さよなら寝台特急「富士・はやぶさ」記念弁当
平成21年3月8日、都内に出た途中11時30分頃東京駅に立ち寄った。今週廃止される寝台特急「富士・はやぶさ」の記念駅弁を購入するためだ。3月14日まで期間限定で東京駅で販売されているのである。
ところがその時間に東京駅に着くと、当日はダイヤが乱れていた関係か、富士・はやぶさがまだホームにいて回送の準備中だった。写真はちょうどその時のものだが、先頭の機関車部分は近付けないほどの混雑だった。先頭部分以外もみんな順番待ちで写真を撮っている。それにしても最近は、廃止が近づくとどこに行っても、人の多さに圧倒される。今日でこの状態なら廃止当日はどんな状態になるのだろう。そういうお前こそ、その一人だろうと言われればまさにそのとおりなので、あまり人のことは言えないのだが。
ところで肝心の駅弁は行列することもなく、すぐ買えた。富士・はやぶさが走る沿線の名物を少しずつ取り入れている。横浜のシウマイ、名古屋の味噌カツ、大阪のたこやき、大分の椎茸、熊本の辛子レンコンなどである。お弁当の味自体は特段可もなく不可もなく、これを食べなかったからといって後悔することもないものだが、掛け紙は、富士・はやぶさそのもので、東京駅発最後のブルートレインとして貴重な記録になるだろう。
それにしても、東京駅発着のブルートレインがなくなってしまうのは、時代の流れとは言え、寂しいものがある。私が初めて乗ったブルートレインも東京駅発紀伊勝浦行きの寝台特急「紀伊」で今から30年以上前の話だが、まだ昨日のように覚えている。この世界に入ったきっかけの一つだったのである。高校に入学する直前の春休みに家族で関西に旅行するさいに利用したのだ。3段寝台の上段で、うれしくてなかなか寝付けなかったのだが、その時から鉄道旅行の魅力にすっかりとりつかれてしまったのだ。
あと数日しか運転されないが、みんなの気持ちを乗せて走り続けてもらいたい。
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