南紀家族旅行2
私たち家族は、まず東京駅発20時40分の寝台特急「紀伊」に乗りこんだ。この列車は客車3段式B寝台で、名古屋までは「いなば」に併結される。このタイプの寝台は、幅が70cm、高さが下段73cm、中段75cm、上段79cmで、寝台料金は3000円となっている。この他に特急料金が2400円かかる。
寝台の割り振りは私と父が上段、母と上の妹が中段、下の妹が下段となった。家族間で話し合いがもたれたのか、その場の成り行きでそうなったのか記憶はないが、妥当な結論だ。
上段に上るにはハシゴを使う。屋根裏部屋に寝るような感じだが、カーテンを引くと独立の空間ができ、秘密基地のようでもある。下の妹は、夜中にトイレに行き、帰りに自分の寝台が分からなくなり、通路をうろうろしていた。
わくわくしながら、眠れない楽しい一夜を過ごす。私はこの旅行にあわせて、角川文庫から出ている森村誠一の「新幹線殺人事件」という推理小説を持参していたので、寝台の揺れにあわせ、旅の気分に浸りながら、小説を読み進めた。
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自分は昔、青森に行く時に2段式寝台で過ごした事があります。
(列車名とかは、もうわかりませんが)
寝台列車は初めての経験で、とってもドキドキしてたのを憶えています。
でも、そのうち知らないうちに寝ちゃうんですよね。朝の光の眩しかったこと!
投稿: ミスターOH | 2010年6月16日 (水) 22時38分
初めての寝台車はワクワクしましたね。その刺激の強さで、私はこの世界に入ってしまいました(^_^)
投稿: ミスターK | 2010年6月19日 (土) 07時04分