元祖『青春18のびのびきっぷ』の旅1
大学受験に失敗し、1年浪人していた私は、昭和57年3月5日、国立大学の2日目の試験を終えた。合格発表は3月20日に予定されていたが、滑り止めの私立大学に合格していたので、2浪の心配はなかった。
浪人中は当然どこにも旅行に行くことはなく、勉強の合間に時刻表を読むこと以外、鉄道との接点は少なかった。
そんな浪人生活を終え、自宅でゆっくりしている私は、父から新発売された「青春18のびのびきっぷ」の存在を知らされた。その切符は、普通列車限定であるが、国鉄全線乗り放題で5日間有効8000円という、私にとってきわめて魅力的な切符だった。浪人生活から開放され、思う存分鉄道の乗ってみようと思っていた私には、まさにうってつけだ。
当時の国鉄はまさに火の車で、1年間に1兆円も赤字を出す問題企業で、こんな大盤振る舞いの切符を発売するとは信じられなかったが、とにかく今回新発売されたこの切符で、浪人生活の垢を落としてやろうと、計画を練った。
« 第7回伊豆急全線ウオーク1 | トップページ | 元祖『青春18のびのびきっぷ』の旅2 »
「旅日記」カテゴリの記事
- 2022年秋大人の休日俱楽部パスの旅(只見線3)(2022.12.12)
- 2022年秋大人の休日俱楽部パスの旅(只見線2)(2022.12.11)
- 2022年秋大人の休日俱楽部パスの旅(只見線1)(2022.12.10)
- 2022年秋大人の休日倶楽部パスの旅(会津若松まで)(2022.12.09)
- 2022年秋大人の休日倶楽部パスの旅(北斗12号)(2022.12.08)
コメント