表示。ホームページにはそういう肝心なことが書かれていない。私はなんとか乗せてもらえるように粘ったが、取り付くシマがなかった。結局私は5分遅かったため、約1時間待ちとなってしまったのだ。

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 受付の人とのやり取りで、ホームページではよく分からなかった点が、以下のように判明した。
・トロッコはここから2.5km離れた地点までの往復運行である。
・林鉄客車はここから2.8km離れたところにある鉄道記念館から出発し、逆にトロッコ乗り場に至る往復運行である。
・途中でトロッコから林鉄客車に乗り換えることができない。

  つまり、図で示すとこのようになる。

①------------------②----③

①はトロッコ乗り場、②はトロッコ折り返し地点、③は鉄道記念館とする。
・トロッコは①から出発し②で折り返し①に戻る。
・林鉄客車は③から出発し②を通過し①で折り返し③に戻る。 

 したがって、林鉄客車に乗ると全線2.8kmに完乗できるのだが、トロッコにだけ乗ったのでは0.3km分乗れない。私としては全線完乗もしたいし、自分でも運転したい。結局両方乗るしかないのだ。両方に乗るとすると、それぞれ1時間間隔の運行なので待ち時間が長くなりそうだ。

 トロッコ乗車まで時間があるので、私はいったん鉄道記念館に行き、林鉄客車の様子を見てこようと思った。鉄道記念館はここから車で5分ほどの距離で、今から7年前に来たことがある。そのときはバスでやってきたのだが、バスの車窓から見えた廃線跡が意外としっかりしたレールが残っていて、これを活用できないのかと思ったものだ。同じことを考えてくれた人がいて私はうれしくなった。

 

2012年9月18日 (火)

北海道トロッコ巡りの旅(岩見沢駅)

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 新千歳空港から1時間ちょっとで岩見沢駅着。プリウスはエンジン音が静かで、その割りに動力性能もよく、快適なドライブだった。

 岩見沢駅は2000年に火事で焼失し、長らくプレハブの仮駅舎で営業していたが、2007年に再建されたのだ。その駅をまだ見たことがなかったので、今回立ち寄ってみた。

 まず第一印象は駅舎に見えないシンプルで洗練されたデザインに圧倒された。グッドデザイン賞もダテではない。知らなければ、美術館といっても通用するだろう。駅にありがちな宣伝用の大きな垂れ幕がないのもいい。

 駅前も広くゆったりしていて、変な売店などがないのもこれまたいい。駅だけでなく、全体をひとつの作品に仕上げている感じだ。

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 よく見ると建物の窓枠には古レールが採用されているではないか。古レールがホームの屋根の柱に利用されているのはよく見かけるが、こういう使われ方は珍しい。レールの刻印を見ると1907年カーネギー社製で、100年の時を越えて、第二の人生を歩んでいるわけだ。

 また建物のレンガを見ると個人の名前が刻印されている。駅の再建の時に寄付をした人たちの名前なのだろうか。

 清楚なたたずまいで、この駅がとても気に入った。時代を超えて通用する建物だ。最近新しくできた駅舎の中で、最高ランクに属するだろう。

2012年9月17日 (月)

北海道トロッコ巡りの旅(レンタカー)

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 新千歳空港に定刻に到着後、1階にあるレンタカーの受付に行く。7~8社のカウンターがある。私はトヨタレンタリースポプラ店で予約している。

 まだ受付開始前の時間のせいか、各社のカウンターは閉まったままだったが、待つほどもなく、カウンターが開き、受付が開始された。といってもここはレンタカーの営業所まで行くバスの受付で実際の手続きは行われない。番号札を渡され、バスの発車まで緑色のソファーで座って待つように指示される。

 7時55分頃、バスの呼び出しが行われ、マイクロバスに乗り込む。客は全部で10人ほど。大きなゴルフバッグを抱えている客もいる。

 約10分ほどで営業所に到着。受付で免許証などを提示して手続きを行う。今回はハイブリット車のプリウスα1800ccを予約してある。普段レンタカーを借りるときは1200ccくらいの車が多いのだが、プリウスに乗ってみたかったのでこの車を予約した。2日間利用で19,950円だ。

