第7回伊豆急全線ウオーク(片瀬白田駅→伊豆稲取駅)
次の伊豆稲取駅までは、一転してレベルC、距離は7.8kmとなっている。片瀬白田駅の待合室で小休止していると、ウオーキング参加者の40台くらいの男性が息せき切って入ってきた。胸板も厚く、がっしりした体格で、上半身はTシャツ1枚だ。さっと記念品を引き換えると、休みも取らずにすぐ出て行った。随分とあわただしい。
ここからは20分くらい急坂が続く。あまりにハードでいつも途中で一休みするが、今回も同様だ。登るに従い、景色が良くなってくるのが唯一の救いだ。
ようやく急坂を登り終えると、女性3人組のウオーキング参加者が道端の樹木から木の実を取っているのに遭遇する。年齢的には私より15から20くらいは上の感じだ。
「お兄さん、○○の実だけど食べませんか」と声をかけられる。お兄さんと呼ばれる歳ではないが、一応向こうも礼儀は心得ているらしい。
「ああ、ありがとうございます。食べられるんですか」
「ここの赤いところを食べるのよ。緑のところはダメ」
「ああ、そうですか。こういうの食べるの初めてです」
何の実だかは良く聞き取れなかった。しかたなく食べると、親切にもさらに3つくらい取ってよこした。ちょっと甘い木の実だった。
トンネルを抜けると、このウオーキング区間中最高地点の標高280m地点を過ぎる。風が強くなってきて、帽子が2度ほど飛ばされ、谷底に落ちそうになる。
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね。碓井から霧積に抜ける途中、谷底に落ちていったあの麦わら帽子ですよ」
昔の角川映画のCMの一節が思い起こされる。
12時50分、伊豆稲取駅着。記念品は8000系トラン・バガテル(2代目)だ。
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