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2012年9月 1日 (土)

「時刻表2万キロ」

Book_002

 約2週間ブログをお休みしておりましたが、しばらくぶりの再開です。このブログも開設4周年を迎えることができ、本当に感謝しております。今回は初心に戻って、私の原点とも言える一冊について、ご紹介いたします。

  私がこの趣味の世界に足を踏み入れたのは、高校1年生の時に読んだ宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」がきっかけだというのは、今までにも何回かお伝えしてきた。

 その面白さは、単なる国鉄全線完乗記というだけでなく、地理、歴史、風土、文化、食などが、渋いユーモアとともにさりげなく記述されていて、それが多くの人の共感を呼ぶ結果となったのだろう。

 それとともに私が感じるのは、宮脇修三氏の文章のすばらしさだ。鉄道の乗車記録ならばそれまでにも多くの人が書いているが、それらはあくまでも記録あるいはルポの域を出ていなかった。しかし、宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」は、私が言うのもおこがましいが、紀行文学のレベルに達していた。

 私は現在までにこの著作を少なくとも100回以上は繰り返し読んできたが、30年以上前の著作にもかかわらず、今読んでも常に新鮮さと新しい感動がある。簡潔で平易な文章で、鉄道の普遍性を捉えていることが、その理由だと私は思っている。私に美しい日本語を教えてくれた1冊と言ってよいだろう。

 私が今このようにブログを書いているのは、少しでも宮脇氏のような文章を書きたいと思ってのことだ。しかし、自分の文章を読み返してみても、宮脇氏の文章には足元にも及ばない。

 それは単に文章力の差だけではなく、人間としての素養の差が歴然とあわられているのだろう。文章は単にそこに表現されたものだけでなく、そこに現れない部分にこそ、重みがあると私は思っている。文章はあくまでも氷山の一角で、その下にどれだけのものが隠れているかによって、文章の厚みが決定されるのだと思う。

 これからもよりよい文章を書くために、人間としての修行を積んでいかなければならないという思いを新たにした次第である。

 

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