 さっそく車に案内される。車のキズの確認をしてから乗り込む。エンジンのかけ方はあらかじめ調べてある。このプリウスは、普通の車と違ってキーを差し込むところがない。キーを身近に持ったまま、ブレーキペダルを踏みながら、POWERスイッチを押すのだ。するとディスプレイの表示が一瞬全部点き、その後設定が完了するとディスプレイがREADYの状態になる。

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 一般の車のように、エンジンがかかると「ブワーン」と音がすることがないので本当にかかっているどうか不安だ。念のためアクセルを踏み込むとエンジンの音がしてきたから間違いなさそうだ。

 ディスプレイにはいろいろ見慣れない表示があり気になるが追々分かっていくだろう。ハンドルの左下にある小さなシフトレバーをDにして恐る恐る発進する。プリウスは基本的には時速20kmまでは電気モーターで走り、それ以上になるとエンジンと電気モーター併用で運転される。発進時は基本的にほとんど音がせずきわめて静かだ。

 まずは最初の目的地、岩見沢駅を目指して進む。走り出して10分もすると牧場の中を進む。牧場の入り口には、「○○牧場」というように所有者の名前が記された大きな看板がいくつも現れてきて、北海道をドライブしている実感がわいてくる。

 

2012年9月16日 (日)

北海道トロッコ巡りの旅(ANA963便)

北海道トロッコ巡りの旅(ANA963<br />
 便)

  これから乗るのは羽田発6時10分の千歳行きだ。通路側の席を予約済だが、発券機を操作すると、非常口の隣の席が空いているのが分かったので変更してみた。非常時に脱出の手伝いをすることが条件として画面に示されている。

 保安検査場を通り抜け、52番搭乗口に向かう。一番外れの場所だったので結構歩かされる。ちょうど出発の30分前に搭乗口に着くと、機長と副操縦士がゲートを抜けて飛行機に乗り込むところだった。30分前に乗り込むのがルールなのだろうか。

 15分前から搭乗開始となる。この飛行機はボーイング737ー700で真ん中の通路をはさんで、その両側に3人掛けの席が並んでいるのだが、私のところだけ2人掛けになっていて、窓際の席が避難スペースを確保するため、ぽっかり一人分空いている。非常ドアの操作方法が書かれた案内板を真剣に眺めているとCAがやってきて、「非常時にお手伝いをお願いいたしますがよろしいでしょうか」と念押しされる。

 6時10分、ドアが閉まる。羽田発で定刻の出発とは珍しい。いったん川崎方面に飛び立ち、左に急旋回する。右手に霞ヶ浦を眺めながら高度を上げて行く。

 ベルト着用サインが消え、ドリンクサービスが始まる。いつもはスープを頼むのだが、いつのまにか有料になっていたのでアップルジュースにしておく。

 緑の大地が現れ、7時40分千歳空港に無事到着。脱出のお手伝いをせずに済んでホッとするが、どんよりとした雲が低くたれ込めていて今日の行程が不安になる。

2012年9月15日 (土)

北海道トロッコ巡りの旅(リムジンバス)

北海道トロッコ巡りの旅(リムジンバス)

 朝無事に起きられ、稲毛駅へと向かう。朝4時半過ぎなのでまだ暗い。乗り場は駅前の一角にあり、乗車予定の人が、三々五々集まって10人くらいになった。
 バスは定刻より5分ほど早くやってきた。ちょっと安心する。予約番号を告げ、バスに乗り込む。このバスは四街道始発なのですでに15人くらいの人が乗っている。私は後部の窓側の席に座る。
 定刻に稲毛駅を出発。ここからはノンストップで空港へと向かう。
 5分ほど一般道を走り、穴川インターから京葉道路、東関東自動車道、首都高湾岸線と進む。さすがにこの時間帯では渋滞なく、バスは追い越し車線を快調に飛ばし、5時25分羽田空港第2ターミナル到着。15分の早着だ。

