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10時になると入場が開始される。特別列車に乗る人は記念列車の整理券配布所に向う必要がある。「走らないでください」という係員の声はあるが、自然と速足になる。結局整理券は33番となった。鉄道部品即売会もあるので、そちらに流れた客も多いようだ。鉄道ファンの種類は多い。上の画像は後で引き換えた記念乗車証なので番号が異なっている。
列車は車庫の一角から出発する。6両編成だ。10時35分から乗車が開始され、43分に発車する。車内は鉄道マニア風の人と家族連れとが半々くらいだ。
車庫は本線のすぐ脇にある。しばらく車庫線内を走り、入出庫線を進み、あっという間に本線に合流した。わずか1分ほどの時間で、これだけの線を乗るためにわざわざ千葉県から出てきたわけだ。
フラワータウン駅を再訪した後、今日の目的地、鈴蘭台に向う。鈴蘭台駅には8時51分に到着。ここから徒歩10分ほどの距離にある鈴蘭台車庫が今日の会場だ。神戸電鉄のトレインフェスティバルは10時オープンなのだが、会場に向う客がチラホラ見える。私も速足で進む。
会場に着くと既に7~80人の客が待っている。今日のメインイベントは、ここ鈴蘭台車庫から見津車庫までの直通する特別列車で、おそらく並んでいる人の大半がこの列車目当てだろう。先着150名だから何とか乗れそうで、ほっとする。
私はこのような普段乗車することができない区間に乗車できる列車には目がない。普段から各社のホームページに目を光らせ、情報収集に余念がないのだ。鉄道全線完乗者たる私としては線路のあるところはどこにでも行くのだ。
三田(さんだ)では駅近くのホテルメルクスに宿泊することになっている。三田は三田牛の産地で、駅前においしいステーキでも食べさせてくれる店でもあるかと期待していたが、そういう店は見当たらなかった。
駅の隣に「めしや宮本むなし」という珍しい名前の店があったので、そこに入って見た。関東地方では見かけない店だが、中部、関西では知られた定食チェーン店のようだ。
私は、「炭火風味の照り焼きチキン定食(肉じゃがコロッケ付き)」590円にした。ちょっとチキンが貧弱な感じだが、コロッケはおいしかった。
宇都宮照信さんという食堂車の乗務員だった人が書いた本です。昭和40年代の食堂車全盛時代の記録で、様々なエピソード満載です。
当時は石炭レンジを使用していたようで、石炭が足りなくなると、蒸気機関車から石炭をもらったり、お召し列車の石炭の煙がかかりそうになって大目玉をくらったり。また、有名人の利用も多かったようです。
夜は食堂車のイスをベッド代わりに寝たり、食材の見張り当番をするため、車両基地に停泊中の列車内で寝泊りしたりということもあったようです。クルーとの師弟関係、チームワークで様々な難局を切り抜けてきたようです。
著者は急行、特急、新幹線など数々の列車で乗務し、現在は九州鉄道記念館の副館長をされている鉄道ファンでもあります。昔の鉄道の風情を知るのに貴重な本です。
伊丹空港では、我が機は空港のはずれに到着した。飛行機を降りるとバスが待っていて、これでターミナルビルに向う。このバスでも私は最前部の左側の席に座る。2~3分でターミナルビルに到着。
今日の夜は兵庫県の三田に泊まる予定なので、空港からは路線バスでまず宝塚に向う。阪急の路線バスで18時50分発だ。このバスでも私は最前部の左側の席に座る。今日乗ったバスはすべてこの席だった。やはり電車と同じで、前の見える席は楽しい。
このバスの運転手は20代前半と思しき若いイケメン運転手だった。3車線の道路を快適に飛ばし、19時15分宝塚駅に到着。
ここからは19時22分発のJR福知山線で三田まで進む。快速なので2駅、14分で到着した。
これから乗るのはスウェーデンの航空機SAAB340Bで、これで伊丹空港に向う。もう日暮れが迫っているが、かろうじて明るさも残っている。空港の敷地を歩いて、飛行機に乗り込む。タラップは飛行機に組み込まれているタイプだ。
内部は通路をはさんで一方が1人掛け、もう一方が2人掛けの36人乗りで、観光バスよりも小さい。
定刻は18時05分発だが、乗客も全員乗り込み、離陸の準備もできたので、18時ちょうど離陸した。大都市の空港では、出発時刻を過ぎてもなかなか出発しないことが多いが、ローカル空港では定刻前の出発がよくある。
私の席はちょうどプロペラの真横で、元気のよい回転音がしている。気持ちよい加速であっという間に離陸した。
途中、気流の悪いところがあり、機体が小刻みに揺れて、ちょっと心配になる。乗車時間が短いのでドリンクのサービスはなく、キャンディーのみだ。私はJACのネーム入り飴を頂く。
離陸時間が定刻より5分早かったので、到着も5分早い18時35分だった。
豊岡で下車し、但馬空港へ向う。空港バスの時間まで30分ほど時間があるので、駅前のスーパー「さとう」の休憩コーナーで一休みする。
17時15分、全但バスの空港行きバスに乗り込む。但馬空港は小型プロペラ機が1日2本しか発着しない空港なのだが、この空港連絡バスは大型の観光バス仕様で、飛行機の定員よりも多そうだ。私はこのバスでも左側の一番前に座る。乗客は5人ほどだ。
空港は山の上の方にあるらしく、空港の手前でループトンネルがあった。車は斜面に強いので、鉄道のようなループトンネルは珍しい。
17時30分、空港着。展望デッキに上がると、これから搭乗するSAAB340B機が既に待機している。
展望デッキからの見学を終え、チケットカウンターに下りる。インターネットで予約した番号を告げるが、窓口の女性はしきりに機械をたたいたまま、何事か調べている。
私はインターネットで航空券の予約をしたのだが、実は購入手続きを済ませていなかったので、予約が取り消されていたのだ。予約と購入の2段階を経ないとダメなのは知っていたが、それを失念していたのだ。
幸い空席があったので、乗れないという最悪の事態は免れたが、早期予約ならば7900円で乗れたところが、当日予約になるので12500円も支払うことになった。
ちょっとしたうっかりミスで5000円も損してしまった。やはり神戸の旅は忘れ物の旅かもしれない。
三ノ宮駅からは尼崎駅経由で豊岡駅まで向う。三ノ宮駅でこれから乗車する特急北近畿11号の特急券を買う。私はJR西日本の株主で、半額で乗れる株主優待券を持っているので、それを利用する。グリーン車を希望したのだが、窓口嬢は勘違いして、普通車の特急券を発券した。
三ノ宮から尼崎までは、列車の運行が遅れていて、ちょっと冷や汗をかく。尼崎駅では乗り換え時間が5分ほどしかなくなった。駅でビールとおつまみを買おうと思っていたが、ホームにキオスクがないのだ。改札の外に1軒だけキオスクを見つけ、ほっとする。JR東日本の駅なら、このクラスの駅ならばホームには必ずキオスクがあり、改札内にもコンビニがあるものだが・・・
尼崎駅発14時17分の特急北近畿11号は昔懐かしいクリーム色と赤の国鉄色だ。4両編成でグリーン車は先頭車両の前半分で、16人分しかない。先客はいない。がら空きのグリーン車で、一人昼からビールを飲む。鉄道旅行の醍醐味だ。
結局グリーン車は最後まで誰も乗ってこなかった。16時40分、豊岡着。
神戸空港からはポートライナーで三ノ宮に向う。ちょうどお昼時でもあり、1時間ほどの時間があったので、さぬきうどんの店に入った。神戸でさぬきうどんでもなかろうが手軽なので、地下街の中で見つけた「たもん庵さんちか店」に入った。
まず麺の種類を決め、次に惣菜を選び、最後に代金を支払うという、さぬきうどんの店でよく見かけるスタイルだ。私はぶっかけうどんとたこ焼きにした。あわせて520円だ。
うどんはもちもちとしていて、さぬきうどんらしい。たこ焼きは串に3つ刺さっていて、ソースや青海苔、かつお節はかかっていない。外側はかために焼いてあり、中身はふわふわだ。うどんの惣菜に、たこ焼きがあるのはさすがに関西だ。
南武線矢川駅から徒歩10分ほどのところにある「くにたち郷土文化館」で開催されている「学園都市開発と幻の鉄道」展に行ってきました。
国立は昭和の初期に開発された学園都市ですが、街の発展の様子と幻となった鉄道敷設計画の展示会です。