2012年9月14日 (金)

北海道トロッコ巡りの旅(前夜)

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 明日から3日の予定で旅に出るのだが、前夜に一番気になるのは明日朝起きられるかどうかだ。私の旅は朝一番に出ることが多い。今回も朝4時45分に稲毛駅を出るバスに乗るのだ。土曜日の朝なので1週間の疲れもたまっているだろう。

 荷物の準備はできているので、4時に起きられれば問題なしだが、いったん起きて二度寝をするかどうかも心配だ。

 目覚まし時計と携帯のアラームを時差でセットし、これから眠りに付く予定だ。

(この旅行中の北海道は雨の予報なので、ダイソーでレインコートも買いました)

 

2012年9月13日 (木)

北海道トロッコ巡りの旅(インターネット予約)

 今回の旅行は3連休中に行ってくるので、予約をしっかり行わないと、旅先で途方に暮れることになる。

 以前はこういったものは、すべて電話で行わなければならなかったが、今はインターネットがあるので大変便利だ。時間を問わず予約できること自体ありがたいが、いくつかの候補の中から選択できることも大きなメリットだ。

 今回は帯広と札幌でそれぞれ一泊する予定だが、3連休中でもあり、ほとんど空きがなかったが、それでもインターネットで調べると、いくつもか候補が出てくる。今までなら満室の場合は見つかるまで電話をかけ続けなければならず、途中であきらめることもしばしばだったのだ。

 今回予約が必要だった航空機、レンタカー、ホテルはすべてインターネットで予約した。唯一電話予約したのは、稲毛から羽田空港に行くリムジンバスだけだった。便利な時代になったものだ。

2012年9月12日 (水)

北海道トロッコ巡りの旅

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 9月15日からの3連休に北海道に行ってきます。今回の旅行では、道内各地に散在するトロッコに乗ってくる予定です。以前、仁宇布のトロッコ王国をお伝えしたことがありましたが、それ以外にもいくつもあるのです。北海道はトロッコの宝庫と言っていいでしょう。

 訪問予定は、三笠トロッコ鉄道狩勝エコトロッコ鉄道ひがし大雪高原鉄道道民の森トロッコなどです。そのほかにも藻岩山のロープウェイなども乗ってくる予定です。

 今年は鉄道の新線開業がまったくなく、しかたなく(?)、こういったものにも食指を伸ばすようになりました。

 ちょっと天候が心配なのですが、2泊3日で行ってきます。どんな旅になるかお楽しみにしてください。

2012年9月11日 (火)

日清のどん兵衛 渋谷駅ナカ店

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 山手線の渋谷駅で珍しいものを見かけました。日清のどん兵衛の立ち食い蕎麦屋です。時間がなくて、立ち寄ることができませんでしたが、日清のカップめんが食べられるようです。

 しかも各地のご当地めんも食べられるようです。カップめんは出荷する地域に応じて、つゆの味を変えているので、いろいろな味が楽しめそうです。

 今度時間があれば、ぜひ訪れてみたいと思いました。

2012年9月10日 (月)

準特急

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 列車の種別は、特急、急行、快速、準急、通勤快速、新快速、特別快速、快特、通勤急行などいろいろあるが、京王線には準特急という珍しい種別がある。

 特急に準ずるけれども、急行ほどは遅くないので、準特急なのであろう。しかし、どうも私にはこの種別はなじまない。日本語として、こなれていないのだ。美しさがないといってよいかもしれない。準急ならば日本語として自然だが、準特急は日本語になっていない気がする。

 何事にも洗練されている京王電鉄にしては、この種別だけが妙に野暮ったい感じがするのだ。

2012年9月 9日 (日)

東横線渋谷駅

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 東横線の渋谷駅です。この駅も来年の3月で地下に移転します。副都心線との相互乗り入れが始まるからです。行き止まり式のホームもあと半年で見納めです。改札口を抜けると4本のホームが並ぶ姿は頭端式と呼ばれ、私鉄のターミナルにはよく見られるタイプで、ヨーロッパの駅を思わせます。