箱根土地の堤康次郎が開発した国立は、駅舎を中心に発展してきました。当時の航空写真がありましたが、道路以外は雑木林という姿で、今からは想像もつかない様子です。
そんな国立の街にいくつかの鉄道の計画がありました。今の大学通りの真ん中を、京王線の府中駅から新設の路線を通す計画や新宿・立川間を結ぶ鉄道などです。いずれも不況などで実現しなかったのですが、これができていたら国立はどんな街に変わっていたのでしょう。
11月29日までの開催なのでお早めにどうぞ。
西武多摩川線101系電車のラストランで、武蔵境駅に行きました。この駅で西武多摩川線に乗り換えたのは28年ぶりです。
当時はまだ地平ホームで、国鉄中央線の下りホームの反対側が西武多摩川線のホームで、改札もなく、そのまま乗り換えられました。ここに限らないのですが、昔は国鉄と私鉄が改札口もなく、そのまま乗り換えられるところが結構ありました。
今はホームが別々になって、改札口も別々なので、中央線の客はいったん階段を下りて、再び階段を上って、西武線に乗り換えるようになっていて、かなり不便になりました。
かつての武蔵境駅は地平で中央線と線路がつながっていましたが、今は高架上で線路がつながっています。右に抜ける線路がそれです。ここを使ってJR線経由で西武の本線の車両工場まで回送されるようです。
西武多摩川線で運行されている101系(低運転台)車両が11月9日で最終運行を迎えるので、11月8日に見に行ってきました。11月8日は月曜日なのですが、たまたま会社が休みだったので行ってきました。
平日にもかかわらず、学生以外の姿も多く、仕事はどうしているのだろうかと心配になります。私もそう思われているのでしょうが・・・
私は10年ほど前に西武線沿線に勤務していたこともあり、このタイプの車両にはよく乗りました。この車両は昭和51年製なので34年も活躍していたわけで、その車両が引退とは残念な思いとともに、本当にご苦労様という感じです。
私は後ろから3列目の左側の窓際を予約してある。飛行機に乗るからには、やはり窓側に座りたい。この飛行機はボーイング737-800機で、通路を挟んで左右に3人掛けの席が並ぶが、私の右側は2席とも空席でゆったり過ごせそうだ。
定刻より10分ほど送れて離陸。窓から下を眺めると、空港周辺は緑が多いので北海道の空港を離陸しているような感じがする。いったん鹿島灘沖まで東進して、洋上で左旋回する。
群馬県上空を通過していくので、進行方向左側に富士山が見える。歌の通り、頭を雲の上に出している。
スカイマークは大手航空会社と違って、ローコストで運営するためのいろいろな工夫がされている。通常ベルト着用サインが消えるとドリンクサービスが始まるが、ここのドリンクは有料だ。代金は100円くらいだが、買い求める人は少ない。
客室乗務員の制服もないようで、上は皆おそろいの紺のポロシャツだが、下は各人の自由に任されているらしく、ジーンズをはいている人もいる。大手の航空会社では見かけない小柄な女性もいて、乗務員の顔立ちもごく普通だ。航空機に乗っている感じがしない。男性の客室乗務員も見かけた。国内線では私は初めてだ。
この空港は定期便が1日1本しか発着しないので、かつての国鉄清水港線を思い出す。あちらは本当にローカル線の風情だったが、こちらは定期便以外に海外へのチャーター便も発着するので空港施設も意外と充実していた。
みやげ物ショップには戦闘機のミニチュアなども販売されていて、自衛隊との共用空港らしい。イートインコーナーのある飲食店もあった。
搭乗手続きを済ませ、保安検査も終え、待合室で待機する。座席スペースが狭く、立って待っている人も多い。ローコストで運営するためだろうか。
時間になり、飛行機に搭乗する。この空港はボーディングブリッジがないので、空港の敷地を自分で歩く。広い滑走路が目の目に広がっていて、かつての刑事ドラマ「Gメン’75」のオープニングシーンを思いだす。刑事たちが滑走路を横1列になって歩いてくるあのシーンだ。
タラップを利用して飛行機に乗り込む。タラップに屋根が付いていなければ、政府要人が飛行機に乗り込む時のように、送迎客に手を振りたくなるような感じがするだろう。