 渋谷駅は、私が小学生の頃、東横線の祐天寺に住んでいた祖父の家に行くためによく利用しました。当時はまだ青ガエルの5000系が主体の時期でした。丸っこい黄緑色の車体に「日吉」という行き先票を付けた姿が今でも目に浮かびます。

 昨日は調布駅の地下化の話をしましたが、このところ私が子供の頃にお世話になった駅が、次々と姿を変えていき、時の流れの速さに驚くばかりです。

2012年9月 8日 (土)

調布駅地下化

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 京王線の調布駅付近が8月に地下化されたので、9月6日、様子を見に行ってきました。国領駅の手前から地下になり、西調布駅および京王多摩川駅の手前までが地下になりました。

 これにより踏み切り18箇所が解消され、その点での利便性が向上したのはもちろんのことですが、それまで調布駅西方で平面交差していた京王本線と相模原線が立体交差となり、ダイヤ作成上のネックが大幅に解消したことも大きいです。

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 調布駅は上り線が地下3階、下り線が地下2階になりました。今までの地平ホームは解体工事中です。かつて私が「初めての一人旅」で乗り換えた駅も消えていこうしています。時の流れを感じました。

2012年9月 7日 (金)

原模型鉄道博物館

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 9月6日、代休を利用して、横浜駅近くに7月にオープンした「原模型鉄道博物館」に行ってきました。鉄道模型の製作・収集家の原信太郎さんのコレクションの博物館です。館内は撮影禁止なので、その魅力を画像でお伝えできないのが残念です。

 まず入り口を入るとすぐに、彼が製作した模型の代表作が展示されています。その精巧さには皆息を飲んでいます。窓の配置、台車の細部、側面の鉄道会社名の表記の字体、連結器の様子、どれもが人間が作ったものと思えない精密さです。単なる鉄道模型ではなく、まさに芸術品です。特に小学生のときに初めて製作した1号機関車は、とても子供が作ったとは思えない秀作です。

 次の部屋には、コレクションが収蔵されています。子供のとき、祖母に買ってもらった模型は当時の総理大臣の月給よりも高いものでした。裕福な家庭に育ったようです。

 その次の部屋には、鉄道切符のコレクションがあります。模型とともに切符の収集にもこだわりを持っていたようです。特に1番の切符を集めるために、駅に寝泊りすることも度々あったようです。新幹線の開業日の切符、伊豆急開業記念、帝都電鉄(井の頭線)開業記念などのコレクションが展示されています。切符の裏側が見えるように、下に鏡が置かれていて、ナンバリングが0001となっているのが分かります。こういった収集家の一面も当時の新聞や雑誌に取り上げられていて、その記事も展示されています。

 最後の部屋がメインの鉄道ジオラマです。広さに圧倒されますが、それとともに走行音もすばらしいです。レールも継ぎ目を打つ音は本当にリアリティあふれています。通常の鉄道ジオラマはHOゲージが多いのですが、ここは1番ゲージで、HOゲージの4倍くらいの大きさで迫力もあります。ヨーロッパの町並みが再現されています。

 こういう博物館は、記念グッズのコーナーがあるのですが、ここにはそういうものがなく、商業化されていないことにも感心しました。皆様もぜひ一度訪問してみることをおすすめします。

2012年9月 6日 (木)

京成線の不思議な荷物

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 とある日、京成船橋駅から京成津田沼駅まで乗車しました。かつぎやさんの荷物が座席にくくりつけられていました。持ち主は近くにいません。この車両は京成津田沼止まりなのですが、終点についても持ち主は現れません。時間がなく、この後どうなったのかは分かりせん。こんな大きな荷物を忘れるなんて考えられません。別の駅で誰かが荷物を乗せて、この駅で誰かが受け取るために、運搬用として電車を利用したのでしょうか。不思議な荷物でした。

 

2012年9月 5日 (水)

第9回伊豆急全線ウォーク

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 今年も伊豆急全線ウォークの季節が始まった。今年で第9回目になるのだ。私は第3回の時に初参加し、その後5回、6回、7回、8回と参加している。歩いているときは、毎回今年で最後にしようと思うのだが、次の回が始まると今年もがんばろうという気持ちになってくる。伊豆の温暖な気候と運動不足を適度に解消させてくれる起伏のあるコースが、私をその気にさせるのかもしれない。

 ところで、今回のウォークは前回までと2点変更がある。まず、前回までは下りルートと上りルートの2コースがあったのだが、今回から下りコースのみとなった。歩く距離が半分になったのだ。往復となると結構ハードなので、私にはこれはありがたい。このウォークも第1回か4回までは下りのみだったので、当初の形に戻ったわけだ。往復となると6回は行かねばならないので、費用や時間の面でも助かる。

 もうひとつは、伊豆北川駅と稲梓駅が無人駅となった関係で、せっかく歩いてもその駅でバッジがもらえなくなってしまったのだ。全線歩くと今までは15個のバッジがもらえたのに、今回は13個になってしまったのだ。どちらも一般の利用客が少なかったのでやむをえないが、ちょっとさびしい。

 それはともかく、また伊豆を歩ける時期が来たので、折を見ていってこようと思う。

2012年9月 4日 (火)

「揺れる想い」

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 私のブログの右上にZARDのブログパーツが貼られているのは皆様当然ご存知だろう。私がZARDのファンになったのは1993年の7月で、ちょうどこの「揺れる想い」のアルバムが発売されたときだ。

 それまでもヒット曲の「負けないで」などでZARDのことはなんとなくは知っていたが、あるときレコード店にたまたま足を踏み入れると、このアルバムがかかっていたのだ。タイトルナンバーの「揺れる想い」ではじまり、2曲目が「Season」、3曲目が「君がいない」だった。さわやかで、清楚で、それでいて力強い曲で、一瞬にしてZARDの虜になった。あまり衝動買いをしない私だが、このCDだけは例外だった。

 家に帰り、さっそく聴いてみると、作詞がすべてリードボーカルの坂井泉水によるものだったことを知った。透明感のある歌声とその端整な顔立ちに惹かれて買ったCDだったが、その歌詞のすばらしさに別の驚きを感じた。

 坂井泉水の詞は通常の作詞家にありがちな凝った言い回しはなく、平易のことばでこころの動きを表現していた。こんな平易な言葉で、人間の感情を深く表現できる坂井泉水の才能に感動したのだ。坂井泉水の詞に私は日本語の美しさを感じたのだ。

 たとえば、「君がいない」のラストフレーズはこんな詞で終わっている。
 「♪君がいない あの頃の二人も 今はいない 何もかも時間(とき)のすれ違いと感じた その時 切なくgood-bye」
 男女の別れにいたった理由を、互いの事情ではなく時間というものに置き換えて表現し、その悲しさを「good-bye」という言葉で断ち切る、その簡潔で凝縮された表現に感動したのだ。

 前回までに、宮脇俊三先生、伊藤和夫先生に美しい日本語とはどういうものか教えてもらったとお伝えしてきたが、私にとっては、この坂井泉水もそれに匹敵する人物なのだ。

2012年9月 3日 (月)

伊藤和夫先生の講義

 昨日、伊藤和夫先生の授業で日本語の面白さを知ったとお話しましたが、それはさておき、伊藤先生は英語の先生で、私はこの先生のおかげで本当に英文が読めるようになりました。

 予備校では「英語構文演習」という講義を担当されていました。英語を形(構文)から理解していくというもので、主語と述語動詞、修飾と非修飾の関係を解き明かしながら、英文を理解していくわけです。

 英文を頭から読みすすめて、ピリオドのところで構文の理解が完了しているというのが、先生の理想です。左の目で英文を読みながら、右手で日本語を書けるようになるぐらいでなければならないということも言っていました。