柏で常磐線に乗り換える。15両編成だが、土浦で後ろ10両を切り離し、5両編成になる。8時34分石岡着。
ここからバスで茨城空港に向う。このバスはうれしいことに、鹿島鉄道の廃線跡を利用したバス専用道路を進むのだ。鹿島鉄道は石岡と鉾田を結ぶ鉄道で、平成19年3月に廃止されたのだ
バスは石岡駅に併設されているバスターミナルを9時10分に発車する。私は前をよく見たいので、最前部の左側の席をキープする。バスの楽しみはこの席をキープできるかどうかにかかわってくる。
バスターミナルを発車してすぐ常磐線の踏み切りを渡り、右折するとここからバス専用道路だ。一般車が進入できないようにバーが下りているが、バスが近づくと自動的に開閉する。
バスはご覧のような道を進む。単線鉄道の跡地なので道幅は狭い。ところどころに対向車とすれ違いができるスペースが設けられている。
かつての駅も残っており、鉄道車両に乗っているような錯覚に陥る。
バス専用道を行くとなると、信号もないところをビュンビュンに飛ばすイメージがあるが、一般道路と交差するところには、遮断機や信号機があって、バスはいちいち一時停車して、左右の安全確認をしてから発車する。バスの運転手なのに鉄道の運転士のように指差し確認をしている。実際にかつてはそうだったのかもしれない。
専用道は途中で終わりになり、一般道を経由して、9時45分茨城空港に到着。最後まで乗った人は10人弱だった。
神戸までのルートは、通常ならば新幹線ということになるのだが、今回は茨城空港から神戸空港までスカイマークの飛行機で行くことにしている。茨城空港は今年開業したばかりの空港で定期便は1日1本しか発着しないという珍しい空港だからだ。
そのためにはまず常磐線で石岡駅まで行く必要がある。私の住む稲毛から常磐線に出るには、船橋から東武野田線に乗るのが最短ルートになる。
10月2日、船橋発6時56分の電車に乗る。土曜日なので学生以外の利用客は少ない。野田線はまだ8000系という旧型の電車が使用されている。旧型だが東武線の車両の中では、最も乗り心地がいい電車だと私は思っている。走りが安定していて走行音も静かだし、シートのクッションも厚くて座り心地も良い。船橋から約30分で柏着。
10月の2日、3日、神戸方面へ旅をしてきました。メインは神戸電鉄のトレインフェスティバルで運行される臨時列車の乗車ですが、そのほかに鹿島鉄道の廃線跡を走るバスの乗車、茨城空港、但馬空港の利用、神戸高速鉄道のスタンプラリーなどの計画もあります。
神戸は私の旅行では鬼門で、今までの旅行歴のなかで、昭和59年1月には定期券、平成4年3月にはカメラを紛失しました。定期券は見つかりましたが、カメラは見つからず終い。なくしたカメラにはのぞみ号の1番列車に乗った貴重な写真が入っていたのです。
今回の旅行では、どんな忘れ物をするのかしないのか。気を引き締めていきたいと思っています。それではこれからの旅行記をお楽しみください。
大阪モノレールを南茨木で降り、阪急京都線に乗り換える。高槻市を過ぎると、右手に東海道新幹線の線路が近づいてきたと思うまもなく、新幹線の車両が近づいてきて、あっという間にこちらを追い越していった。
烏丸で京都市営地下鉄に乗り換える。シルバーシートがロングシート7人分ある長いものだった。所変われば品変わるだ。
京都駅からは新幹線で東京に戻る。17時52分発ののぞみ44号に乗車。旅の最後で疲れも出てきたのでグリーン車にした。ゆったり、どっしりしたシートで、さすがはグリーン車だ。
ちょうど夕食時なので、京のおばんざい弁当1000円を購入。彩りよく、手の込んだたくさんのおかずが入っていて、とてもおいしい。品数の割りに値段も手頃だ。ビールでほろ酔い加減になり、旅の思い出に浸りながら、うとうとする。お酒を飲んで、居眠りできる鉄道の旅は最高だ。グリーン車のおかげで疲れ知らずで東京駅まで帰ってきた。やはり鉄道の旅は最高だ。
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