 You Tubeで先生の講義がありました。私にとってはとても懐かしい講義です。先生の咳払い、両腕を教卓に伸ばして話すしぐさ、「What」が「ウオット」と聞こえる発音など、どれも懐かしさがこみ上げてきます。こんな記録を残していてくれた人に感謝です。

2012年9月 2日 (日)

「英語構文演習」

「英語構文演習」

 私に美しい日本語とはどういうものか教えてくれたのは宮脇修三さんであると昨日お伝えしたが、実はこれから紹介する人も私に美しい日本語を教えてくれたのだ。ちょっと鉄道ブログと外れるのだが、私のブログの文章に影響している人なので紹介したい。

 私は昭和56年、大学受験に失敗し、御茶ノ水にある予備校に通うことになった。その中で「英語構文演習」という授業を担当していたのが伊藤和夫先生だ。この先生こそが、私に美しい日本語とはどういうものかを教えてくれた人なのだ。

 この予備校の英語の授業の特徴は、あらかじめテキストの英文を全文和訳して授業に臨み、先生の訳文と自分の訳文のどこが違うのか、なぜ先生の訳文でなければならないのかを考えるということだった。

 そのとおりに予習し、訳文を書いて初めての授業に臨んだ私は、自分の英語の読解力のなさに驚いた以上に、自分の日本語の文章力のなさに驚いたのだ。先生の訳文は日本語としてもなんと分かりやすく美しいのか。それに引き換え、私の訳文はまったく日本語になっていないのだ。

 私は英語を日本語に表現する術を持っていなかったのだ。これでは浪人するのも無理もないと悟った。英文の内容を捉えていれば、必然と日本語の訳文はできあがると思い込んでいた私は、英語の授業の中で日本語の文章を作る難しさを感じたのだ。本当に新鮮な驚きだった。

それ以来、逆に文章で表現する面白さを感じ、少しでも分かりやすく美しい日本語を書こうと今に至るまで心がけているのである。


2012年9月 1日 (土)

「時刻表2万キロ」

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 約2週間ブログをお休みしておりましたが、しばらくぶりの再開です。このブログも開設4周年を迎えることができ、本当に感謝しております。今回は初心に戻って、私の原点とも言える一冊について、ご紹介いたします。

  私がこの趣味の世界に足を踏み入れたのは、高校1年生の時に読んだ宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」がきっかけだというのは、今までにも何回かお伝えしてきた。

 その面白さは、単なる国鉄全線完乗記というだけでなく、地理、歴史、風土、文化、食などが、渋いユーモアとともにさりげなく記述されていて、それが多くの人の共感を呼ぶ結果となったのだろう。

 それとともに私が感じるのは、宮脇修三氏の文章のすばらしさだ。鉄道の乗車記録ならばそれまでにも多くの人が書いているが、それらはあくまでも記録あるいはルポの域を出ていなかった。しかし、宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」は、私が言うのもおこがましいが、紀行文学のレベルに達していた。

 私は現在までにこの著作を少なくとも100回以上は繰り返し読んできたが、30年以上前の著作にもかかわらず、今読んでも常に新鮮さと新しい感動がある。簡潔で平易な文章で、鉄道の普遍性を捉えていることが、その理由だと私は思っている。私に美しい日本語を教えてくれた1冊と言ってよいだろう。

 私が今このようにブログを書いているのは、少しでも宮脇氏のような文章を書きたいと思ってのことだ。しかし、自分の文章を読み返してみても、宮脇氏の文章には足元にも及ばない。

 それは単に文章力の差だけではなく、人間としての素養の差が歴然とあわられているのだろう。文章は単にそこに表現されたものだけでなく、そこに現れない部分にこそ、重みがあると私は思っている。文章はあくまでも氷山の一角で、その下にどれだけのものが隠れているかによって、文章の厚みが決定されるのだと思う。

 これからもよりよい文章を書くために、人間としての修行を積んでいかなければならないという思いを新たにした次第である。

 

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